上位天使
「エルフの王は零国王がエルフ国をお救いになって、歓待も受けずに帰ってしまわれた事をとても残念に思われています。零国王がお申し出されるなら、エルフの王はお会いになるかと思います。」
ドライアドのフリナスが笑顔で言った。
「はぁ、そうなんですか…」
零が言った。
「零様、お会いになって!私はエルフ国にも行ってみたいわ!」
イザベラ王女が言った。
「私も是非エルフ国に行きたいです!」
シルビア王女も言った。
「はぁ、わかりました。フリナスさん、エルフのルナーベル女王に皆さんとお会い出来る様にお願いしてください。」
零が言った。
人族はエルフ族との会談の予定を取付けた。
森の深域からウライア王宮に戻った4国会議の王達は、次回開催をエルフ国訪問にして散会した。
零達は破壊神の事を聞きに、悪魔と成竜を拘束している粒子の保存領域に行った。
悪魔グローリも呼んだ。
粒子の保存の豪華な拘束領域では相変わらず悪魔エレオノーラがくつろいでいる。
「こんにちは。」
零が言った。
「これは、零様。ご機嫌麗しく。」
悪魔エレオノーラが言った。
悪魔クライシスと成竜ジューダムは知らん顔している。
「今日はわからない事があって教えてもらえないかと。」
零が言った。
「なぜ我が教えねばならん。」
成竜ジューダムがつっけんどんに言った。
「ジューダムさん、あの方に僕から色々お伝えしましょうか。」
零が悪い顔を作って言った。
「ぐっ、何だ!我の知る事なら教えてやる!」
成竜ジューダムは悔しそうに言った。
「ラフィストと言う名前に心当たりはないですか。」
零が成竜ジューダムに聞いた。
悪魔エレオノーラが微かに反応した。
ラフィストとは魔王軍の悪魔将軍フィストスの天使の時の名前だ。
「知っているのか?」
リラは悪魔エレオノーラの微反応を見逃さなかった。
「零様、その名前をどこで知ったのですか?」
悪魔グローリが戸惑って聞いた。
「グローリ、やめなさい!自分の主を窮地に追い込む気ですか!?」
悪魔エレオノーラが強い口調で言った。
「やっぱり知っているのですね。ラフィストとケビムスとソロナスは魔王軍の将軍になっています。」
零が言った。
悪魔エレオノーラとグローリが真青になった。
成竜ジューダムと悪魔クライシスは何の事かわからない。
「もしかすると、ラフィスト達は破壊神様を復活させる気なのでしょうか。」
零が聞いた。
「ふん、人族如きが神々の事を語るか。」
成竜ジューダムが言った。
「奴等は破壊神様を利用しようとしているのではないですか。」
零が聞いた。
「違います。破壊神は、神々はその者達に利用される様な存在ではありません。」
悪魔エレオノーラが言った。
「そうですか。ところで、この3体は上位天使なんですね。」
零が聞いた。
「ひっ、上位天使!」
悪魔クライシスが怯えた。
「零様はそこまで知っておられるのですか…」
悪魔エレオノーラが言った。
「はい。ラフィストは破壊神ザノス様が5万年前に、最初に造られた天使だと。」
零が言った。
悪魔エレオノーラとグローリが驚いて零を見た。
「貴様!人如きが神の御名まで語るのか!」
成竜ジューダムが叫んだ。
「若き成竜、黙りなさい。まだ零様のお力が分からないのですか。」
悪魔エレオノーラが言った。
成竜ジューダムはソッポを向いた。
「零様の仰る通り、破壊神ザノス様の御名を聞いた事があります。私は今零様に聞くまでラフィストがどれ程生きてきた悪魔なのかまでは知りませんでした。私達中位天使にとってラフィストは言葉にするのも畏れ多い、神のすぐ側にいる存在なのです。」
悪魔エレオノーラが言った。
悪魔グローリが頷いた。
「そうなんですね。なぜラフィストは地上に降りて来たのでしょうか?」
零が聞いた。
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