表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
114/967

奥様の御呼び出し。

奥様の御呼び出し。--------------


自室に戻った所で、ルルから念話です嫌な予感「なに?」

『奥様がご用事あるそうです。ぷぷぷぷぅ。』

何でそこで笑うかなぁ。


「すぐ行きます。」


ドアをノックして。

パトラが開けてくれたので、

中に入って一礼。


座るように促されたのでパトラの横に座りました。

『あら、早かったわね。』

「はい、料理長をからかって遊んでました」


『うっ。もう、お茶吹いちゃうじゃない。』

奥様に怒られました。パトラは下向いて震えてます。


よちよち、背中をさすってあげました。

震えがひどく成った様な気がします。


「なんでしょう、料理長、餓鬼大将みたいで可愛いです。」

『ぎゃははは!!』ついにパトラが壊れました。

『本当に面白い子ね、あなた。』奥様に褒めてもらいました。


『そうじゃないの、貴方ワイバーン狩って来たんですって?』

「もう奥様のお耳に届いていますか、早いですね。」

「小さい物ですので、料理長が、何やら作ってくれるそうです。」


「でも、今日は鹿肉の料理かもしれません。」

『何か、ごまかそうと、していますね。

 ワイバーンをどこでどうやって倒したの?』


「うぅ、逃げ口上が出来ませんね。判りました。お話しますが、

 まだ、ご主人様にも伝えていない事ですので、お察しください。

 昼前に森の反対側に飛んで、狼を眷属にしました。


 これはお屋敷の外回りの警備をさせるためで、

 カラスの近くに住まわせようと考えております。


 その事も有りまして、カラスを森の反対側に呼んだのですが、

 森の上空で、ワイバーンに襲われました。

 急いでワイバーンの上に飛んで、


 頭をぼこぼこにしましたら死んでしまいましたので、

 マジックBOXに仕舞って料理長に解体してもらいました。以上です。」


『パトラ、ワイバーンてずいぶん弱いのね、

 割と簡単に取れるんじゃない?』


『奥さま、意地悪言わないでください。

 少なくとも私には無理です。命がいくつあっても足りません。』


「そういえばワイバーンて火を吐きましたね。

 でも溜めが大きいので、吐く前に殺ちゃえば大丈夫です。」


『あなたねぇ、どうしてそうやって奥様を煽るの。私の立場が無いでしょ、

 奥様に貴方狩って来てなんて言われた時には積みますよ。

 肉屋じゃあ売ってないんですから。』


『あら、そんな事言わないわよ。』

 奥様が残念そうな顔をしています。きっと言おうと思っていましたね。


『貴方、さっき鹿って言いましたね。鹿も狩ったのですか?』

「はい、狼とカラスの餌にするために、何頭か狩りました。」


「料理長には鹿の解体をお願いしに行ったのですが、元ギルドの介錯人、

 じゃなかった、解体人と言う事をお聞きしましたので、

 ワイバーンの解体をお願い致しました。」


「カラスがワイバーンはめったに来ないが、

 狙われたらまず助からないと言ってましたから、

 森の動物には怖い存在なのでしょう。」


『狼達は、もう着いたの?』

「いいえ、子供連れですし、森は期間なので、

 森を迂回してきます、後一週間はかかるかと、」


『カラスと狼ですか、

 みんなが揃ったら屋敷の者たちに紹介した方が良いわね。

 身内で有る事を教えた方が良いわよ。目印が有るといいわね。』


『パトラ、何かいいものない?』

『ヴラド家の家紋が入ったスカーフは如何でしょう。』


『良いわね、赤いスカーフにヴラド家の家紋、いいわ、素敵ね。

 ララとパトラで寸法決めて注文して。』


「有難うございます、奥様。とても嬉しいです。」

『貴方には何も返せてないわ、それくらいはさせて頂戴』

「はい」下を向いて何も言えなくなりました。


次話:晩餐とお風呂

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ