メイド喫茶
メイド喫茶に行くことになったので、騎士服から私服へと着替える。
この世界にもメイド喫茶があるとは思っていなかったので楽しみだ。
どうやらクレアが行こうとしている場所は街の中心部にあるらしい。
通りには洒落た看板を掲げる店がいくつもあるが、今回訪れるのは王都でも評判が上がっている『ミルキーキャット亭』だ。
入口で待つとすぐに店員のメイドが出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ、ご主人さま方~!」
店内に入ると可愛らしいエプロンドレス姿のメイドたちが元気に挨拶してくれる。
甘い香りとカラフルな内装。席へ通されてメニューを見るうちに、だんだんと楽しくなってきた。
「クレアさん、こういうところ来たことあるんですか?」
「ああ」
「へぇ。意外ですね」
「意外ってなんだよ……まあ、よく言われるけどな」
クレアはメニューを真剣に眺めている。
「私は“恋する苺パフェ”を頼もうと思う!」
どうやら注文内容が決まったみたいだ。
「あ、それ可愛いですね。私もそれがいいです!」
「同じのを頼むのかよ!」
「だって美味しそうですから」
「じゃあ私は追加で“ハート型オムライス”にするかな」
「わ、それも魅力的!」
などとワイワイしながら2人でオーダーを頼んだ。
しばらく待っていると料理が運ばれてくる。どれも可愛らしい見た目でデコレーションが施されていた。
「すごい……本当に可愛らしい!」
シルヴィアは思わず声を上げる。
苺パフェにはチョコレートプレートで“LOVE☆”と書かれていて、ハート形オムライスにはケチャップで猫のイラストが描かれている。
「ほら、写真撮るぞ!」
クレアが写真が撮れる魔道具を構える。
さらにサービスとして「萌え萌えきゅん♡」とメイドたちが一斉に呪文を唱える演出が行われた。
そのあとも私たちは楽しいひとときを過ごした。そのおかげか、お店を後にした時にはすでにに友達のような距離感になっていた。
「今日は楽しかったぜシルヴィア」
「ええ、私もです。また遊びましょう」
「ああ、またな」




