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異世界 16話

「すいません!彩美刹那という者です!学園長に用があり参りました!」


学園の門を叩く、エレジィの爺さんに用がある時はこうしろと言われていた。


「ようこそおいで下さいました。学園長からお話は聞いております。どうぞ…」


門が開き中から執事服を着た白い髭をはやした老人がでてくる。


「すいません、ありがとうございます。」


「ありがとうございます。」



執事服の老人に案内をしてもらい、校内を歩く…こないだはすぐに外に出てしまい、校内をよく見ていなかった。

「申し訳ありません自己紹介がまだでしたね。私はこの学園の生徒の執事をしておりますハルタと申します。」


「あ、ご丁寧にありがとうございます。ご存知とは思いますが私達も紹介させてもらいますね。私は彩美刹那と申します、そしてこちらが…」


「冥夜花奈と申します。刹那様のメイドをさせて貰っております。」


「今後宜しくお願いします、ハルタさん。」


「こちらこそよろしくお願い致します。」


三人が挨拶を交わし終わると同時に刹那達はエレジィのいる部屋へと到着する。



「よく来たの、数日ぶりじゃな…今日は受験の件かの?」


「はい、この間はご迷惑をお掛けしました。今日は受験をするための書類等をもらいに来ました。」


「うむ、いつお前さん達が来てもいいよう用意しとったよ………これじゃ」


エレジィは部屋に置いてある机の引き出しから二つの封筒を取り出し、刹那達へ渡す。


「ありがとうございます。この書類はいつごろ提出すれば宜しいでしょうか?」


「二週間後の受験日の日までにわしに持ってきてくれれば良いぞ。

それにしても思ったより早く金を稼ぐことが出来たの。」


「はい、実はかなり大きな依頼を二つ達成できまして……」


「む………もしや…ドラゴンかの?」



エレジィは顎鬚に手を当て考えるようにそう言った。


「……はい、よく気づきましたね?」


「ほっほっほっ、この街の辺りではそう大きな依頼は来ぬ、お前さん達がここを出た後から今までの間で大きな依頼というのはドラゴンの件しかないからのぉ」


「なるほど……確かにそれならわかりやすいですね。」




それからある程度受験に必要な物を聞き、学園を出た。


「必要な物は筆記用具か………考えてなかったな…確かに学園に筆記用具が要らないなんて事はないか…」


「刹那様、筆記用具ならこの間通った所の店に売っているのを見ましたよ。」


「ん?そうか…なら帰りにそこによるか…案内してくれるか?」


「はい!畏まりました!」


冥夜は刹那の役に立つことを喜びながら笑顔で刹那を案内する。

そして刹那達は冥夜が言っていた店へと着き、紙の束を20と、羽根ペンを四つを買い、家へと戻った。


「流石にシャーペンや消しゴムは無かったな、定規は流石にあると思ったんだが…」


「それでしたら私がお作り致しましょうか?定規位でしたら今日中にはお作りできますが…」


「あー…それなら俺も後で手伝うからまだいいよ。」


「い、いえ!刹那様はお休みしていてください!刹那様のお手を煩わせるなんてとんでもないです!」


「いや、手伝わせてくれ……あー、暇だからな?それならいいだろ?それとも冥夜は俺を暇で退屈させるつもりか?」


「…い、いえ!そんな………………刹那様は意地悪です///………」


「よし、いいこだ…」


刹那は冥夜を撫で褒める。そして冥夜はいつものように顔を赤くし、下を向いた。


「定規を作るのは食後にするからそれまでは何をしてもいいぞ。」


「はい、畏まりました。」


そう言い冥夜は家の家事をこなし始めた。


こういう時くらいは別に良いんだけどな……まぁ、冥夜にとって家事をするのは楽しいのだろう…


刹那はリビングの机に座り、今後の

事について考え始める。


学園までの時間、依頼をこなして稼いでもいいが、もう既に充分に稼いでいる………それなら身体を鍛えるか?スキルの事も色々と実験しなければならないしな……………それに強くならなければ冥夜を守る事なんて出来ないしな…………



「刹那様、もうお昼になりましたのですが昼食はおとりになりますでしょうか?」


「ん?…あぁ、そうだな……昼食にするか、準備をお願いしていいか?」


「はい、それでは少々お待ちください。」



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