告白2
「あ〜そうです。フェスとリラも僕の家で暮らしてました。」
零が答えた。
「零様の家があるの?見たいわね。」
イザベラ王女が言った。
「イザベラ王女、それはお止め頂いた方がよろしいかと。」
セレスティアが止めた。
「セレスティア、でも零様が暮していた所なのでしょ。私も見たいわ。」
シルビア王女が笑顔で言った。
「森の神域には牙狼族や魔豹族等、最強種の魔獣がたくさんいます。」
零は言った。
「え、あの神話の魔獣と言われてる?」
イザベラ王女が聞いた。
「はい。」
零が答えた。
「本当ですか。私は小さい頃にルティナに絵本を読んでもらって、怖くて泣いてしまった事があります。」
シルビア王女が笑顔で言った。
「僕の仲間のフェスは牙狼族で、リラは魔豹族なのです。」
零が思い切って言った。
「え?」
シルビア王女が不思議そうに首を傾げた。
リラがシルビア王女に軽く会釈した。
「何を言っているんですか、零国王。」
騎士クノーラが笑いながら言って、セレスティアとカタリナの顔を見た。
セレスティアとカタリナは真剣な顔で頷いた。
「本当なのですか!?零国王!」
騎士ルティナが驚いて聞いた。
「はい。」
零が苦笑いで答えた。
「我は牙狼族の族長フェスである。」
フェスが王様のように言った。
リラがクスッと笑った。
一瞬沈黙があった。
「何だ、冗談か。」
騎士クノーラが言った。
「あ、いえ、本当です。」
零が答えた。
「え、本当ってフェス殿は本当に魔獣なのですか!?」
騎士ルティナが聞いた。
「さっきから言ってるだろう。」
フェスが呆れて答えた。
騎士ルティナとクノーラは言葉を失った。
「私は見たいわ!零様の暮してた魔物の森の深域を!」
イザベラ王女が叫んだ。
「イザベラ王女、それはお止めください。魔物の森の深域など、人が立ち入れる所ではありません。」
黒騎士フィオナが止めた。
「零様は暮していたのよ。零様がいれば大丈夫よ。」
イザベラ王女が言った。
「私も行きたいです。零様が暮していた所を是非見たいです。」
シルビア王女も笑顔で言った。
「はぁ、じゃ今度行きましょう。今は森で色々あるので。」
零が苦笑いで言った。
「色々って何?」
イザベラ王女が聞いた。
「はい。昨日森の東側で魔王軍の攻撃がありました。」
零が言った。
「森の東側…そこには何かあるのですか。」
シルビア王女が聞いた。
「はい。エルフの国があります。」
零が答えた。
「エルフ!?」
驚いて皆が叫んで、セレスティアとカタリナの顔を見た。
セレスティアとカタリナはまた真剣な顔で頷いた。
「はい。昨日妖精達が僕を呼んでいたので、森に行ったらドライアドからエルフ国を救出する様に頼まれました。」
零が言った。
「妖精…ドライアド…」
黒騎士クロムエルが呟いた。
「もう、おとぎ話以外の何物でもないわね。」
黒魔法士クラリッサが言った。
「森にはお前達人族の考えの及ばない事がたくさんあるのだ。」
フェスが上から目線で言った。
シルビア王女もイザベラ王女も目を輝かせている。
「なんかフェス殿が言うと冗談のようなんだが。」
騎士クノーラがフェスを見て言った。
「何だとー!」
フェスが怒った。
「あははは。それでエルフ国に攻め入ったワイバーン部隊を倒して、エルフの民と王女を治癒させて、牙狼族と魔豹族の皆でワイバーンの肉を食べて帰って来ました。」
零が言った。
「美味かったぞ。」
フェスが嬉しそうに言った。
「王女を治癒?ケガをされたのですか。」
シルビア王女が心配そうに聞いた。
「はぁ。なんというか、バンパイアに噛まれてしまってて、それでエルフ国の精霊王の結界が不安定になってしまって。」
零が答えた。
「バンパイア!?バンパイアもいるのですか?」
騎士ルティナが叫んだ。
「精霊王って神様じゃないですか!」
騎士クノーラが叫んだ。
「神様じゃないらしいのよ。神に近い方らしいわ。」
カタリナが言った。
「もうおとぎ話も超えてるじゃない。」
黒魔法士クラリッサが呆れたように言った。
「バンパイア…精霊王…」
黒騎士クロムエルがまた呟いた。
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