エルフと人族
4国会議の王達も、各国が簡単な自国紹介と挨拶をした。
「まず、先日の竜族の攻撃では、エルフに襲来した竜を見事捕獲していただき、感謝申し上げる。」
女王ルナーベルが言った。
「また、精霊王のお導きで零国王自らが、魔王軍からエルフ国をお救いくださいました。翌日もご配下の牙狼族と魔豹族の皆様にワイバーン部隊を撃退していただき、重ねて御礼申し上げます。」
女王ルナーベルが言った。
「人族もエルフ族も被害が大きくならず、良かったです。」
零が笑顔で言った。
「その上、我が娘クラーシスの命も救って頂きました。」
女王ルナーベルが言った。
「零国王、エルフ国王女のクラーシスです。この度は私の命をお救いくださりありがとうございます。」
零とは少し離れているが、女王ルナーベルと零の間に座っているエルフ王女クラーシスが言った。
見た目は零と同じくらいの歳だ。
「元気になられて良かったです。」
零が笑顔で言った。
「早速ですが、エルフ族と人族に関係する竜の件です。竜族は両種族にとって脅威になります。零国王、竜族は現在どの様な様子でしょうか。」
枢機卿ジートスが聞いた。
「はい。8体の成竜と話しました。成竜の皆さんは魔族の悪魔将軍の問題を理解してくれたと思います。」
零が答えた。
「零国王、そもそも悪魔将軍や成竜とは、どのようなものなのでしょうか?」
枢機卿ジートスが聞いた。
「あ〜、そうですね…」
零は魔族の悪魔将軍の正体と竜族の地位の説明をした。
「我らは神に次ぐ力の悪魔と竜神様と戦うのか…」
女王ルナーベルが呟いた。
「多分竜神様が動く事はないと思います。古竜ベガウィンさんをなんとかできれば、なんとかなるかと。」
零が言った。
「零国王、我ら王国軍は全力で零国王に協力する。古竜をなんとかできそうなのか?」
アルベール国王が聞いた。
「はぁ、とても強いので、やってみなければ…できれば話し合いで解決できないかと。」
零は苦笑いで言った。
「話し合い…」
女王ルナーベルは驚いた顔をした。
「成竜の炎の威力は尋常ではなかった。パルマラスから帝都まで炎に包まれ、燃え続けた。古竜はそれ以上の力を持っのであろう。」
ゼノフィス皇帝が聞いた。
「はい。古竜ベガウィンさんは火魔法だけでなく、土魔法も強力です。」
零が答えた。
「それで、零国王、古竜ベガウィンはどう動くと思われる?」
アルベール国王が聞いた。
「はぁ、今は僕達が捕らえた成竜達を探しているようです。倒された死体が無いのでおかしいと用心してます。1万年以上生きている古竜で、知恵者ですから、どう出てくるかわかりません。」
零が苦笑いで答えた。
「零国王から攻めて行くのは、どうなのだ?」
ゼノフィス皇帝が聞いた。
フェスが嬉しそうな顔で零を見た。
「はぁ、古竜ベガウィンは竜族の国にいます。魔王国の北の山脈の向う側です。竜神様がおられるので、あそこに入ったら無事に帰ってこれるかどうか、ははは。」
零が答えた。
「お父様、そんな危ない所に零様を行かせる事はできませんわ!」
イザベラ王女が怒って言った。
「ふむ、それもそうじゃ…」
ゼノフィス皇帝が少し苦笑いした。
「古竜ベガウィンさんについては、こちらに出て来てくれれば、なんとか対処しようと思ってます。」
零が答えた。
その後、エルフ族と人族の同盟に向けての話合いが始まった。
話合いが進むにつれて、エルフ族と人族の関わりの話になった。
「我々人族とエルフ族の国は遠く離れています。我々もエルフ族も、まさに初めて交流が始まるわけですね。」
枢機卿ジートスが言った。
「あっ、それは…」
零が何かを言おうとした。
女王ルナーベルの顔が暗くなった。
「実は、…千年程前まで、エルフの森の外には人族の国がありました。」
女王ルナーベルが言った。
「何ですって!」
人族の一同は驚いた。
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