05-10.夏休みの課題
「女神様と話せるの?」
「こう見えて、わたくし巫女ですのよ♪」
巫女? なにその新設定。
また生えてきたわね。三作目用の仕込みかしら。
「好きな時にとはまいりませんが、女神様のお言葉を賜ることは可能です」
「依代となることも?」
「はい。次の冬の終わりには」
二年生の終わりに、予定通りの魔王復活が果たせると。
「そのまま女神様は戦ってくださるのかしら?」
「わかりません」
「ならネルも鍛えておかないとね」
「元よりそのつもりですわ♪」
残り一年もないから、どこまで出来るのかは微妙だけど。
あとでサツキさんにステータスを見せてもらいましょう。
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休息の時間になった。
皆で馬車を降り、サツキさんを中心に集まった。
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ダリヤ・フォン・イグナイト
/ Lv:99(+) / Hp:(9999+/9999+) / Mp:(9999+/9999+)
フローラ
/ Lv:99 / Hp:(9999/9999) / Mp:(9999+/9999+)
メルヴェイユ・フォン・メルヴェール
/ Lv:99 / Hp:(9999/9999) / Mp:(9999/9999)
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この一年、特にこの三人は頑張っていたわね。納得の成果だわ。
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ベルベティア・フォン・アルレティア
/ Lv:99 / Hp:(2870/2870) / Mp:(5208/5208)
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私はまた出遅れているわね。これでも結構頑張ったつもりだけど、数字の差として如実に現れているわね。
「ベルベル様も十分に努力なされました。旦那様は庭での修行にすら難色を示しておいででしたから」
去年の夏休みの家出修行が後を引きすぎたのよね……。
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サツキ
/ Lv:76 / Hp:(741/741) / Mp:(823/823)
リリアーナ・フォン・シフォン
/ Lv:65 / Hp:(1045/1045) / Mp:(2000/2000)
キリエ・フォン・ラーゼ
/ Lv:63 / Hp:(754/754) / Mp:(2928/2928)
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意外とサツキさんがトップだ。さては一人でダンジョン通いしてたわね。学院や勉強の時間が無いとはいえ、店の経営や服の製造もあるでしょうに。よく頑張ったわね。
「ゲーム知識も駆使したわ。それでも私のステータスは限界突破なんかしなかったけど」
まあそこはね。ゲームの主要キャラと比べたらね。
リリィとキリエも素晴らしい追い上げね。たった一年でこれほどレベルを上げるなんて。適したダンジョンもなかったのに。魔力修行の成果も、一年間のものとして考えれば十分過ぎるほどだ。私なんて十年以上かけても五千程度だし。
けどそうは思っても、リリィはもう少し上がっているものかと思ってた。
もしかしたら魔力修行と聖女の特別な魔力は相性が悪いのかもしれない。魔王の魔力と同じように、特別な魔力まで排出されて戻ってこないのかも。
或いは単純に上がりにくいのか。初期値は高かったのに。特別な力には特別な訓練方法が必要なのかもしれないわね。
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ネーテルリア・ベルマギア・フォン・フォルトマグナ
/ Lv:32 / Hp:(420/420) / Mp:(999/999)
ヴィクトリア・フォン・イグナイト
/ Lv:53 / Hp:(3203/3203) / Mp:(4924/4924)
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二人のレベルも必要十分だ。
むしろどうやって上げたし。王女なんて侯爵令嬢以上に自由が利かないでしょうに。
「ヴィッキーはまだまだですね」
「面目次第もございません。ダーリャお姉様」
「構いません。そのための修行です。あなたにも期待していますよ」
「はい! ダーリャお姉様!」
ダーリャと、ヴィクトリアさんこと、ヴィッキーさんって、結構普通に仲良いのよね。
「むーーー!! お姉ちゃんの妹は私だけなのに~!!」
メルメルがハンカチを噛んで悔しがっている。
ヴィッキーさんはダーリャたちにとって腹違いの姉妹だ。ダーリャを姉と呼ぶのもなんらおかしなことじゃない。これはむしろメルメルの言いがかりだ。そうは思っても、今更誰もツッコんだりはしないけど。皆メルメルの扱いは心得ているもの。一人を除いて。
「お姉様の妹はわたくしだけですわ♪」
ネルが見せつけるように私の腕を抱いた。どうしてそういう意地悪するのか。この子は。
「ムキーーーーー!! それは私のご主人様です!!」
それ言うな。ムキーも言うな。
「ダメよ、ネル。メルメルを刺激したら。一度構い出すとキリがないんだから」
「なんですその言い草!? 仮にも愛人ですよね!?」
貴女の方こそそれでいいの?
「後でね、メルメル。今は真面目な話をしているの」
「私と話す時は真面目じゃないって言うんですかぁ~!?」
すっかり色物キャラになっちゃって。クールな生徒会長は何処へやらだ。私そういうの良くないと思うの。強敵が仲間になるとコメディキャラになっちゃうやつ。一作目の隠しボスとしての矜持は忘れないでいてもらいたいものだわ。
まあ、ダーリャも二作目のラスボス張ってたわりには、私が出会った頃からやりたい放題やってたけども。
「予定通りダンジョンに潜ってレベル上げよ。取り敢えず三日ってところかしら。そこで一旦出てきて、飛行魔術で最初の目的地に移動するわ。公務もきちんと果たさないとね」
「「「「「「「「はい!」」」」」」」」
「みんな! この夏休み中にカンスト目指すわよ!」
「「「「「「「「おーーー!!!」」」」」」」」




