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バンパイア対策

「その方、よく知っておるな。」

ウドラ伯爵は感心した。


「それでは、まだ何処かにウドラ伯爵の残りの血液があって、ウドラ伯爵がいると言う事ですか。」

女王ルナーベルが聞いた。


「はぁ、そういう事になります。」

零が答えた。


「なんと言う事だ。ウドラ伯爵を、バンパイアを倒す事は出来ないのか…」

女王ルナーベルが落胆した。


「その事で、ちょっと試したい事があります。その前に、ウドラ伯爵の一部を捕らえたので、先に第一世代バンパイアと戦っている皆を連れ戻しに行きます。ウドラ伯爵もご一緒にお越し下さい。」

と言って零はウドラ伯爵と一緒に粒子の転移で消えた。


カナロダ領の上空。


フェスとリラ、セレスティアと黒騎士クロムエルが第一世代バンパイア達と戦っている。


その上空に零が現れて、第一世代バンパイア達を固めた。


フェスが勢いあまって斬りつけたので、牙狼剣が折れては大変なので、フェスも固めた。


「主〜。」

固められたフェスが言った。


「剣が折れると思って。ごめんね、フェス。」

第一世代バンパイア達を粒子の保存領域に収監して、フェスの固定を解除した。


「皆さん、ありがとうございました。ウドラ伯爵を捕まえました。王宮に帰りましょう。」

零がフェスとリラ、セレスティアと黒騎士クロムエルに言って、粒子の転移で消えた。


エルフ王宮の謁見の間。


零達とウドラ伯爵が粒子の転移でエルフ王宮の謁見の間に戻った。


「闇将軍スランドスと第一世代のバンパイア4体を捕らえる事ができました。」

零が言った。


「闇将軍スランドスを捕らえたのですか?」

女王ルナーベルが驚いて聞いた。


エルフ将軍達も驚いている。


エルフにとって闇将軍スランドスは倒せない強敵だった。


「はい。では、バンパイアと戦う作戦を試してみましょう。」

零が言って粒子の保存領域からカナロダ領で捕らえた下級バンパイアを出した。


「これは、バンパイアではないのか!?」

アルベール国王が言った。


護衛騎士達が剣を握った。


「生きているのではないのですか!?」

枢機卿ジートスが恐る恐る聞いた。


「はぁ、元人族の下級バンパイアです。ちょっとやってみます。」

零が答えた。


零は粒子にバンパイアの血液からウドラ伯爵の血を取り除いて、治癒するように命じた。


元人族の下級バンパイアはみるみる人間に戻っていった。


「ほう、これは、凄い。その方、何をしたのだ?」

ウドラ伯爵は驚いて聞いた。


「ははは、上手くいきました。」

零は笑って誤魔化した。


「零国王、これは、バンパイアが人に戻ったのですか!?」

女王ルナーベルが驚いて聞いた。


「はい。もう大丈夫だと思います。」

零が答えた。


「ここは?私は何をしているのですか?」

元バンパイアの人が言った。


零は元エルフのバンパイアも同じようにエルフに戻した。


「バンパイア達を元に戻せば、今度はこちらの兵力が増えていきます。噛まれたらすぐ治せば、もうバンパイアが増えて行く事もありません。倒さなくてもバンパイアを全滅させられます。」

零が言った。


「零国王、これなら…」

女王ルナーベルが何か言おうとして止めた。


元夫のラーベラルを救えるかもしれないと言いたかったのだろう。


「はい。バンパイアにされた全てのエルフを元に戻せるかと思います。」

零が笑顔で言った。


人族の王達も笑顔になった。


「零国王、ありがとう。」

女王ルナーベルが言った。


「お母様、良かったですね。零国王、ありがとうございます。私もまた助けて頂きました。重ねてありがとうございます。」

王女クラーシスが笑顔で言った。


「はい。僕もクラーシス王女が怖い思いをする前に、ちゃんと対処しておくべきでした。」

零が言った。


零はテーブルに粒子で作った魔導具を出した。



土日祝日は11時と19時に、平日は7時と19時に、1日2回投稿公開予定です。


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