告白
謁見の間は零の粒子で綺麗に修復され、元に戻っていた。
王宮全体も全て修復されていた。
「修復されている。…まさか、零国王がなされたのか?」
女王ルナーベルが言った。
「おそらく。上空に零国王のご一行が現れて、王宮が修復されました。」
エルフ騎士の1人が言った。
「上空に!?零国王は浮遊魔法も使うのか。それで、今どちらにおられる。」
女王ルナーベルが聞いた。
「それが、王宮が修復されたら、そのまま消えました。」
エルフ騎士の1人が答えた。
「消えた!?」
女王ルナーベル驚いて繰り返した。
「はい。ワイバーンと一緒に消えました。」
エルフ騎士が答えた。
「フリナス殿、おられるか?」
女王ルナーベルが空を見上げて叫んだ。
「はい。」
ドライアドのフリナスが現れた。
「零国王は人族のウライア王国に帰られたのか。」
女王ルナーベルが聞いた。
「いえ、森の深域に帰られました。」
ドライアドのフリナスが答えた。
「森の深域!?あの様な危険な所になぜ?」
女王ルナーベルは驚いて聞いた。
「零様は人族のウライア王国の王ですが、森の深域の最強種、牙狼族と魔豹族の長でもあります。」
ドライアドのフリナスが答えた。
「なんと、人族の国王で森の深域の最強種を従えておられるのか!?」
女王ルナーベルがまた驚いた。
ドライアドのフリナスはクスッと笑った。
魔物の森の深域の零の家。
零達は粒子の転移で深域の家に戻っていた。
「零殿、零殿はウライアの国王になられたのですから、エルフの国王と会談するべきだったのでは?」
セレスティアが聞いた。
「はぁ、王族の人に会うと面倒な事になるので。」
零が笑いながら言った。
「零殿、それは…」
セレスティアは困った顔をした。
「主、ワイバーンの肉を食べましょう。」
フェスが言った。
「そうだね。皆をここに呼んで食べよう!」
零は言って、粒子の転移で牙狼族と魔豹族を連れて来た。
零は粒子の能力を使って1000体を超える牙狼族と魔豹族に、ワイバーンの肉を効率良く焼きながら、ワイバーンの血を分けた。
牙狼達と魔豹族は喜んでその血を飲んだ。
「え、あれ、ワイバーンの血でしょ。皆あれを飲むの?」
カタリナが苦笑いで聞いた。
「ははは、僕は飲まないですけど、皆は飲みますね。力がつくそうです。」
零も苦笑いで言った。
「敵を倒して食べるって、何か凄いわね。」
カタリナが苦笑いで言った。
「僕も皆も食べる為に狩りをするんです。敵じゃないですよ。大切な食材です。今日のハイオーク3000体もウライアの民の非常食になります。」
零が笑顔で言った。
「食材?非常食?」
セレスティアが不思議そうに言った。
「あんた何言ってるの?」
カタリナが言った。
「オークやワイバーンは僕にとっては美味しい食材なんです。」
零は笑いながら言った。
零達は夜にウライア王宮に帰った。
翌朝。
朝食の席にシルビア王女とイザベラ王女がいる。
「あの、食事が済んだら2人にお話があるのだけど。」
零が言った。
食後。
「これから話す事は王家だけの秘密にしてほしいんです。」
零が言った。
王女達は真剣な顔になった。
「わかりました。」
「実は、僕達は魔物の森の深域から来たんです。」
零が言った。
「え、森の深域?あのような所に人の街があるのですか?」
シルビア王女が不思議そうに聞いた。
「いえ。人は僕だけでした。」
零は苦笑いで答えた。
「森の深域って、凶悪な魔物ばかりなのでしょ。」
イザベラ王女が聞いた。
フェスの目が怒った。
「あ〜強い魔物が多いです。」
零が焦って言った。
「あのミノタウロスの中で暮らしていたのですか。」
シルビア王女が心配そうに聞いた。
「あ、ミノタウロスはいません。」
零が答えた。
「あんな頭の悪いザコは神域では生きていけん。」
フェスが言った。
「フェス殿も森の神域に住んでいたのか?」
騎士クノーラが聞いた。
フェスが零の顔を見た。
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