バンパイア掃討
エルフの森の王宮の外。
零達はエルフの森の王宮の外に粒子で転移して戻った。
「さぁ、シーランザ王国の人達を救い出しましょう。」
零が言った。
「主、どんな作戦ですか?」
フェスが聞いた。
「うん、バンパイア達は闇の神の領域の中にいて出てこない。多分ウドラ伯爵の命令だろうと思う。」
零が言った。
「バンパイアが出てこないとは。ウドラ伯爵に作戦を知られたのはマズかったですか?」
セレスティアが言った。
「そうかもしれませんけど、バンパイアが領域内に全部いるのなら、探さなくていいから、逆にいいかも。」
零が笑顔で言った。
騎士達は驚いた顔で零を見た。
「まさか、それを狙って、わざとウドラ伯爵に作戦を聞かせたのですか?」
クロムエルが聞いた。
「あ〜、別にこれを狙ったわけではないですけど、逆にバンパイアが攻めてきたとしても、あの魔導具で有利に戦えるので。どちらでも良かったわけで。」
零が苦笑いで答えた。
「何万年も生きてるウドラ伯爵の裏をかいたのですか?だからウドラ伯爵の前で、魔導具まで出して。零国王、恐ろしいわ。」
黒魔法士クラリッサが言った。
「ははは。まずは闇の神の領域の近くまで行きましょう。」
零達は粒子の転移で何の変哲もない森の中に現れた。
「領域って、どこにあるの?」
クラリッサが聞いた。
零達は粒子の光学迷彩で姿を見えない様にしている。
『ウドラ伯爵がいる領域は闇の神が造られた領域で、眼には見えないんです。』
零は粒子の探索を通して粒子画面を見ているので、ウドラ伯爵がいる闇の神の領域の存在が確認できている。
「ちょっと、これ、念話?頭の中に、私の状態異常魔法は…」
クラリッサが思わず言ったのをカタリナが腕を引っ張って止めた。
『零が相手だと私達の防御魔法なんて意味ないの!』
カタリナがクラリッサに念話した。
『ははは…』
零が念話で笑って誤魔化した。
『皆さん、ここからはウドラ伯爵に気付かれるとまずいので、念話で話します。』
零が念話した。
『今からウドラ伯爵の領域に入ります。僕は昨夜入ってますけど、ウドラ伯爵に見つかったら出れなくなるかもしれません。行きたくない人は言ってくれたらウライアまで送ります。どうしますか?』
零が念話で聞いた。
『行きたくないわよ!…でも闇の領域なんて、もう一生行けないでしょうし…及ばないまでも魔法解析したいわ。』
クラリッサが念話した。
『私も行くわよ。』
『参ります。』
カタリナとセレスティア、クロムエルが念話した。
『わかりました。じゃ行きます。』
零は念話して粒子で闇の領域内に転移した。
闇の神の領域。
真暗な永遠に続く空間。
黒の世界。
その空間に無数の棺桶が並ぶ。
零達は棺桶の並ぶ上の空間に粒子で転移した。
『真暗だ…』
セレスティアが念話した。
『なんか押しつぶされそうで気分が悪くなるわね。』
カタリナが念話した。
『魔法解析してるのに…何もない。』
クラリッサが念話した。
『あの棺桶の中にバンパイアが入ってます。』
零が念話した。
『零様、棺桶から出た者がいます。』
リラが念話した。
『うん。…エルフのラーベラル王だ。僕達の事、バレたみたい。』
零が念話した。
「何だ?空間に歪みが…」
闇の空間を見上げた元エルフ王の闇将軍ラーベラルが言った。
『主、バレたのでしたら仕方ありません。奴らを倒しましょう!』
フェスが嬉しそうに念話した。
『フェス、もう少し、なんとかしてみるよ。』
零は念話で言って、元エルフ王の闇将軍ラーベラルを粒子の領域に収監した。
「誰だ?」
ウドラ伯爵が闇の中から姿を現した。
『う〜ん、ウドラ伯爵が来てしまった。しょうがない…』
零は念話しながら、零だけ粒子の光学迷彩を解除してウドラ伯爵と同じ高さまで降りた。
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