↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢に転生したので魔王を復活させるために暗躍します  作者: こみやし
03.悪役令嬢の想定外

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
27/48

03-10.悪役令嬢の想定外


「どうしよう。なんか良い雰囲気よ」



「このまま二人でふけちゃおっか♪」


「まあ待ちなさいな。先輩」


「ふふふ♪ 覗きですね♪ ベルベルちゃんも悪い子ですね~♪」


「先輩程じゃないわ」


 今更生徒会長キャラを引っ張り出してきても手遅れよ。たまに思い出したように丁寧な口調になるのはやめなさいな。



「けど良いんですか? あの二人ずっとあそこで待っていそうですよ?」


 そうね。フララもなんだかんだ忠犬タイプだからね。日が暮れるまででも待っているでしょうね。



「一旦合流しましょう。それから自然な流れで別れるのよ」


「らじゃ♪ 名案ですね♪ 参謀閣下♪」


 誰が参謀よ。私がトップなのよ。私たちは『悪役令嬢ベルベルティア・フォン・アルレティア』の一味ですもの。


 とはいえ私が暗躍しがちなのも事実。ダーリャ程ではないにせよ、私は裏でコソコソ根を回す方が性に合っている。


 多少は力にも自信があるけど、上澄みの実力者たちには及ばない。特にダーリャ、フララ、メルメル先輩あたりには。


 きっと近いうちにリリィにも抜かされるだろう。彼女は女神から力を授かった聖女だ。正真正銘魔王を倒す者だ。


 ついでのように私も倒される。ベルベティアはいわばラスボスの前座だ。魔王の直前に戦う中ボスだ。そんな運命を回避しきれているのかはわからない。



「メルメル。私の剣となりなさい」


「わお!? いきなりプロポーズ!? しかも略奪婚!? 王家から最強の近衛(予定)を奪おうというのですね♪」


 自尊心高いわね。流石裏ボス張ってただけはあるわね。



「つまりはそういうことよ」


 私の専属近衛になってもらいましょう。推しキャラに護ってもらえるなんて、オタク冥利に尽きるってものよね♪



「喜んでお受けします♪」


 メル先ルート完。



 いやいや。チョロすぎんでしょ。



「最悪ダーリャと戦うことになるかもしれないわよ?」


「望むところです♪」


 今のは流石に冗談だ。単にリリィがどれだけ強くなるのかわからないから、一番強いダーリャを基準にして例えてみただけだ。


 まさかこれまで即決されるとは思わなかったけど……。



「あなたが一番の想定外ね。私にとって」


「うん? 何の話ですか?」


「後で話してあげるわ。行きましょ。二人が待ってるわ」


「はい♪ 我が主♪」




----------------------




 最強の剣を手にしたベティ♪


 実は『天啓のフォルトマグナ』において悪役令嬢(ベルベルティア)の命を奪うのは、主人公(フローラ)でも魔王でもなく、生徒会長(メルヴェイユ)だったのです。その頃にはとうに卒業し、戦死した先代に代わって、騎士団長にまで上り詰めておりましたが。



 魔王を復活させ、一年間に渡って各地で暗躍し、魔王軍の勢力拡大に貢献したベルベティア。


 終盤、ついに追い詰めた主人公一行。


 三年にも及ぶ因縁に決着はついたものの、ベルベティアは辛うじて命を繋ぎ止めます。


 フローラにとっては、ベルベティアさえも学友と呼べる存在だったのでしょう。たくさん意地悪はされたし、敵として戦い続けてもきたけれど、互いに競い合った二年間もまた、一つの思い出となっていたのでしょう。


 そんな甘さが招いた結果でした。生き延びたベルベティアは再起を誓って動き出します。しかしその醜き足掻きを許さぬ者がおりました。


 そう。その者こそがメルヴェイユ・フォン・メルヴェールだったのです。


 彼女はフローラたちが魔王戦に臨む裏で、人知れず悪役令嬢を斬り捨てました。


 父である先代騎士団長を謀略の末に亡き者としたアルレティア家への復讐ではなく、一人の騎士として為すべきことを為しました。


 それが悪役令嬢ベルベティアの真の最期となったのです。



 ベティはそれを知りません。


 実はこれ、裏設定なんです。作中の描写から注意深く読み取れば気づける程度には、仄めかされていましたが。



 そもそもベティにはフローラやフォルトマグナ王国と敵対する意思がありませんでした。


 人知れず魔王復活と討伐を自分たちの手で行おうとしていたからこそ、フローラ……フララを育てることにしました。



 しかしゲーム本編の開始が迫った入学直前。ベティにとって想定外のことが立て続けに起こりました。


 女神がフララではなく、リリィを聖女として指名したことはその最たるものでしょう。


 加えてメインヒロインちゃんこと、キリエ・フォン・ラーゼの存在もありました。彼女はゲームの流れを再現するようにリリィを連れ回し、各ヒロインたちとの出会いのイベントまでをも実現していきました。


 いずれも主人公(リリィ)の変化によって同じ結果には繋がらなかったものの、起きたこと自体が問題でした。


 運命(ゲーム)の再現性を確認したベティは、これから先どのように動いていくのでしょう。


 本当に女神とは敵対するしかないのでしょうか。


 リリィは立派な聖女になれるのでしょうか。


 キリエは無事に進学出来るのでしょうか。



 次回はいよいよ魔王復活に向けて暗躍を開始します♪


 悪役令嬢パーティー御一行の活躍に乞うご期待♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。