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悪役令嬢に転生したので魔王を復活させるために暗躍します  作者: こみやし
05.悪役令嬢の魔王討伐

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59/60

05-12.増殖バグ?


「本当に容赦なくバラッバラにしたわね……」



 ローブだけでなく杖まで……原作最強装備が……あっけなく……というかよく加工出来たわね……。



「先ずはこれ♪ 付けてみて♪」


 腕輪だ。布地付きの。オシャレ。サツキさんって木材加工まで出来たのね。やるわね。


 ローブと杖がこれに生まれ変わったのね。どれどれ……。


 早速腕に嵌めてみた。



「あら」


----------------------

ベルベティア・フォン・アルレティア / Lv:99

/ 体力(HP):(2870/2870)

/ 魔力(MP):(5208/5208)

/ 攻撃(ATK):1708(+2000)

/ 防御(DEF):1391(+2000)

/ 知力(INT):1751(+1200)

/ 速度(AGI):1038(+300)

----------------------


 これって……ローブと杖と敏捷の指輪を装備したサツキさんの上昇値と同じじゃない。



「どういうこと? この腕輪一つでローブと杖の効果を完全に再現できているの?」


「ええ♪ 実はそうなの♪」


 えぇ……? まじ……?



「いっぱい作ったわ♪」


 仕事が速い……。


----------------------

ベルベティア・フォン・アルレティア / Lv:99

/ 体力(HP):(2870/2870)

/ 魔力(MP):(5208/5208)

/ 攻撃(ATK):1708(+4000)

/ 防御(DEF):1391(+4000)

/ 知力(INT):1751(+2400)

/ 速度(AGI):1038(+300)

----------------------


 もう一個付けるとあら不思議。



「いやいやいやいや。なんかおかしいでしょ」


 どういうバグよ、これ。



「名付けて腕輪増殖バグね♪」


 それ意味違う……。



「まだまだ作るわよ♪ 布系の装備を集めましょう♪」


 そういえば普段の服には特に効果とか無いのよね。


 もちろん私の着ている服は一級品だ。なにせ侯爵家のお嬢様だもの。なのに装備した際の数値には反映されていない。これはいったいどういう仕組なのだろうか。



「重要なのは魔力が含まれているかどうかよ」


 なる……ほど……?



「なんとなくコツは掴んだわ♪」


 何か職人の直感で共通点を見つけ出したらしい。



「その調子で頑張って。期待してるわ」


「ええ♪ ベティも付き合いなさいよね♪」


 サツキさんって気まぐれよね。



「スイよ」


「え? ……何よ突然……告白?」


「ええ。そんなところね」


 花厳(かざり) 翠(すい)。それが前世の名前だ。


 サツキさんはどうにも私の呼び方が安定しない。ベティだったり、ベルベルだったり。まあ他にもそういう子がいないわけではないけども。


 ただもしかしたら、サツキさんの場合は私をベルベティアとして扱うのに抵抗があるのかもしれない。出会って一年が経った今に至っても。


 そう思い、これまで誰にも明かさなかった前世の名を明かした。だからこれも一種の告白と呼べるのかもしれない。



「ふ、ふ~ん……そう。本当に節操がないのね。あなたは」


 まだサツキさんにしか明かしてないけど?



「……いいけどね。私だってその気が無かったわけじゃないし。……うん。受けるわ。……ヨロシク」


 うん? なんで照れてるの?



「サツキさんも言ってくれないの?」


「うっ……」


 私は勇気を出したのに。



「花厳(かざり) 翠(すい)よ。お互い改めて自己紹介しましょうよ」


 まだサツキさんの名字は聞いたことがなかったし。



「じこ……しょうかい……?」


 なんで驚いてるの?



「え……あ。あ~~……。す、スイね! スイちゃんね! おっけーおっけー♪ 了解よ♪ あ~はは~♪ そっかそっか♪ 可愛らしい名前じゃない♪」


 今度は妙に盛り上がり始めた。


 ……ああ。そういうこと。


 腑に落ちたわ。前世で何度か見たことある反応だもの。



「ベタな聞き間違いね」


「っ!? ひ、ひゅ~ひゅ~ひゅ~♪ 何の話かしら~♪」


「私サツキさん好きよ」


「なっ!?」


「ふふ♪ 可愛い反応♪」


「なななっ!? あ! あなたねぇ!! だいたいややこしいのよ! いきなり『スイよ』なんて言われたら勘違いするじゃない!! 聞き間違えくらいするじゃない!!」


「『好きよ』って? ふふ♪ よろしく♪ サツキさん♪」


「ヨロシクしないわよ!? しないからね!?」


「ダメよ。一度言った言葉を取り下げるだなんて」


「あなたいつも言ってるじゃない! ダーリャさんが一番だって!!」


「そうよ。私の一番はダーリャよ。二番はフララ。三番がメルメル。四番がネル。サツキさんは五番目ね♪」


「なっ!? なによそれっ!?」


「なによってわかってたことでしょう? わかった上で受け入れたのでしょう?」


「そもそも勘違いだって!」


「あら。私は好きと言ったのよ♪」


「嘘つき~~!!」

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