表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪異狩りの男  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/5

第4話

●深夜の住宅街


酔ったサラリーマンが夜道をふらつきながら歩く。

顔を赤くした男は上機嫌な様子。


男「ふひひ、飲んだ飲んだぁ~~……お?」


何かに気付いて立ち止まる男。

視線の先には、頭部のない地蔵が道端に佇んでいる。

男は不思議そうに地蔵に歩み寄る。


男「何だこりゃ。頭がねえぞ?」


しばらく地蔵を眺めていた男、何かを閃いてニヤニヤと笑う。

男、ズボンのチャックを開けて小便を地蔵にかけ始める。


男「ははは、しょんべんビームだ~~~!」


地蔵が小便まみれになっていく。

小便を終えた男、上機嫌でまた歩き始める。

その際、背後で物音が鳴る。

振り返ると、地蔵がすぐ目の前まで迫っている。


男「えっ、ちょっ」


次の瞬間、男の首が刎ね飛ばされる。

胴体が血を噴きながら倒れ込む。

返り血を浴びる地蔵は動かずに佇んでいる。


●神崎家・道場


木造の道場で、朝の稽古をする神崎理央と父。

両者ともに道着を着て対峙する。


父「来い、理央」


神崎が素早いステップで攻撃を仕掛ける。

突き出した拳で父を狙う。


神崎「ハッ!」

父「甘い」


父は拳を受け流しつつ、神崎の腹を蹴り飛ばす。

神崎は身体を折って呻く。

父は冷徹に指摘する。


父「対処が遅い。常に相手の動きを予測しろ。死にたいのか」

神崎「す、すみません……」


痛がる神崎、何かを決心した様子で話を切り出す。


神崎「あの……お父さん」

父「何だ」

神崎「私、実は陰陽師をやめたくて……」


父が目を見開き、神崎の袖を掴んで軽々と投げ飛ばす。

床に叩き付けられた神崎、悶絶する。

父、冷たい眼差しで告げる。


父「戯れ言を吐く余裕があるらしい。見上げたものだな」

矢田(off)「へぇ、朝から稽古なんて真面目なことで」


眼帯を着けたスーツ姿の男・矢田が道場に現れる。

矢田はくたびれた様子で二人に歩み寄る。

父は稽古を中断して対応する。


父「矢田刑事」

矢田「どうも、神崎さん。ちょいと頼みたいことがあるんですが、いいですかね」

父「内容次第だ」

矢田「へえ、ですよね」


矢田、持参していた書類を差し出す。

受け取った父、書類を読み始める。


矢田「首狩り地蔵ってやつがね、人を殺してるんですよ。その名の通り、首を切り飛ばすらしくて」

父「我々に依頼せずとも、本庁で解決すればいいだろう」

矢田「意地悪言わないでくださいよ。こっちも色々忙しいんですって。神崎家のお力を貸してくれませんかね?」


矢田、低姿勢に頼み込む。

書類を読み終えた父、神崎を一瞥して答える。


父「今回は娘の理央に任せる」

矢田「えっ、大丈夫ですかい」

父「これも修行だ。負けて死ぬような鍛え方はしていない」

神崎「でもお父さん、この前は烏天狗に殺されかけたけど……」


神崎、控えめに反論する。

父、鋭い眼光で睨みつけて命じる。


父「さっさと出発の準備をしろ」

神崎「……はーい」


神崎、不服そうに道場から出て行く。


●警察署


矢田、警察署のデスクで煙草を吸う。

スマートフォンに着信が来て応答する。


矢田「どうもー、今日はどうしました?」

落見(off)「新しい怪異の情報はないか」

矢田「それならちょうどいいのがありますよ。首狩り地蔵って言うんですけど。ただ既に陰陽師の一家に依頼しちゃったんですよねぇ。横取りしたら揉めますよ」

落見(off)「陰陽師……」

矢田「ひょっとして知り合いです?」

落見(off)「いや、違う。問題ない。すぐに首狩り地蔵の情報を送ってくれ」


通話が切れて、矢田は苦笑する。


矢田「まったく、せっかちな人だ」


通話相手の落見、自宅でスポーツバッグに武器を詰め込んでいた。

やる気に満ちた落見、自宅を出発する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ