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遺産兵器・上位管理官エニグマと親衛隊ゼリウス

そこそこ広い談話スペースに着く。そこは廊下の奥の談話スペースであり窓の近くにある非常出口とそことも説いた通路以外出る事の出来ない様になっているのが特徴的だ。


 「完全に行き止まり。まぁ邪魔されないぶんいいか」


 エニグマがぼそり口にする。何故こんなにもこいつは警戒してるのだろうか。


 「そういえば、あんたの名前聞いてなかったな?俺の名前はレイだ良かったら聞かせてもらえるか?」


 とりあえず、話の取っ掛かりが欲しい。このまま睨み合っていてもらちが明かない。俺の言葉に青年が頬を掻きながら答え返す。どうやら名前を今まで名乗っていなかったことをようやく気付いたようだ。


 「あーすまない。俺の名前はゼリウス、まぁ今はトレジャーハンターの真似事とかしてるかな」


 「ゼリウスさんはトレジャーハンターなのですか。私、テレザって言います。そういえば、この地にはどのような要件できたんですか?」


 話の取っ掛かりが欲しかったのはテレザも一緒のようでこの地に来た理由について聞いていた。俺も気になったのでおとなしく聞く。


 「この地に来た理由か、そうだなとある遺跡の情報を探しに来たんだ。後、かつての上司の行方について探してる。こちらも聞いていいかな?君たちは、何しにこちらに来たんだ」


 「ふーん、行方、ね。僕の名前はエニグマだよ。この地に来た目的は、とある魔術の知識について探してたからかな?」


 「へぇー君たちがとある魔術……ね?」


 空気が悪い。急に、悪くなった。どういうことだなんかたまに俺の方こいつら二人してチラチラこっち見ている。もしかして、いや、まだ情報が足りない。不用意に言葉を口にすべきではないな。


 「しかし、まぁトレジャーハンターか夢ばかり追ってそうな君には素晴らしく似合ってそうだね」


 それ、先日墓荒らしの真似事してしまった俺たちが気楽に言っていい話じゃないぞエニグマ。


 「夢を追うというのは良い事さ。簡単に諦めて遁ずらしたり、ひきこもったりするよりはね」


 それに反応してか、ゼリウスさんの言葉も少し強めになる。チキュウに帰る事で消極的な解決を果たそうとしてる、俺たちにとって少々心に来る。テレザも同じなのか少しうつむいている。ただ、エニグマは何か言いたそうだ。


 「ふーん、君たちは何を諦めていないんだろうね」


 「会うのをさ、かつて別れた人に、そして、かつてあったものを取り戻す」


 ぼやかすなぁ。ただ、エニグマは分かっているようでなおさら警戒を強めたようだ。やっぱり、この人もしかして……


 「なぁ、君たちはこの世界をどう思う?」


 唐突なその質問に俺たちは答え返すことができない。お恥ずかしい話だが、俺たちは各々の理由でこの世界についてそこまで詳しくない部分がある。


 「何が言いたいんだよ?」


 ただ、エニグマは何か分かったようで、詰問の口調が強く出ている。


 「いや、古精霊種なら若くても千年以上生きてるよな? なぁ、かつての世界はどうだった?」


 「……」


 「エニグマさん?」


 エニグマが押し黙る。解る人にとっては、この質問さえ重要な意味を持つものらしい。


 「なぁみんなは、この町の歴史については知ってるよな?ほら、魔導師がいっぱい住んでたとか、モンスターキングダムはもっと大きな規模でやってたとかさ」


 「ああ、それは教えてもらった」


 それと、大図書館の三つがこの国の売りであった事、それがなくなったり、当時の規模でやれなくなった事も、この国が解体され、都市群として皇国の直轄管理下に置かれてしまった理由ともいえる。


 「モンスターキングダムにしたってそうだ。何故、やれてたのか。そして、今まで何故、当時の規模でやれないのかわかるかい?」


「それは、大規模、小規模の争いの余波で中止になったり、予算が回せなくなったりしたためですよね?だから最近は活気が戻ってきている為、規模も戻ってきているとか」


 「そうだ、ならば、大規模であった時は何故争いが起こらなかったかわかるかい?しかも、その当時は、人間を争いに駆り立てるあの宗教があったのに、だ」


 テレザの答えに、ゼリウスさんは満足げに頷く。段々熱がこもっているように感じる。エニグマの顔も、どんどん警戒の色を強めている。


 「えっと当時は大魔王ジェネラスを警戒してどの国単位でも個人単位でも迂闊な事が出来なかった。というのもありますね、だけどお祭りごとや生活自体は普通にできてたとか」


 「なぁ、エニグ」


 テレザが答える。エニグマならその辺りの答えについて詳しく持ってそうだったがなんだろうもはや警戒してることを隠してすらいない。そして、ゼリウスさんは気にしてすらいない。むしろ警戒してることに満足しながらも熱のこもった言葉を続ける。


 「そう、偉大なる大魔王ジェネラス様が魔族を!そして、間接的に他の種族を統率あるいは抑制なされていたから争いは起こらなかった! それは貴方とてご存知でしょう?」


 魔王軍・特務部隊、遺産兵器・上位管理官エニグマ、とゼリウスさんはエニグマに言った。


 「やっぱり、知っていたんだね、ナナセ直属の親衛隊の君なら知っているとは思ってたよ。あの時の坊やが大きくなったもんだ」


 お互いにどうやら顔見知りらしい。親衛隊、聞いた話だと特殊な武器と特殊な場所を探している聞く。会いたくなかった手合いではあるがいったいどうなるのだろう。


 

テレザおいてけぼり


まぁ、エニグマの正体とかレイ達には一切どうでもいいんだけどね

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