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「怪我とか無い?」
「大丈夫です。少し絡まれただけなので。」
ルイ様はとても心配そうな顔をしている。間近で見る彼は、昨日前に立っていた師団長とは違い親しみがある。格好良いのも好きだけど、こちらの方がいい。
「良かった。2人とも多分退職になると思う。」
「毎年揉め事が起きるって聞いたのですが、本当なんですね…」
そうなんだよってルイ様が頬を撫でながら微笑んでいる。私は思わず抱きつく。え?いいの?って抱きしめてくれる。
「あの危ない先輩の話を最初は嘘って思ってました。段々嘘か本当かわからなくなってきて、ルイ様に聞きたくても聞けないし…でも控えてってお願いしたの私だしって…」
「ミアがいるのに他と婚約するわけないよ。」
「でも…断ったのに他に行かないでって我儘で勝手過ぎる。」
可愛すぎるとギューってされ、おでこに口づけされた。
「私はいつまでもミアを想っている。可愛い我儘なんていくらでも聞くし、振り向いてくれるまでどれだけでも待つよ。不安になったらいくらでも聞いて欲しい。」
「…嬉しい。私だけ?」
ルイ様は頬に手をあて唇を重ねる。ミアだけって何度も口づけをされる。待って…と言ってもやめてくれず息が続かない。涙が出ていた私に可愛いって目元に口づけをされた。
次の休み楽しみだねって抱きしめられながら話しかけられる。お弁当作りますねって伝えたら凄く喜んでくれた。
「それで…婚約は?」
「もう少し待って欲しいです。ルイ様は好きだけどまだ研修中の身なので…」
「よそ見しない?ブルーノとか…」
「え?ブルーノ先輩ですか?穏やかな暮らしをしたいって思ったのですが…私ルイ様と穏やかな暮らしがしたいんだなって思ったんです。幽霊だった時みたいに。」
ルイ様はストップが効かずしばらく離してもらえ無かった。戻る時には顔が真っ赤になっていてとても恥ずかしかったし、団長がチラチラと見てくるのがとてもツラかった。何も聞かれないのが1番堪える。でもルイ様と話が出来て良かった。
その後問題の2人は退職が決まり第一騎士団内はしばらく忙しくなったが、とても穏やかになり勤務しやすくなった。団長もしばらく張り詰めていたけれど、最近は穏やかな顔をし楽しそう。




