侵略者を討つな! 131
生首は不気味な笑顔を浮かべ、
「どこに行く気?」
「やめてーっ!」
片岡愛美は両耳をふさいでうずくまりました。ひなたの生首はその片岡愛美の耳元に近づき、
「私の身体は飛行機事故で細切れになっちゃったけど、見ての通り、首から上は無傷だったの。ふふ、一生あなたに憑りついてやるわ!」
片岡愛美は号泣。ただただ叫ぶだけ。
「やめてーっ! やめてーっ! お願ーいっ! 許してーっ!」
と、片岡愛美の股間から液体があふれてきました。おもらししてしまったのです。それを見てひなたは思わず吹き出しそうになりましたが、なんとか堪えました。
「また来るわよ」
と言うと、ひなたの生首は真上にふわーっと舞い上がって行きました。
空中を散歩してる首だけの日向隊員。現在はどこに監視カメラがあるのかわかりません。こんな姿を見られたら大変。日向隊員はそれを意識してか、家の屋根に隠れるように飛んでました。
その顔を見ると、とっても上機嫌。
「あはは、愉快愉快!」
と、日向隊員の顔が急にキッときつくなりました。
「飯島莉桜、広川雫。それに真田希望。こいつらにも仕返ししないと! こいつらのせいで私は天涯孤独になったんだ! この恨み、絶対晴らしてやる!」
と、日向隊員の長髪のウィッグがスル~と脱げました。日向隊員はちょっと行き過ぎたところでそれに気づき、空中で停止しました。
「え?」
日向隊員が振り返ると、ウィッグは樹の枝に引っかかってました。
「あー、もう!」
日向隊員はウィッグを取ろうとします。と言っても、今の日向隊員に手はありません。ウィッグを口にくわえ、引っ張ります。が、なかなか取れません。
「あれ、取れない・・・」
日向隊員はウィッグを何度も何度も引っ張ります。そのたびに樹の枝が揺れます。路上を歩いてたOLらしき女性がそれに気づき、はっとしました。
「ん?」
日向隊員はなんとかウィッグを取ることができました。日向隊員はウィッグを口にくわえ、
「ふ~ 取れた~!」
と、ここで日向隊員の耳に震えた声が。
「あ、あわわわわ・・・」
「ん、なに?」
日向隊員は振り返ると、先ほどのOLらしき女性が。女性の顔は青ざめてます。当たり前です。今日向隊員は生首そのもの。そんなものが宙に浮いてたら、誰だって青ざめます。
日向隊員は照れ笑い。
「あはは、どうも・・・」
女性はついに悲鳴を上げました。
「うぎゃーっ!」
すると近くを歩いてた中年の会社員らしき男性が駆け寄ってきました。
「どうしました!?」
女性は、
「あわわ・・・」
と、言葉にならない言葉をあげます。
「しっかりしてください! いったい何があったんですか!?」
女性は上空を指さしました。
「え?」
男性がその方向を見ると、ウィッグをくわえた日向隊員の首が飛び去るところでした。男性も腰を抜かし、悲鳴をあげました。
「うぎゃーっ!」
翌朝ここはテレストリアルガード基地サブオペレーションルーム。隊長がイスに座って新聞を読んでます。東〇スポーツのようです。1面の見出しは「東京に生首現る!」
隊長はちょっと視線をずらしました。その視線の先には、日向隊員が立ってました。日向隊員は小さくなってます。まるで懲罰で立たされてるよう。まあ、まさにその通りなのですが。
そろそろ女神第10章侵略者を討つな!の終了が見えてきました。この小説には11章もあります。と言っても、まだ完成してません。11章は他所でだらだらと書きながらあげてます。
この11章も読み直してみると稚拙の部分が多々あり、今添削してます。かなりの部分を書き替えました。ここまで添削すると、11章もここにあげたくなります。
しかし、小説女神はかなり長くなってしまいました。11章は1章から10章まで足した文章よりさらに長文になってます。ここいらで小説「女神」は1度切った方がいいかも?
そんなわけで11章は独立させることにします。
当HPにあげる曜日ですが、10章までは毎日あげてました。が、前述の通り、11章はまだ未完。ちょっとスピードを落とさないといけないかも?
他所では11章は月曜日と金曜日にあげてます。そこでここでは月曜日と金曜日以外であげることにします。
ただ、それでも追いついてしまう可能性があります。ま、そんときがやってきたら、また考えることとしましょうか?
女神11章もよろしくお願いします!




