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で?どうなっているの?ものすごく詰められている。朝から師団長に呼び出され昨日の話をした途端、冷気が漂い気まずい空気になった。
「いや、あの…例の令嬢は多少落ち着いて…」
「そっちじゃないよね?」
「あの…穏やかなブルーノなら安心かと思いまして…」
「うん。それで?」
「すいませんでした!まさかあんなに仲良くなるなんて思ってもいなくて。」
「はぁ…もうどうしたらいいんだろうね。」
師団長がソファーにもたれ掛かり天を仰いでいる。あの師団長がこんな動揺してるとこなんて見たことが無い。
「婚約しないのですか?」
「…断られたんだよ。他で言うなよ。」
呆然とする。まさか振られていた。じゃアメリア嬢は師団長よりブルーノがタイプなのか?
「困った事にこの方彼女の事になるとポンコツなんですよ。すぐ求婚して断られて、みっともなく縋ってる所なんです。」
「ニコル言うな。とにかく問題に巻き込まれないようにしてくれ。」
意外と人間味あるんだな。数年の付き合いはあるけど…師団長は誰にでも優しいが、何事にも興味なく冷めた人なんだと思っていた。
「はい!それはもちろん!また報告にきます。では。」
いやー良い物見たなーと第一騎士団に戻っていき、入った瞬間唖然としてしまう。
例の令嬢が暴れている。そして少し離れた所でアメリア嬢が別の令嬢に絡まれている。何故だ…さっきの今で確実に師団長に殺される。その場にいた隊員に師団長への伝令を頼み間に入る。
「何があった?!」
例の令嬢が意味不明な事を喚いていて話にならない。とりあえずアメリア嬢に絡んでいた子を離し落ち着かせる。
「やっぱり団長はその女がいいんですか?!どうして特別扱いするのですか??!」
は?守らないと殺されてしまうだろ。そんな事は言えず別部屋に連れて行かせアメリア嬢にも話を聞く。
「あの危ない先輩がまた師団長の話をしていて、貴方達には狙った所で関係ないとかって言い出しまして…何故かわからないのですが、こちらの先輩が貴方の事など団長は興味なんか無いって絡んでこられて…。昨日誰かに舌打ちされたのですが、この方ですかね。」
頭が痛い…何故私は今年団長なのだろう。去年までの団長は上手く裁いていたな。辞めて領地に帰ってゆっくり暮らそうかな…遠い目をしてしまう。
師団長が慌てて入ってくる。アメリア嬢を見て一瞬ホッし、状況を確認して、ため息をつきながら当事者達の元へ向かう。
「師団長!向かえに来てくれたの?嬉しい!」
婚約してないよね。と言い座るよう促す。
「これ以上騒ぎを起こすようなら退職してもらう。」
「何故ですか?婚約したのに会いに来てくれないし、私寂しかったのです。だからちょっと周りに自慢したくて。」
師団長が頭を抱えている。これはダメな人種だ。親元に連絡し引き取ってもらおうと指示を出す。また後でと師団長と共に部屋を出る。
もう1人の元へ向かう。凄く泣いている。あぁこっちも大変そう。
「私ずっと団長が好きで…なのに来てすぐの新人が見つめ合っていて…」
バッと師団長がこちらを見る。違う!違います!と首を横に振り否定する。危ない!本当やめてよ!
「えっと…見つめ合ってないし、君の勘違いだからアメリア嬢に謝ろうか。無理そうなら退職をする事になるがどうする?」
「結婚してくれますか?」
「いや…それは無理…」
わぁぁと泣き出す。泣きたいのはこちらだ。朝から師団長室で恐い思いをして、やっと解放されたのに問題を起こされ…2人退職になるとしばらく大変だなーって思っていた。
処分は追って連絡する。今日は帰るようにと師団長が彼女を帰らせた。ありがとうございますと頭を下げる。
「ちょっと借りるね。」
「はい!もちろんです」
師団長はアメリア嬢の元へ向かい、話を聞くといい連れて行った。心配で仕方無かったんだろうな。戻ってきたアメリア嬢の顔は真っ赤で直接聞けないもどかしさに今日1番頭を悩ませた。




