31話 私との決別
皆様、本当にお待たせして申し訳ございません!
今回、もしかしたらかなり読みづらいかもしれません……
そもそも小説書くのは上手くないんですが、久しぶりに書いたことと、設定をほとんど忘れているというのもあり、なにか矛盾しているところもあるかもしれません……
これも少しづつ直していきたいと思っておりますので、どうかお付き合い頂けると幸いでございます。
長くなりましたが、本編へどうぞ……
〜〜ヘイロンside〜〜
「ヴィシュヌ様ッ!」
ラジットは、俺達からヴィシュヌを守るように構えた。
「じじい達はリュカとラルナを頼む」
俺は首だけを後ろに向け、じじい達と目を合わせて頷いた。
頼んだぜ……
「良くここがわかったな……」
「……」
全部リュカのおかげだ。
俺達が作戦を立てて出発する直前に、インヨのばぁさんからリュカがいなくなった事を聞いた。
急いで匂いで探ってみれば、明らかにわざと残していったであろうリュカの血を見つけた。
すぐに気づいた。
これは俺達に居場所教えるためのものだってな。
これがなけりゃ、俺達はこんなに早くここまで来れなかっただろうし、最悪見つけられなかっただろう。
死ぬかもしれないってのに……よくやるぜ……あいつ。
「また、随分と酷いことするんだね……」
ヴィシュヌは俺を見ずに、ガルトを見てそう言った。
「……」
ガルトは裏切ったことの後ろめたさがあるのか、苦い顔をしている。
「……別に、僕は裏切った事を言ってるわけじゃないよ。 そんな事は分かっていた事だったからね」
「……」
「僕が言ってるのは、瀕死の彼を走らせたことさ……」
ヴィシュヌはリュカの方を見てそう言った。
「とても酷い事だよ。 傷が開いてもなお走らせる……まるで僕の時代にいた竜のようだ」
ヴィシュヌは冷たくそう言い放つ。
そんな言葉をガルトは黙って聞いていた。
「……ヴィシュヌ……我はそんな事を話しに来たのではない」
「……?」
「どうしても……竜族を殺さなくてはいけないのか?」
「…………はぁ」
ヴィシュヌは小さく溜息をついてから、言葉を発した。
「……またその話なのかい? いい加減に諦めなよ。 もう何度も君には話しただろう?」
「……我には、竜族がお前の言うような悪の一族には見えない……今後そうなるとも思えんのだ」
「君はなにも見ていないからね……なんだって言えるさ。 あの惨劇を見れば、きっと君も僕と同じになる」
「どうしても……その道しかないのか……?」
ヴィシュヌは一呼吸を入れてから口を開いた。
「ガルト。 君には本当に感謝しているんだ。 本当にね……」
「……」
「でも、残念だよ……」
「そうか……」
ガルトは何かを諦めるように目を閉じた。
「もういいだろ。 ガルト……悪りぃけど、俺はやるぞ」
「簡単に言ってくれるが、このラジットがいる事分かっているだろうな……」
「ヘッ……お前もバカだな」
「なに……」
「状況をよく見ろ。 じじいに青爺に親父……そしてガルト……この数相手にお前一人で勝てると思ってんのか?」
「……」
「……確かに、勝つのは難しいかもしれないね」
ヴィシュヌはそう言いながら、ラジットの前に出て来た。
「ラルナ。 君はまだこたえを変えられる……まだ、君を殺さなくてすむ……」
そうか、ラルナもこいつらから聞いたのか……
「良く考えて欲しい……」
「……」
ラルナは少し間を空けてから口を開いた。
「私のこたえは変わらない。 私はあなたの味方になるつもりはないし、竜族も守ってみせる」
「面白い事を言うね……」
「……」
「今の君には竜族を守れるほどの力はないだろう? 現にその子……リュカ君だって、君のせいであんな傷だらけになってしまったのだからね」
「てめぇ……! 言わせとけばッ!」
「ヘイロン……」
ヴィシュヌの言葉に対して言い返そうとする俺を、ラルナは手を出して止めて来た。
「……そう……リュカは私のせいで傷をおった……」
「……」
「だから、変わらなくちゃいけない……もう足を引っ張らないように……これからは、私が守れるように……!」
「……わかったよ」
「……」
「じゃあ僕も、どんな手を使ってでも君達を殺す事にするよ……」
「……」
「……」
ラルナとヴィシュヌは、長い間互いに目を睨めあう……
俺はそれに痺れを切らして、互いの視線の間に割って入った。
「さぁどうすんだよお前ら。 俺達とここで戦ってみるか?」
「フッ……やはりお前こそバカだったな」
「……あ?」
「誰が戦うと言った」
ラジットはそう言うと、ヴィシュヌを掴んで空に飛んだ。
な! あいつら!
俺は不意を突かれたが、すぐに飛ぶ姿勢にはいった。
「逃すかッ!」
「待ってッ!!」
俺はまたも不意を突かれ、危うく転びそうになりながらもギリギリで止まる。
「なんでだよ!」
「……私が、やる」
〜〜ラルナside〜〜
「私がやるって……お前……」
「大丈夫。 今なら……今ならできる気がするの……それにもう……私は守られるだけは嫌なのよ」
「……ラルナ」
「お願い」
「……」
ヘイロンは黙ったまま頷いてきた。
私はそれに頷き返す。
確証なんてないし、ただの勢いだけかも知れないけど……でも、やるなら今しかない気がする……
私は自分の手を一度握り締めてから、ゆっくりと開いた。
「ラルナ……その、あまり無理はするでないぞ……体に触っては困る」
王竜のおじいさんは、心配そうに私の顔を覗き込んで来た。
「そもそも今回の作戦で奴等倒す気は余達にもなかった。 そこまで深追いもしなくていいだろう……」
「大丈夫だよ。 心配しないで。 それにこれは、私のけじめでもあるの」
私は手を上げて、飛んでいるヴィシュヌ達に向ける。
もう迷わない。
誰かが傷つくのは見たくないから。
何かが壊れるのを見たくないから。
私が守るんだ。
もう見ているだけなんて嫌だ。
励ましや応援だけしかできない頼りない私なんて、もう嫌なんだ。
今ここでやる。
やらなきゃダメなんだ!
いつかできるようになるじゃない!
今やるんだ!
「何もできない私とは、ここで決別する!」
なぜかわからない。
でも、私は思う。
今の私なら、この空を「支配」することができると……
雨の音がやんだ気がした。
「…………落ちて」
私は小さく、そして低くそう呟いた。
瞬間、辺りは眩い光に包まれる。
そしてそれとほぼ同時に雷鳴と雷が落ちた。
それはラジット達の真横に落ち地面を割く。
大きな地割れの音が聞こえてくるとともに、雨の音が戻って来た。
ラジット達は少し体制を崩したものの、すぐにその場から逃げ去っていった。
ご閲覧ありがとうございました!
やっぱりかなり読みづらくなってますよね……
とりあえず、これで四章は終わりになると思います。
次からは別の連載の方を進めるか、この連載を続けるかは未定ですが、なにか声があればそれにそっていきたいと思っております。
……まぁ、正直僕の気分次第なんですが……




