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悪役令嬢に転生したので魔王を復活させるために暗躍します  作者: こみやし
04.悪役令嬢の運命力

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04-05.出張サービス


「まあ♪ 変わったお召し物ですのね♪」



 早速食いついた♪



「とってもお似合いですわ♪」


「うふふ♪ ありがとう♪」


 お嬢様方は見慣れぬデザインの服に興味津々だ♪



 私はその日のお茶会の最中に何度か着替えをおこなった。


 ちょっとしたファッションショーだ♪


 場が温まった所でサツキさんに入ってきてもらい、試着会をおこなった。もちろんお気に召したら買い取りもオーケーだ♪ 皆でお互いに褒め合いながら服を選んでいったら、あっという間に売り切れてしまった。




----------------------




「驚きました。まさか完売するなんて」


 思っていた以上に評判が良かった。単に知られていなかっただけなのかもしれない。



「皆センスあるじゃない♪」


「ベルベル様が着ていらしたからです」


「お嬢様の私服ブーム到来ね♪」


 私たち貴族令嬢……特に高位貴族家の者たちは、普段着るものすら自由には選ばせてもらえない。


 だから私たちのお茶会限定で、自分の好きな服を着る機会を設けることにしたのだ♪ これには皆が賛同してくれた♪


 やっぱり年頃の女の子だもの♪ オシャレしたいわよね♪


 また次もと約束して、今日のお茶会はお開きになった。


 それからサツキさんも招いて、身内お茶会を始めた。



「次もよろしくね♪ サツキさん♪」


「はい! こちらこそ!」


 ふふふ♪ やる気満々ね♪


 この私が紹介した以上、他の子たちがサツキさんをお抱えにしようと動くことはない。そういうとこ、お嬢様方はお行儀が良いのだ。強引なことをすれば私の機嫌を損ねかねないとわかっているものね。下手をすれば派閥丸ごと敵に回しかねないし。


 サツキさんは貴族のお抱えになるつもりはないみたいだから、たまにこうしてお呼びするくらいで丁度いいだろう。


 服作りは一人でやっているみたいだし、店の方もそうそう空けられないから、頻度はそう多くはないだろうけど。


 またサツキさんの方から都合がついたら連絡を入れてもらうとしましょう。



「そうそう、サツキさん。お聞きしたいのだけど」


「はい。なんでしょう」


「前世の知識について教えてほしいの。『天啓のアルスマグナ』この名前に聞き覚えはあるかしら?」


「……あ」


 なんだろう。この思い出したって感じの顔。



「あ~~~~~~!!! ベルベティア~~~!!!」


 今気づいたの?



「指差しは無礼です。即刻下げなさい。折りますよ」


 どうどう。落ち着いて、ダーリャ。


 サツキさんの指は大切な指よ。お洋服作れなくなっちゃうじゃない。



「ちなみにこちらが聖女フローラよ」


「えっへん♪」


「ほんとだ~~!? 主人公ちゃんだぁ~~!?」


 今度はフララに急接近して手を握った。



「本当に無礼な人ですね」


 まあまあ。興奮してるだけだから。



「そんなわけでね。私たちは魔王を復活させて倒したいの」


「ちゃんと説明して!!」


 仕方ないわね。頭から全部説明しましょうか。


 かくかくしかじか。




----------------------




「それで魔王復活の目処が立たなくて困ってると」


「そうなのよ。何か知っていたら教えてくれないかしら?」


「そうは言ってもね~。見ての通り、私はこっちに転生してから二十年以上生きてるのよ。ぶっちゃけ記憶が曖昧よ。モブキャラかよ!! ってキレて開き直って生きてきたし」


 逞しいわね。それはそれで。



「ゲームのベルベティアがどのようにして魔王を復活させたのかはご存知かしら?」


「う~ん。具体的なシーンは思い出せないのよね~。覚えてるのは婚約者だった王子を生贄にしたってことくらかな~」


 ……え?



「えっと……天啓のフォルトマグナは百合ゲーよ? 婚約者の王子なんて出てこないわよ?」


「え? だから問題になったんじゃない」


「問題?」


「炎上したのよ。ファンディスクでそんな後付設定出されたから」


「ファンディスク!? 出てたの!?」


「え? 知らないの?」


「私が生きてる間には出なかったわ」


「あら。転生したのは貴女の方が先だったのね。こっちでは私の方が年上なのに」


 いやまあ、そこは良いとしてよ。気になるけども。



「詳しく内容を聞かせて頂戴」


「良いけど、私もあんまり覚えてないわよ」


「それでもよ」


 少しでもヒントになる情報があるかもしれない。

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