シーランザ王宮
「キリがないわね。」
クラリッサが言った。
「はい。じゃもう一度。」
零はまた粒子で200万体を保存領域に収容した。
その後、これを3回繰り返した。
「だいぶ片付いたね。じゃフェス、リラ、皆さん、残りをお願いできますか?」
零が言いながら地上に降りた。
「瘴気が予想以上だわ!」
クラリッサが叫んで魔法結界を張った。
「大丈夫よ。零の防御魔法と治癒魔法があるから。」
カタリナが呆れるように言った。
「何、それ?…本当だ。」
結界を解除してクラリッサが言った。
「あ〜、クラリッサさん、ありがとうございます。」
零が申し訳なさそうに言った。
フェスとリラ、セレスティアとカタリナ、クロムエルとクラリッサは森の中に散った。
零は粒子の保存領域からシーランザ王国将軍スランドスと筆頭秘書官タドラルと3人の文官を連れ出した。
「零国王、これは瘴気ではありませんか!」
将軍スランドスが魔法鑑定して叫んだ。
文官達は動揺した。
「吸血魔物が多くいたので。皆さんには防御結界と治癒を付与してるので大丈夫です。」
零が言った。
「…そうなんですが。ところで、ここはどこですか?」
将軍スランドスが聞いた。
「はい。ここは元シーランザ王国です。吸血魔物1千万体の巣窟になっていました。」
零が答えた。
「何ですって!?そんなバカな!」
将軍スランドスが叫んだ。
「ちょっと上から見てみましょう。」
零は言って将軍スランドス達とゆっくり上空に浮き上がった。
上空からは海、エルフの森、エルフの港、魔物の森が遠くに見えた。
「これは…ここはシーランザ王国なのか?なんと言う事だ、国が無くなって魔物の瘴気に侵されている。」
将軍スランドスが苦痛な表情を浮かべた。
「零国王、私達は一体何年間バンパイアにされていたのですか!?」
筆頭秘書官タドラルが聞いた。
「はい。1000年程です。」
零が答えた。
「1000年…」
将軍スランドス達は途中で言葉を失った。
「これから皆で国を作り直しましょう。」
零が笑顔で言いながら、地上に降りた。
「国を作り直す…一体何年かかるのか…」
将軍スランドスが呟いた。
「あ〜、まずはこの瘴気と毒の草木から取り除きましょう。」
零は言って粒子で瘴気と毒の草木を廃除した。
「大気が、目に見えて綺麗になった。」
将軍スランドスが驚いて言った。
「じゃ次は土を綺麗にします。」
零は粒子で土の中の毒の成分を廃除した。
「何だ、地面の色が、黒紫だった土が黒茶色になった。」
将軍スランドスが言った。
「じゃ今度は城を作ります。スランドス将軍、タドラルさん、文官の皆さん、頭の中で王宮の姿を思い出してください。」
零は粒子で将軍スランドスや筆頭秘書官タドラルや文官達の脳の信号を転移させて、粒子画面で合成して王宮を造った。
「何だ!これは!城ができた!」
将軍スランドスが叫んだ。
『粒子、修復。』
将軍スランドス達が頭の中に浮かべた城を作り、足りない部分は粒子の修復で補正をかけて完成させた。
「こ、これは、シーランザ王宮ではないか…」
将軍スランドスが言った。
筆頭秘書官タドラルと文官達も驚いている。
「あ、吸血魔物の掃討が終わった様です。」
零が言うとフェスとリラ、騎士達が帰って来た。
「主、吸血魔物を全て倒しました。」
フェスが笑顔で言った。
「フェス、リラ、皆さんありがとうございます。」
零が言った。
「途中で瘴気が無くなって、土が綺麗になったわよ。」
クラリッサが言った。
「毒の草木もなくなったわ、零がやったの?」
カタリナが聞いた。
「あ〜はい。」
零が答えた。
「主、立派な城ができてますな。」
フェスが笑顔で言った。
「うん、皆さんの記憶を集めて作ってみたんだ。」
零が言った。
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