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はぁーもう可愛すぎるんだが。私はミアの事を考えながらテキパキと書類を捌いていく。今日は机仕事だけだから早く帰れるはず。ミアを家に連れて行く事だけを考えペンを動かしていた。
朝から塔内が噂が蔓延しているのは気づいていたが、会うのを控えるって言われた時は本当意味がわからなかった。驚きすぎて冷えた空気出しちゃった事は反省し次から気をつけよう。
「師団長何か良いことあったんですか?ずっとニヤニヤしてますけど。」
「いや何もない。」
「今更顔を引き締めても遅いですよ?噂のデートだったんですか?」
「デート…なのか?」
師団長室内の周りがざわつく。え?あれ本当なの?って口々に言っている。私が誰かと出かけたら悪いのか。少しイラッとする。
「はい。イラッとしない。今まで噂の1つも無かった師団長様が誰かと出かけたってなったら注目もされますよ。ただ今回も嘘だと思ったら本当だったんですねー。意外です。それほどニヤつく相手がいるなんて。」
「…そんなにか?」
私は机に肘をつき顔を手で覆う。自分では普段通りのつもりだったがそんなに出てたか…。
「良い傾向ですね。お付き合いをされてるのですか?」
「…いや。早々に婚約を考えているが相手の気持ち次第ではある。相手の親には了承もらった。」
婚約!!?皆驚愕している。話を振ってきたニコルさえも目を見開いている。
「まさかのスピードですね。相手の親御さんにまで会っているとは。まだまだ婚約もしないって言っていたのに。」
「ニコルも早く相手を見つけるんだな。」
私はまだ良いですと断られた。想う相手がいるのは案外悪くない。あの出会いがこんな事になるなんてな。ミアに出会えて良かった。
「蕩けるような顔を見せるのは相手様だけにお願いします。今日もテキパキ仕事をしてるって事は約束あるんでしょ?さっさと片付けますよ。」
よし頑張ろう!と書類に向かう。
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「速報ー!!!噂は本当!さらに師団長婚約間近!」
師団長の婚約話が塔内を駆け巡った。私の耳には帰り際に入ってきた。え?ルイ様婚約するの?そんな相手居たんだ…今日断った方が良かったのでは無いか。いや、断り連絡すら出来ない状況だからとりあえず待ち合わせ場所に行くしか無いか。
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待ち合わせ場所に馬車が止まっている。近づくとすぐさま扉が開き降りようとするルイ様を止め乗り込む。見られたらどうするんだ。
手を取ってもらおうと思っただけなのに…エスコートしないとって拗ねている。ダメですと一刀両断する。頭が痛い。
「ルイ様…聞きましたよ。近々婚約されるそうですね?私と会ってる場合では無いです。誤解されますよ。」
無言で微笑んでいる。え?何?戸惑っていると隣に移動してきて見つめてくる。
「気になる?」
「いえ。あ、あと呼び方なんですけどルイ様じゃなく師団長かレオナルド様がいいのですかね?ランカスター様とか?」
はぁぁとわかりやすくため息を付き、ルイで大丈夫と言っている。大丈夫じゃないですよね?再会して以降のこの人は難しい。




