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宿泊施設

俺たちは図書館からそこそこの距離を歩いて、宿泊施設に着いた。徒歩十分くらいの所にあるそこそこの宿泊地であり、ホテルとはいかないけど、三人で泊まるにはいい感じの旅館とも民宿ともホテルとも言えないなんだろうかこの手の施設?


 後で聞いた話だが、この宿泊施設はは元々、大図書館を建てる際の建築士たちの仮設住宅を撤去する際に何かに使えないかと考案され宿泊施設になったものらしい。改築に改築を重ね独特な形以外に面影が残っていないけど。


 全盛期だとこういう場所に泊まるのも一苦労だったという。ちなみに父さんがこの地で宿泊施設に泊まった時は予約していたのに優先客がいたせいで、一日野宿する羽目になったという。


 「当時どんなものかは知らないけど、そんな時代じゃなくて本当に良かった」


 「まぁ確かに、僕は眠る必要あんまりないけど、都市にいて金もあるのに野宿はなんというか心理的にもきついよね」


 「全盛期に比べると寂れていると聞きましたけど、実際きてそしてそのような苦労話聞きますと、この時代に生まれてよかったと思いますね」


 「僕だけ結構な歳、いってるけどね」


 まだまだお若いですよと、テレザがエニグマにフォローを入れながら宿泊施設に入っていく。正直、元の世界でさえ自分の手続きでホテルとか泊まったこと無いから、こういうのドキドキする。そうして宿泊施設の中に入る。きっとフロントには落ち着いた感じの女性が出迎えてくれるんだろうなー


 「応、らっしゃい!三名様かい!」


 「「「あれ?想像してたのと違う?」」」


 うん、旅館じゃないから女将とか期待してなかったけど、まさか出てきたの気のいい工事現場の兄ちゃんみたいな人だとは思わなかった。


 後で聞いた話では元々働いていた工事現場の人の中で職にあぶれた人に宿泊施設の管理を任せていたらこうなったとの事である。それ以来、その人の親類が経営することになったのだというが、性格までそんな感じになるのかな?


 「はは、いやーここに来た観光客みんなそんな顔するよ。宿泊施設、リインフォースにようこそ」


 「斜材ってまんまですね!」


 「まぁ元々そういう人たちの為の宿泊施設だったらしいからねぇ」


 宿屋の名前に各々感想を述べていると、エニグマと親方(って言う雰囲気だったのでエニグマが呼んだところ許可をもらった。本名はトゥエリというらしい)が


 「ンじゃ親方、僕たち三人事前払いだったよね!」


 「おうよ!ダリエラさんの紹介だからな三人で一部屋金貨7枚でいいぜ!」


 「安いですね」「本当にそれでいいんですか!」


 金貨七枚確かこの世界の金貨は千円位だったような気がするから・・・三人で七千円である恐ろしく安い。


 「応、いいっていいってそのかわり男一人に女の子二人が一部屋になる訳だけど坊主的にはその方がいいよなー」


 「正直泊まれればどちらでもいいですけど情報交換しやすいという意味では助かりますね」


 「申し訳ありませんが着替えの時は外に出ているからこちら見ないでくれると助かります二人とも・・・」


 「僕は別に女の子ってわけでもないんだけどねぇーま、いいかわかったよテレザ配慮する」


 こちらも了承の旨を伝えて、部屋へ向かう。さて部屋はどのような感じなのだろう。


 「これは凄いな」預けられる荷物を親父さんに預けて部屋まで案内してもらった。長方形の箱を繋ぎ合わせたような個性的な部屋に感想を漏らしながら、この宿泊施設を少しぶらつく。


 この宿泊施設リインフォースは、当時のプレハブ小屋の雰囲気を残しながらも宿泊施設としての体を成す大胆なアレンジがなされている。


 「ああなるほどなんか一々四角いのはプレハブ小屋だったころの名残りか」


 所々四角であったり、独特な部屋同士の繋がり方をしてたり等、若干恐ろしい所もあるけど、其処が新鮮であり、観光の名所として知られているとの事である。


 「何か新鮮ですねレイさん、エニグマさん!っきゃ!!」


 テレザがこの独特な建物を眺めながら歩いていると曲がり角で人にぶつかる。鋭角な部分が多い為、死角が多いのが課題点だろう。


 「うん、大丈夫か嬢ちゃん?」


 「大丈夫です。こちらこそ申し訳ありません」


 ぶつかった相手は見た目二十代位の銀髪、褐色の男でどこか戦うための服装という風に体の急所のみを装甲で守り他は衝撃とかに強そうなライダースーツに似た黒い上下を着ていた。腰には刀のようでそうではない形状の片刃の長剣があった。


 「珍しいね君、高位魔族かい?」


 「うん?ああ、そうだ。そんなあんたは古精霊種か、珍しいのはお互い様だろう」


 高位魔族、強すぎる魔力に髪の毛の色が脱色し、魔力帯びて銀色に見える事と、魔力に耐える肉体の形成の過程に肌の色が変色した為、全体的に銀髪褐色の肌を持つ種族なのだという、独特なその容姿や強すぎる魔力故に見ればすぐにわかるという。


 「はぁー凄い人なんだな」


 「別に、親がそうだっただけで俺は三世だからたいして凄くない。生まれが良かっただけさ。そういう君はっ」


 何か話の途中で俺を見て声が止まっている。何か俺に用でもあるのだろうか?


 「どうしたんですか?」


 「あーいや、君がそのなんだどっかで見たことのあるような気がしてさ?どこで見たのかなぁって思って」


 「ふーん、そうなんだ」


 途中でエニグマがいらん茶々を入れる。いきなりどうしたんだ?こいつ。


 「こんな所で立ち話もアレですし、どこか座れる場所行きません?」


 テレザが居たたまれなくなって座ろうと提案する。確かに、そろそろ立ち話も辛くなってきた今まで図書館で死ぬほど本読んでたし。


 「少々俺の方も聞きたい事が有るしわかった。来たばっかりだろうし俺が談話しやすい所に案内するよ。」


 「うんじゃあよろしく。テレザ、レイついてきてよ」


 そう言われ、俺たちは高位魔族の青年の後をついて行くエニグマの後をついて行く。何かあるっぽいが俺も疲れたし、最低限の警戒はしながら談話スペースを目指すいったい何があるのだろうか?

ついでに金貨は当然金メッキで全て金でできてる純金貨は一番小さいので一つ十万円です

後、高位魔族は先の大戦で続々死んでおり、本当に今は珍しい種族


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