竜族会議
「わかりません。上位天使が悪魔になったなど聞いた事がありませんし、あり得ない事です。」
悪魔エレオノーラが言った。
「そうなんですか…もう少し奴等の事を調べてみます。」
零が言った。
「零様、くれぐれもお気をつけください。上位天使の力は神に次ぐものと言われています。」
悪魔エレオノーラが言った。
「ありがとう。気をつけます。」
零達は粒子の保存領域を出た。
イタリウス帝国の北に魔物の森が広がり、その北に魔族の魔王国がある。
魔王国の北の山脈の向う側に巨大な竜族の国がある。
竜族の国の古竜ベガウィンの屋敷。
古竜ベガウィンの執務室に人化した古竜ベガウィンと配下の7体の成竜達がいる。
「ベガウィン様には見えているのではないのですか?」
成竜サラサスが聞いた。
「見えぬ。我に見えぬ者じゃ。只者ではなかろう。」
古竜ベガウィンが答えた。
成竜ジューダムが倒されたと考えている竜族に、ジューダムを拘束した零の事が分からない。
「神界の使徒か?」
成竜ギャラスが言った。
「使徒なら見えるわ。」
古竜ベガウィンが言った。
「我が行く。」
成竜ピナスが言った。
「魔族に加担するのは嫌なのではないのか?」
成竜モーラスが少し笑って言った。
「魔族は関係無い。バカとは言えジューダムが、成竜がやられたのだ。竜族の誇りを守る。このままにはしておけん。」
成竜ピナスが言った。
「この事を竜将は知っておられるのか?」
成竜ギドラスが聞いた。
「まだ何もハッキリしておらぬ。その様な事をご報告できるか。」
古竜ベガウィンが答えた。
「ジューダムを倒した者が、何処にいるのかわかっているのか?」
成竜ゴーザスが聞いた。
「魔族共の話だと人族が強くなったと言うておった。」
成竜モーラスが言った。
「人族に攻め入った魔族が全滅したという話か。だからと言って成竜が人族如きに倒されるとは思えん。」
成竜ギャラスが言った。
「…人族やエルフ族が急に強くなったわけではあるまい。」
古竜ベガウィンが言った。
「どうするのですか?」
成竜ソルティスが言った。
「同時にいけば良い。別々の場所を7体で同時に攻撃すれば、何者がジューダムを倒したかわかるであろう。」
古竜ベガウィンが言った。
「その者を炙り出すのですか。」
成竜ギドラスが言った。
「我等全てが行くのか?そこまで魔族に肩入れするのか?」
成竜サラサスが言った。
「魔族は関係無いと言っておる。見くびられたままでは済まされぬ。竜族の力を見せつけてやる。」
成竜ピナスが言った。
ウライア王宮の国王執務室。
零達がいる。
「困った〜また竜族が動き出す。」
零が頭を抱えて言った。
「竜族ですか。厄介ですな。」
リラが言った。
「成竜のジューダムさんが倒されたと思って、僕を探しているみたい。」
零が言った。
「主を探すとは、身の程知らずめ。返り討ちにしてやりましょう!」
フェスが嬉しそうに言った。
「相手は神の使いの竜よ。身の程知らずは私達の方でしょ!」
カタリナがフェスに怒って言った。
「零殿、どうなさいます?」
セレスティアが聞いた。
「う〜ん、皆で考えましょう。」
零達は対応策を考えた。
3日後。
帝国のパルマラスの城壁の上空に成竜ピナスが巨大な竜の姿でやって来た。
そこにフェスと黒騎士5人が粒子の転移で現れた。
「人族が空を飛ぶのか?」
成竜ピナスが呟いた。
「でかいな。」
フェスが成竜ピナスを見て笑いながら呟いた。
「お前達が竜を倒したのか!」
成竜ピナスが聞いた。
「だったら何だ。」
フェスが笑いながら答えた。
「人族如きが竜を倒すとは!身の程を知れ!」
成竜ピナスが言った。
「お前も二の舞だ。」
フェスが言った。
「フェス殿、零国王が挑発を控えるようにと仰っていました。」
黒騎士クロムエルが慌てて言った。
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