冒険者
私が異世界転移をしてから3ヶ月が経過した。
その間に色々な出来事があった。生活に一番影響したのはSランク冒険者になったことだ。
冒険者とは、依頼を受け任務を達成することで報酬を得る職業のこと。世界中のあらゆる問題に対処するために設立された機関であり、冒険者のランクはSSSランクからEランクまで存在する。
SSSランク:英雄、救世主。国一つを救うことができる力を持つと言われており、歴史上数人しか存在しない。
SSランク:国家規模の危機に対応可能。王国直属騎士団長クラス相当。
Sランク:都市クラス以上の危機対応可能。一流魔法使いなど一部の人間のみ到達可能な領域。
Aランク:上級魔物討伐可能。熟練冒険者でようやく手が届くレベル。
Bランク:中級魔物討伐可能。中堅どころとして活動していることが多い。
Cランク:下級魔物討伐可能。新人卒業レベル。
Dランク:雑用係兼見習い。初心者スタート地点。
そして現在私が所属しているSランク冒険者は全部で10人しかおらず、そこそこ貴重な存在である。
街を襲ってきたモンスターを適当に倒していたらいつの間にかなっていたのだ。
すると、トントンとノックの音が聞こえる。
「失礼します。起きてますかシルヴィア様?」
「起きてますよリア」
入ってきたのは私がこの世界にやってきたその日に助けた少女リアである。
あれから私と一緒に生活をしている彼女は、家事を率先してやってくれているのでとても助かっている。
「朝食の準備ができました」
「いつもありがとうございます」
そう言って私は彼女の頭を撫でる。するとリアは気持ちよさそうに目を細めた。
「あっ……」
「それではリアが作ってくれた朝食を食べにいきますか」
「は、はい!」
自室からリビングに降りると、 テーブルには新鮮な果物と焼きたてのパン、野菜スープが並んでいた。
リアが丁寧に準備した朝食は栄養バランスも考えられており、その香りだけで心地よい一日の始まりを感じさせてくれる。
席についてさっそく彼女が作ってくれたご飯を食べる。
相変わらずリアは料理が上手だ。それに最初の頃よりも腕が上がっている気がする。
「シルヴィア様」
「なんですか?」
「先ほど冒険者ギルドから手紙が届きまして」
「手紙ですか?」
「はい。昼ごろに冒険者ギルドに必ず来てほしいと無理そうなら連絡してほしいそうです」
「うーん、今日はそういう気分じゃないなので冒険者ギルドに行くのはやめときましょうか」
今日の私は外に出る気分ではないのだ。冒険者ギルドに行くのはまた今度
しよう。
「分かりました。そもそも要件があるなら自分たちが来いっていう感じですもんね!」
「そんなところです。それではリア」
「はい!」
「今日は一緒のお布団で二度寝でもしましょうか」
「シルヴィア様と二度寝! ぜひお願いします!」




