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校外学習の班決めは、今後のいろいろを左右する

 さてと、月曜日になって、いつものように登校だ。 


 週のはじめってなんか憂鬱だけど、しかし今日という日は、決めなければならない重要なことがあるので、気合が違う。


 それは、来週ある校外学習の、班決めだ!ちなみに、みんなでキャンプをするのだ。

 

 これは大事。なぜなら、このイベントでアリスは、攻略対象のキャラと仲をググっと縮めていくのである。

 たぶん、オルガにとってもビッグイベントになる可能性高し!


 先生は、当然のように『好きなもの同士で組んで』とのたまった。友だちのいない人にとって地獄みたいな『好きな人同士』という言葉なのだが、私に不安はない!


 まずオルガに話しかける!


 「私とオルガ様は決定として・・・・・」


 私は、そのまま次のメンバー候補を、だれにするか考えていく。


 「なに勝手に決めているのよ・・・・・」


 話をスムーズに先へ進めようとすると、オルガが、つっけんどんに言ってきた。 


 「私は、オルガ様の学園生活のサポートを任されておりますので、一緒の班になるのは当然かと」


 「う・・・・それは、たしかにそうなのだけど・・・」


 オルガの家のメイドという立場は、ありがたいなあ。そのお陰で、オルガと一緒にいるのが自然だもんね。

 微妙にオルガが嫌そうなのは気になるが、とりあえず力押しで決定。


 よし、あとはアリスも誘わないと。やっぱり主人公は外せないでしょ!


 遠くの席にいるアリスの元へ向かう。


 「アリス様も私たちの班にどうぞ」


 「え?私ですか?」


 一人でたたずんでいたアリスは、私に声をかけられて、きょとんとしている。実はアリスは、あんまり学園でも居場所がないというか、孤立しがちなのである。


 この学園唯一の平民出身という立場に、みんな抵抗があるらしい。


 ちなみに、私、エリーゼは出自は不明・・・・・・というか、そんなもの、設定すらされてないわけだが、平民という設定もないので、みんな、なんとな~くスルーしている。・・・いいのかしら?


 まあ、私のことは華麗に横に置いておくとして、本来だと、相手候補の男子がスマートに出てきて、アリスをメンバーに誘うのだけど、私がその代わりみたいに、いろんなことに誘ったり巻き込んだりする役割を担っている。


 ということで、アリスを、有無を言わせず強引に班のメンバーに加える。そして、近くの席にいたエドワードに声をかける。彼との仲も、オルガにとって大事だものね。

 人当たりがあんまりよくないので、こういった時、エドワードは余りがちである。


 「え~と、この婚約者様も当然、一緒の班ですね」


 「おい!『この婚約者』とはなんだ。なんか俺の扱いがぞんざいじゃないか?」


 「いえいえ、親しみのあらわれです」


 「そんなに親しくないだろう・・・」


 「細かいことを気にするんですね。だからモテないんですよ」


 「き、貴様!もっとオブラートに包めんのか、言葉を」


 「全力で包んでおります」


 「それで!?」


 な~んか、ついつい、からかいたくなったり、あたりが強くなってしまう。ゲーム中でオルガとの婚約を破棄した恨みが私の中でちょっと残っているので、いじわるしてやりたくなるのだ。


 「ふん、まあ……入りたければ、特別に入れてあげてもよくってよ」


 と、オルガは微妙に照れた様子で、髪をいじりながら言った。


 ・・・・・・ん?少し、デレてる?


 なんでだろう? 


 ・・・・・・もしかして、この前に出かけたのがよかったのかな。


 確かに、みんなでパンケーキについて熱く語り合ったけど、それがまさかの効果あり!?


 「ま、まあ・・・貴様がどうしてもと言うなら、入ってやらないことも・・・ない。と、特別にだ」


 エドワードが、ぶつぶつ言っている。ほとんどオルガと一緒のリアクションだ。やっぱり、この二人は、似た者同士みたいだな。


 「お熱いところ悪いんだけど、ぼくもいれてくれるかな?」


 ギュスターヴが穏やかに微笑みながらやってきた。ちょっといい雰囲気を醸し出しているオルガとエドワードの会話に強引に入ってくるのは、空気が読めないのか、肝が据わっているのか・・・・・・。できれば、後者であってほしいな。


 「べべ、別にお熱くなどない!」


 「そそ、そうよ!」


 二人の顔が赤い。

 もっと素直になれば、二人ともいい感じになるのにな~なんて思いつつ、このもどかしいのがいい!とも思う。


 「ぼくも、みんなともっと仲良くなりたいしね」


 ギュスターヴは言った。彼との距離が近くなっている気がするなあ。こうやって気軽に話しかけてくれるし、なんだか一緒の班になることに、違和感をそんなに感じない。

 もちろん、ギュスターヴの人柄なんだろうけど、それだけじゃない。


 あのお茶会は失敗したと思っていた。みんなパンケーキの話しかしないし。でも、どうやら意外と悪くなかったみたいだ。


 「ええ、ぜひお願いします」


 私も、願ったりかなったり。断る理由はない。まだ、あんまりコミュニケーションとれてないから、ギュスターヴとは、ぜひ仲良くしていきたい。


 よし、かなりスムーズにパパっとメンバーは決まった。これで一件落着だ~なんて思っていると、




 「ちょっと待ったあ~~~!!」


 後ろからでっかい声が聞こえてきた。


 あ・・・・・この人の存在を忘れていた。というか、覚えてはいたけど、全然遭遇していなかった。


 今、向こうから勢いよく走りこんできたポニーテールの女の子は・・・・・・


 アリスの親友で、情報通のサポートキャラ。イングリッドである!

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