吸血魔物
「貴様!バンパイアを元に戻せるのか!?」
成竜ピナスが驚いて聞いた。
「はい。だからピナスさんがバンパイアにされても元に戻せますよ。」
零が笑顔で言った。
「おお、そうか。」
成竜ピナスは明るい顔になった。
「零様、100万のバンパイアを元に戻して、その人族をどうするのです!?」
悪魔エレオノーラが聞いた。
「はい。国王様達と話し合って決めようかと。」
零が苦笑いで言った。
ルナーベル女王から呼び出しがあった。
「ちょっと用が出来たので、僕達は行きます。それでは皆さん失礼します。」
零達は豪華な収監室を出た。
零が元に戻したバンパイアの中にエルフは20万人いた。
エルフ国はその20万人をすぐに受け入れる事になった。
エルフ王ラーベラルは病気療養として暫く休ませる事になった。
「零国王には感謝しかない。エルフ王を取り戻してくれた。エルフの民を20万人も救ってくれた。奇跡としか言いようがない。…我らエルフ軍も囮に使われたのには驚いたが。」
ルナーベル女王が笑顔で言った。
「あ〜すみません。たまたまそうなってしまいまして。」
零は苦笑いで言った。
一緒にいたクラーシス王女が笑顔で零を見た。
「ところでルナーベル女王、緊急にエルフ国と4国会議の会談を行いたいんです。議題はドアーフ族の事とシーランザ王国の人族についてです。」
零が言った。
「わかりました。シーランザ王国が復活するとなると、我がエルフ国も隣国となるわけですし。」
女王ルナーベルが言った。
「はい。お願いします。」
零が言った。
零達は夕食に招待されたが、人族救出の報告をしなければならないと言い訳してウライアに帰った。
翌日、ウライア王宮の国王執務室。
「シーランザ王国の跡地の吸血魔物の巣窟に行こうと思うのですが。」
零が言った。
クラリッサが露骨に嫌な顔をした。
「あ〜ははは。」
零は笑って誤魔化した。
「吸血魔物を討伐するのですか?」
セレスティアが聞いた。
「はい。シーランザ王国の民が住める様にしたくて。」
零が答えた。
「住める様にと仰っても、魔物を討伐しただけでは。住める様にするには莫大な労力と時間と費用がかかります。」
筆頭秘書官ベリラスが慌てて言った。
「あ〜そうですよね。ははは。」
零が苦笑いした。
「大丈夫だ!主が偉大なお力で作るのだ!」
フェスが言った。
「フェス、やめなさい。」
零が言った。
騎士達も零がウライア王都を造った様子を見ていたので苦笑した。
「まぁ、とにかく、森の為にも吸血魔物は倒した方が良いので。討伐に行きましょう。」
零は言って粒子の転移で国王執務室から消えた。
元シーランザ王国の上空、零達は粒子の転移で現れた。
「く、主!瘴気です!森を汚しおって。」
フェスが怒りに満ちて言った。
リラの目にも怒りが現れた。
元シーランザ王国には見渡す限り大量の魔物が蠢いていて、瘴気が渦巻いている。
「そうだね。毎日吸血魔物が増えてるようで、異常な瘴気を発しているんだ。」
零が言った。
「増えているのですか!?今何の位の魔物がいるのですか?」
セレスティアが聞いた。
「…1千万体程です。」
零が言った。
「1千万体!?」
騎士達は驚いた。
「ちょっと、そんなに倒せるの?」
カタリナが聞いた。
「当たり前だ!主!我が根絶やしにします!」
フェスが怒って答えた。
「フェスには後でお願いするよ。まずは。」
零が言って上空から見える200万体程の吸血魔物を粒子で捕らえて保存領域に収容した。
「一気に吸血魔物が消えたわね。」
カタリナが言った。
しかし森の影に隠れていた吸血魔物が見える所にうじゃうじゃ現れた。
土日祝日は11時と19時に、平日は7時と19時に、1日2回投稿公開予定です。
「面白い!」「続きが読みたい!」と思っていただけた方は、ページ下部の**【★評価】や【ブックマーク】**で応援をよろしくお願いいたします。
皆様のポチッとが更新の原動力です!
それでは次回もお楽しみに!




