魔導具の能力
「この魔導具は、さっき僕がバンパイアを元に戻したのと同じ効果が出る魔導具です。精霊魔法で動くようにしています。」
零が言った。
ウドラ伯爵が真剣な目でその魔導具を見て首を傾げた。
「ちょっと、精霊魔法で動く魔導具って、いつの間にこんなの開発してたの?」
カタリナが言った。
「私達まだバンパイアの血の分析も済んでないのに!」
黒魔法士クラリッサが悔しそうに言った。
「あ〜ははは…じゃシルニスさんこれを使ってバンパイアを元に戻してみてください。」
零が言った。
「私ですか?」
隊長シルニスは言って将軍マリナルを見た。
将軍マリナルが頷いた。
零は粒子の保存領域から5体の元エルフのバンパイアを出した。
隊長シルニスは魔導具に精霊の魔力を込めて使った。
5体の元エルフのバンパイアがエルフに戻った。
「元に戻った。零国王、成功です。」
隊長シルニスが喜んで言った。
「はい。良かったです。じゃとりあえずこの魔導具を1000個置いていきます。」
零は言って粒子で魔導具1000個を出した。
「1000個!?」
女王ルナーベルが驚いた。
「これでバンパイアになってしまったエルフを救い出してください。僕達も人族のバンパイアを救い出します。」
零が言った。
エルフ国と4国会議の会談は終了した。
会談の終了後、夕食会があった。
息を飲む程の美しい盛り付けと美味しいエルフ料理が出された。
その日はエルフ国に泊まり、翌日昼頃、零達4国会議はウライア王都に戻った。
「僕達は先にウドラ伯爵を部屋にご案内してから、エルフ国に戻ってシーランザ王国の人族を救出してきます。」
零達はエルフ国に戻った。
「私は行けないけど、零様気をつけるのよ。」
「零様、お気をつけて行って来てください。無事のお帰りお待ちしております。」
イザベラ王女とシルビア王女が言った。
「はい。」
零は笑顔で言った。
ウライア王宮の応接室。
「ウドラ伯爵、もう少し大きくなられた方がいいのではないですか。」
零が言った。
「ふむ。その方、世の血を取りに行ってくれぬか。」
ウドラ伯爵が言った。
「ははは、無理です。伯爵の血があるのは、闇の神の領域の中です。あそこに行ったら帰ってこれる自信がありません。」
零が苦笑いで言った。
「ははは。その方そこまでわかるのか。本当に不思議な者よのう。では領域の外に出てやる。その血を持って参れ。」
ウドラ伯爵が笑顔で言った。
「はい。わかりました。」
零は言って粒子の傀儡を残し、粒子で転移してウドラ伯爵の領域の外の森に浮いていた血を持って帰った。
零はその血と小さなウドラ伯爵を同じ粒子の玉の中に入れた。
「その方、不思議な魔法を使うものだ。」
ウドラ伯爵が言いながら、零が持ち帰った血と合体して1メートル程の大きさになった。
「ははは…では行きましょう。こちらにどうぞ。」
零は粒子の領域に行く扉を開けた。
「その方、領域魔法を使うのか!?それで世の領域魔法も見破れたのか。」
ウドラ伯爵が驚いて言った。
「ちょっと、領域魔法って何よ。」
カタリナが零に聞いた。
「そなた、人族の魔法士か。領域魔法とは、結界魔法の最上位魔法でな、世の知る限り神か神に近しい者しか使えん。」
ウドラ伯爵が答えた。
セレスティア、黒騎士クロムエル、黒魔法士クラリッサは言葉を失って零を見た。
フェスとリラは満面の笑顔でウドラ伯爵と零を見た。
「神って…零、あんた大賢者じゃなかったの?」
カタリナは恐る恐る聞いた。
「違います!神でも大賢者でもありません!ウドラ伯爵、ご冗談はおやめください。」
零は強く否定し、零達とウドラ伯爵は粒子の保存領域に入った。
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