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魔術師団内の秘密の恋〜眠れる令嬢は公爵閣下に溺愛される〜  作者: 漆原 凜


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3

カチャカチャと音がする。ルイ様が机に座りお仕事をしていた。


「ミアおはよう。」


「…おはようございます。」


笑って挨拶をしてくれた。恥ずかしい。凄く眠ってしまったみたいだ。幽霊も眠るのね不思議だわ。


朝食は食べれないよね?お腹すいたりしない?と聞かれフフッと笑ってしまう。お腹がすくって感覚は無い。ルイ様はパンを片手に仕事をしていた。時間が足りないんだって言っているが働きすぎじゃない?絶対オーバーワークだ。仕事をするルイ様を見つめ終わるのを待った。


「じゃ魔術師団にいってくるね。」


「もう?休んだりしないの?」


「こうやってミアが話をしてくれるだけで気持ちが休まるよ。じゃ今日もゆっくりしてて。」


私は今日もお見送りをし座る。ルイ様倒れちゃう。仕事して帰ってきたら、また仕事。さらに幽霊もいて…早く出ていけるよう考えよう。あんな良い人が過労死したら困る。


しかし考えても分かることもなく、昼間のんびりしていたらメイドが入ってきた。お皿さげるのかな?て思ってみてたら、机を漁りだして何かを探していた。ルイ様の私物を盗もうとしてる風だった。私は慌てて近寄るが通り抜けてしまう。本当役立たずだ。優しいあの人を助けることもできない…グッと力を握ると紙が浮いた。ん?フンッと力を入れるとバサバサって書類が崩れた。


漁っていたメイドはえ?という顔をし机の書類を見ていた。私は続けてソファーにあったクッションを持ち上げメイドの方へ投げた。メイドは悲鳴を上げながら部屋から走って出て行った。私は力が抜ける感覚がし目をつぶった。


「ミア!ミア!どうしたの?」


「ルイ様おかえりなさい。」


「おかえりじゃないよ!何があった?!」


ルイ様は真っ青だ。私は眠ってしまっていた様だった。昼間あった事を話して散らかした事を謝る。


「ごめんなさい。」


「ミアが謝る事じゃないよ。ミアは魔力を使えるんだね。」


「魔力?あれ魔力なの?」


「魔力の残留痕がする。急に使って倒れてしまったんじゃないかな?気をつけて。メイドの事は侍女長に言っておくよ。」


へー魔力かぁと思いながらポットを持ち上げてみると上がった!カップにお茶を注ぐ。ミア!って止められたがこれでお茶入れてあげられるねって言うと困ったように笑っていた。


夜仕事をしているルイ様にお茶を届けてあげる。書類を見ると領地からの志願書だった。ルイ様はペンを置き、指で目頭を揉んでいる。お茶ありがとうと休憩してくれた。


「ミアは所作が綺麗だし、魔力もある。何処かの貴族出身だと思うんだよね。未練とかがあるのかな?でも何年前かもわからないから、何も探しようがなくてゴメンね。」


そうなんだ。忙しいのに私の事も考えてくれていた。申し訳ない気持ちになる。ずっと居てくれていいから!て落ち込む私に焦って言ってくれる。


「ルイ様はどんな魔法が使えるんですか?」


「うちの公爵家が代々氷属性で私もそうなんだ。」


パッと氷の花びらが舞い散る。綺麗。もう1回ってお願いすると、またやってくれた。喜んで貰えて嬉しいよと微笑んでいる。


「凄く綺麗だった!また見せてね!」


「ミアが来てからとても癒されるよ。」


興奮気味に言う私にルイ様は穏やかそうに笑っていた。照れてしまう。役立たずだと思っていたが多少は役に立っていた。嬉しい。


ルイ様は仕事を片付け、また明日ねって寝室へ入っていった。私はまた1人漂う。


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