04-08.パジャマパーティー
「待って皆! 恋バナは後よ!!」
「「「「「「え~~~~!?」」」」」」
なんで皆して私とダーリャの話ばっか聞きたがるのよ! サツキさんまで一緒になって!! まさか乗り気になったのってそういうことだったの!?
今はそんなことしてる場合じゃないでしょ! 最高のエンディング目指すんでしょ!!
夕食諸々を済ませた私たちは、寝間着に着替えてベッドの上に集まった。様相はすっかりパジャマパーティーだ。誰も真面目に今後のことを話そうとしていない。私を除いて。
「サツキさん! ゲームのリリアーナはどうやって魔王の封印に近づいたのかしら! そこの描写はなかったの!?」
質問をぶつけて強引な軌道修正を試みる。
「普通に正面突破よ。ゲーム終盤の聖女様なんだから、それくらい普通に出来るでしょ」
そりゃゲームならそうでしょうけども!
「現実のリリィはそうではないわ。この子を放っておいたって、王国一厳重な警備を破れるまでには育たなかったわよ」
私たちが強引に拾い上げなければ、あのまま縮こまり続けていたことだろう。
「それはまだレベル上げをしていないからでしょ?」
あ……そっか。
リリィは聖女だから、本来なら強引に魔物狩りへ派遣されていた筈なのね。
私が教育を受け持つと言ってぶんどったから、今のところ強要はされていないけど、いずれこっちでも要求される可能性は高そうね。
「ところで皆はレベル幾つなの?」
え? えぇぇぇぇぇええええ!?
なんか出た!? サツキさんの前に半透明な青い板っぽい何か出てきた!? まさかあれって!? かの有名な!?
「あら。パーティーメンバーにされてるわね。どれどれ……うわ。何よこのレベル。もう魔王だって倒せるじゃない」
どういうこと!?
「あら? 出し方わからない? ステータスって念じれば出てくるわよ?」
ステータス!!
シーン……。
誰一人として、他に出せた者はいなかった。
「あら。これ私だけなのかしら」
ぽいわね。
「なら見てこれ」
皆でサツキさんのステータスウインドウを覗き込む。
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サツキ
/ Lv:24 / Hp:(232/232) / Mp:(304/304)
ダリヤ・フォン・イグナイト
/ Lv:99(+) / Hp:(9999+/9999+) / Mp:(9999+/9999+)
ベルベティア・フォン・アルレティア
/ Lv:58 / Hp:(1032/1032) / Mp:(3297/3297)
フローラ
/ Lv:99 / Hp:(4837/4837) / Mp:(9999/9999)
メルヴェイユ・フォン・メルヴェール
/ Lv:77 / Hp:(5021/5021) / Mp:(7813/7813)
リリアーナ・フォン・シフォン
/ Lv:01 / Hp:(005/005) / Mp:(200/200)
キリエ・フォン・ラーゼ
/ Lv:05 / Hp:(025/025) / Mp:(022/022)
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なぁにこれぇ!?
サツキさんのはたぶん標準値よね!
(+)ってなにさ!? ダーリャだけ表記おかしいわよ!?
フララも魔力カンストしてるし!? レベルが最大でも体力値はカンストしないのね!
メルメル! 順当!!
リリィ! なんてか弱い生き物!!
キリエはこれから頑張りましょう!
「なるほど。これは便利ですね」
「ダーちゃん、魔術で再現できない?」
「流石に無理です」
こればかりはね。女神様がサツキさんにだけ与えたスキルみたいなものなんだろうし。
「フララはよく頑張りました♪」
「えへへ~♪」
ほんとよ。いつの間にレベルカンストなんてしてたのか。
「愚妹には失望しました。レベルはともかく魔力修行をサボりましたね」
「はぅぁ!?」
たぶんそうじゃないと思う。
フララは元々聖女で主人公だから。魔力値は上げやすかったんだと思う。
反してメルメルは、本来なら近接型だから魔力より体力の方が上げやすかったのだろう。実際カンスト前の今でさえフララに勝ってるし。他の攻撃力とかの数値も見ればその差がよりハッキリと見えてくるでしょうね。
メルメルもよくこの歳で『77』にまで上げられたわね。私やフララみたいに、無人島サバイバルで大量の魔物を狩って強引にレベル上げ♪ なんて無茶をしたわけでもないでしょうに。既に王国最強の騎士団長をも越えているんじゃないかしら。
「ベティの体力低すぎない?」
「そうね。これは逆に不自然なくらい低いわね」
成長期に一年間寝込んでいた影響かしら?
でもリリィも低すぎるのよね。いくら『Lv.01』だからって、これはあんまりよね。ダーリャがデコピンしただけで……その余波だけで死んでしまうじゃない。
「……ねえ。忘れてるの? 『天啓のフォルトマグナ』のステータスは『999』が最大値よ?」
……そうだっけ?
「あなたたち、いったいどんな生活送ってきたのよ……私でも結構戦ってる方なのに……」
ふっふっふ♪ 今度サツキさんにも体験させてあげましょう♪ お望みならね♪




