新王都誕生
「記憶を集めて…零国王、それは何の魔法です?状態異常系ですか!?」
クラリッサが必死の顔で聞いた。
「あ〜、それは、何と言うか…ところでスランドス将軍、王都は広めに作りますけど、いいですか?」
零は誤魔化しながら、聞いた。
「王都を作る?この王宮といい、一体どうなっているのですか!?」
将軍スランドスは動揺して聞いた。
「はぁ、ははは。」
零は笑って誤魔化しながら上空高くに粒子で転移し、王宮を中心に半径20キロの円形に高い城壁を作った。
零はこの後、ウライア王都と同じように王都に必要な生活インフラ、建物、施設、住居等を作っていった。
「何と言う事だ…1日で王都が出来てしまった。こんな事が…零国王、貴方は大賢者なのですか?」
将軍スランドスは、驚きと感動が交わり聞いた。
リラは大きく頷いた。
「違います。」
零が素早くきっぱり言った。
「ウライア王都は半日で作ったけどね。」
クラリッサが言った。
「ははは…スランドス将軍、皆さんで王都にどの様に住むのか、話し合ってください。よろしくお願いします。」
零が言った。
2日後、緊急のエルフと4国会議の会談がウライア王宮で行われた。
エルフ王宮とウライア王宮に転移門を設置したので、エルフ国の要人と護衛騎士はそこから来た。
会談の追加参加者として、シーランザ王国からスランドス将軍と筆頭秘書官タドラルと文官3人、ドワーフ族からは5人が加わった。
議長はウライア筆頭秘書官ベリラスが務める事になった。
会談冒頭エルフ女王ルナーベルが発言した。
「緊急の報告があります。シーランザ王国の跡地の件ですが、3日前に突然、何者かが広大な城壁を築き、その中に都市を作っています。4日前までは瘴気の漂う吸血魔物の巣窟だったのですが。エルフ国として監視が甘かった事をお詫び申し上げます。」
「あっ!」
零が気まずい顔で、思わず声を上げた。
王達が驚いた顔をして零を見た。
王達は会談前に騎士達から報告を受けていて、シーランザ王都復活を知っていたが、エルフ国に報告していないとは思っていなかったので、それに驚いたのだ。
「零国王!やはり何か知っておられるのですか?」
女王ルナーベルが聞いた。
「あ、あ〜、それは、その、すみません!皆さんに報告に行くのを忘れてました。」
零が焦って謝罪した。
「シーランザ王国の跡地に何があったのです?」
ルナーベル女王が聞いた。
「はい、吸血魔物を僕達で討伐して、瘴気を廃除して、シーランザ王都を作りました。」
零が申し訳なさそうに言った。
「は?」
ルナーベル女王は唖然とした。
「すみません。ちょっと忙しくて、皆さんに報告してませんでした。」
零が慌てて言った。
「忙しかった…」
クラリッサが笑いを堪えて呟いた。
黒騎士長デュンデがクラリッサを睨んだ。
「聞く所によると、シーランザ王国の復活の祝いで、零国王は森の深域で牙狼族と魔豹族とでワイバーンの肉を焼いて食べて祝ったとか。」
ゼノフィス皇帝が言った。
アルベール国王と枢機卿ジートスも苦笑いした。
「あ、それはですね〜」
零があたふたした。
「美味かったぞ。」
フェスが満足そうに言った。
「フェス、やめなさい。」
零が小声で言った。
「零様、本当なのですか!なぜ私達は誘って頂けなかったのですか!?」
「零様達だけで食事会など、クロムエル、なぜ事前に報告しないの!」
シルビア王女とイザベラ王女が怒って言った。
クロムエルが戸惑って頭を下げた。
「あ、その〜ワイバーンや魔物の肉ですし、塩で焼きながら食べるのが美味しくて。それはシルビア王女やイザベラ王女にとって、気品がないのではないかと…」
零が申し訳なさそうに言った。
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