エルフの王宮
2人のエルフ騎士が女王ルナーベルの前に立ちはだかり、3人のエルフ騎士が零達に飛びかかってきた。
「主!ここは我にお任せを!」
フェスが嬉しそうに狼牙剣を抜いた。
「フェス、やめなさい。」
零はエルフ騎士3人とフェスを固めた。
零に向けて弓矢が三方から飛来した。
カタリナが零と自身の周りに結界を張った。
カタリナの結界に当たる寸前で、リラが3本の矢を掴み取った。
「あんた達!私の結界魔法を信じてないの!?」
カタリナが怒って叫んだ。
教会の問題の時も、フェスがカタリナの結界の寸前で矢を掴んでいる。
「何者だ!」
女王ルナーベルが叫んだ。
「人族のウライア王国の零です。治療を手伝います。貴方の治療も。」
零が言って重傷のエルフ女騎士と女王と護衛の3人のエルフ騎士を治癒させた。
その間も零に矢が飛来したが、カタリナが結界を広げて、リラも中に入れて弾き返した。
「我々は敵ではない!」
セレスティアが叫んだ。
零が王宮の謁見の間にいた将軍やエルフ騎士のヤケドも治癒させた。
新たに5人のエルフ騎士が襲いかかった。
セレスティアはやむを得ず剣を抜いた。
「終わりました。次の重傷者の所に行きます。」
粒子で固定した近衛騎士達を解除して、粒子の転移で零達は王宮から消えた。
「消えた…転移魔法か。」
エルフ騎士の1人が言った。
「サリエスのあれ程の火傷が完治している。」
女王ルナーベルが言った。
「女王様、お助け頂きありがとうございます。」
エルフ女騎士サリエスが目を覚まして言った。
「サリエス、私を庇ってくれてありがとう。でもお前を助けたのは私ではない。」
女王ルナーベルが言った。
「ワイバーンの攻撃がなくなっている。どうなっているのだ?」
エルフ騎士の1人が聞いた。
「ワイバーン30体が上空で止まっています。」
衛兵が答えた。
「止まっている?…あの者、我が騎士らの攻撃を止めておったな。まさか、あの者がワイバーンも止めたのか?」
女王ルナーベルが言った。
「確かに私も動けなくされました。しかし上空のワイバーンを30体を止めておく等、人族の魔力でできるはずがありません。」
エルフ騎士の1人が言った。
「人族にはできずとも、あの者にはできるのか。あの者、零と言っていたが何者…」
女王ルナーベルが呟いた。
エルフ王宮の中にある大木からドライアドのフリナスが現れた。
「零様は人族のウライア王国の国王です。」
エルフ騎士達はドライアドのフリナスを見て片膝をついた。
「フリナス、知っているのか?」
女王ルナーベルが聞いた。
「はい。零様は私がお呼びしました。」
ドライアドのフリナスが答えた。
「なんですって!?なぜ、危険な人族を我がエルフの森に導いたのだ!?」
女王ルナーベルが驚いて聞いた。
「精霊王のご命令です。」
ドライアドのフリナスが答えた。
「精霊王様が!?」
女王ルナーベルは驚いた。
エルフの森の中。
「これで重傷者は最後です。エルフの人達を助ける事ができて良かった。」
森の中でエルフの民の火傷を治した零が言った。
フェスとリラ、セレスティアも魔族兵を倒した。
「エルフの森の中の魔族兵もここが最後です。」
零が言った。
「零殿、ありがとうございます。」
一緒に戦っていたエルフ兵ハンニイスが礼を言った。
「結界の外の魔王軍の本隊を倒しに行きましょう。」
零達とエルフ兵ハンニイスは粒子で転移した。
エルフの森の精霊王の結界の外。
「ワイバーンが空中で止まっている。どういうことだ?エルフの結界はまだ破壊出来ないのか?」
魔王軍大隊長ガジェルダスが言った。
突然、大隊長ガジェルダスの周りにいる3人の小隊長の首が飛んだ。
零達とエルフ兵ハンニイスが大隊長ガジェルダスの前に粒子の転移で現れた。
「誰だ!?何をした!?一体なんだ!お前たちは何者だ!?」
大隊長ガジェルダスが叫んだ。
「お前が知る必要はない。」
大隊長ガジェルダスの背後から声がして、リラがその首を斬り飛ばした。
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