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エルフの森

魔物の森の深域を中心にして西側に人族の国があり、東側にはエルフ族の国がある。


深域から人族の国は西に4000キロ程離れているが、エルフ族の国は東に6000キロ離れている。


エルフ族の森が魔王軍の30体のワイバーン部隊と300体の魔族兵の降下部隊の攻撃を受けていた。


エルフ族の森から10キロ離れた森に魔王軍の本体の大隊長ガジェルダスが率いる魔物部隊3000体のハイオークと魔族兵200体がいる。


エルフの森には本来精霊王の結界が国中に張られているので、ワイバーンの炎で破壊されることはない。


しかし今回はワイバーンの炎で精霊王の結界が破壊され、エルフの森は焼かれている。


エルフ兵は弓矢や精霊魔法で応戦しているが、空を飛ぶワイバーンには対抗できない。


上空のワイバーン部隊の上に零達が現れた。


『粒子、ワイバーンを固めて。』


上空の30体のワイバーン部隊は全て固まった。


『粒子、森の火を全て消して。』


森の炎を全て鎮火した。


「零殿!人がいる!」

セレスティアが叫んだ。


森の中をエルフの民は逃げ惑い、破壊された結界から入り込んだ魔族兵がエルフ兵と戦っている。


『粒子、魔族兵を固めて、全ての人達を治癒。ケガ人を探索。ケガ人の所に重傷度の順に転移。』


零が最初に転移したのは、全身が焼けていて、ほとんど呼吸していないエルフ兵だった。


「耳が長い…まさかエルフ!?」

カタリナが叫んだ。


「エルフ!エルフも実在するのか!?」

セレスティアも驚いた。


「何者だ!人族か!?」

重傷者の側にいたエルフの兵士が零達を見て叫んだ。


「フェス、リラ、セレスティアさん、魔族兵を倒してください。カタリナさん僕を守ってください。」

零が言った。


「はっ!」

「わかりました。」

「わかったわよ!」

フェスとリラ、セレスティアは言いながら周辺の全ての魔族兵を一瞬で斬り倒した。


「魔族兵を一瞬で倒した…」

重傷者の横にいたエルフ兵が呟いた。


「シルニス様、お気を確かに!」

エルフの魔法士が治療しながら叫んでいた。


「火傷を治します。」

零が粒子の治癒でエルフ隊長シルニスを完治させた。


零は隊長シルニスを治しながら側にいた兵士を見た。


「僕は零。あなた!名前は!?」

有無を言わさず聞いた。


「え?ハンニイス。」

エルフ兵が思わず答えた。


「じゃハンニイスさん、ケガ人を助けます。一緒に来て説明してください。」

零達はエルフ兵ハンニイスを連れて、粒子で転移してそこから消えた。


エルフ国の王宮はワイバーンに焼かれて原形を留めていない。


エルフの5人の将軍が火傷で負傷したまま、破られた王宮の結界を上級精霊の魔法で張り直している。


主力と思われる魔族兵30体がエルフ王宮に攻め込んだが、火傷で負傷しているエルフ騎士と衛兵達に返り討ちにあって全滅している。


女王を庇って火傷で負傷したエルフ女騎士を、女王自らが光属性の精霊将軍の治癒魔法で治療しているが、女王自身も酷いヤケドを負っている。


「女王陛下、もうおやめください。ご自身の治療をしてください。」

別のエルフ騎士が言った。


「サリエスは私を庇ってこんな事になったのだ!見捨てられるわけはない!」

女王ルナーベルが強い口調で言った。


しかしエルフ女騎士サリエスはほとんど呼吸していない。


「サリエス!死ぬ事は許さん!」

女王ルナーベルが叫んだ。


そこに零達が粒子で転移して来た。


「女王陛下!」

エルフ兵ハンニイスが叫んで片膝をついた。


「何者!」

エルフ騎士達が叫んだ。


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土日祝日は11時と19時に、平日は7時と19時に、1日2回投稿公開予定です。


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