成竜と交渉
成竜7体はイタリウス帝国に2体、グランバルト王国に2体、ウライア王都、アサランド共和国ギルド本部、エルフ国王宮の上空に1体ずつ現れた。
零は粒子の光学迷彩で姿を隠しながら、各国の上空に転移し、同じく各国の上空にその騎士達を配置して囮にし、成竜達を全て捕獲し、粒子の保存領域に収監した。
零達が粒子の保存領域に来た。
「グローリ、ありがとう。」
零が言った。
「はい。お役に立てて光栄です。」
悪魔グローリが言った。
「成竜の皆さんこんにちは。」
零が言った。
成竜達は無視している。
「あ〜ははは。え〜と、こういう事はしたくなかったのですが、他に思いつかなかったので。なんかすみません。」
成竜達は相変わらず知らん顔している。
「あの〜、できれば皆さんと戦いたくないのですが、どうすればいいと思いますか?」
零は聞いた。
成竜ピナスが零を睨みつけた。
「今すぐ降伏しろ!さすれば多少の温情は与えてやる!」
横で聞いていた悪魔エレオノーラとクライシスがクスッと笑った。
「よくわからん事を言う奴だ。」
フェスが難しい顔で言った。
「捕まってる人が言う事ではないわね。」
カタリナが呆れて言った。
「人ではない!我らは誇り高き竜族だ。」
成竜ピナスが胸をはって言った。
「その竜族の我らは今捕まっているのだ。あまり誇れる事ではないぞ。」
成竜モーラスも呆れて言った。
成竜ピナスはモーラスを睨んで椅子にドカッと座った。
「この程度で竜族に勝ったと思わぬ事だ。」
成竜ギドラスが言った。
「はい。竜族には皆さんより強い竜がたくさんいますね。皆さんの上官の古竜ベガウィンさんや竜将様や竜王様、地上にいる唯一の神様の竜神様も。」
成竜達は驚いて零を見た。
悪魔エレオノーラも驚いて、クライシスは恐怖の顔で零を見た。
「き、貴様、なぜその様な事を、人族がなぜ知っているのだ。」
成竜ゴーザスが言った。
「皆さんが人族を攻めている事を竜将様は知っておられるのですか?」
零が聞いた。
「その様な事、人族が知る事ではないわ。」
成竜ソルティスが答えた。
「古竜ベガウィンさんの独断ではないのですか?」
零が聞いた。
「なぜその様な事を聞くのだ?」
成竜モーラスが聞いた。
「古竜ベガウィンさんは状態異常魔法をかけられているのでは?」
零が聞いた。
「古竜ベガウィン様を愚弄するのか。地上の闇精霊や悪魔如きの魔法は古竜に通用せぬわ。」
成竜モーラスが答えた。
「人族、教えてやろう。地上にいるのは、そこな悪魔の様な元中位天使だ。中級悪魔の魔法など、我ら成竜にも効かぬわ。」
成竜サラサスが言った。
零達と悪魔達は黙って成竜達を見た。
「主、どうやらこ奴らは知らぬようです。」
フェスが言った。
「うん、そうだね。天使のラフィストが地上に降りて来ています。」
零が言った。
「ラフィスト?なんだそれは?」
成竜ピナスが聞いた。
この中で一番長く生きている成竜モーラスが何かを思い出した。
「ラフィスト!?たしか破壊神様の熾天使か?」
成竜モーラスが驚いて言った。
「熾天使?上位天使ではないか。地上に降りるわけがないであろう。」
成竜ソルティスが言った。
「魔族の将軍フィストスは元熾天使ラフィストです。」
零が言った。
「なんだと!」
成竜モーラスが言った。
「待て人族、なぜ人族のお前が神界の事を知っている?」
成竜ギャラスが聞いた。
「僕は神界の事を知っているわけではありません。悪魔のエレオノーラさんやクライシスさんや仲間のグローリの事を知って、魔族の事を調べて、破壊神様や悪魔将軍フィストスの事を知って、天使の事を知ったんです。」
零が答えた。
「お前、やはり女神の使徒か!?」
成竜ゴーザスが言った。
リラが大きく頷いた。
「やはりそうか。」
成竜ゴーザスが言った。
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