第22話 再び初心者冒険者
カーミラが残していった事業はどれも順調で、私が口を挟む余地はなくなったので、エヴァたちはこの街に残して、私は私で、心機一転して王都に行くことにした。
バルバトスとバンズたちに、暫く留守にすると伝えて、インビジブル化して、この建物の上空に転移した。
そして、エンゼルウィングを出して、王都に向かって飛んだ。
建物を見張っていた35体のデビルアイも私を囲んで飛んでいる。
王都を目指しながら、もう一度、冒険者を一からやり直そうと思っていた。
夜に、王都近くで地上に降りた私は、顔を、イヴとカーミラを混ぜたような顔にし、収納から剣士用の服と装備を出して着替え、夜明けを待って王都ミリデウスに、入街税を払って入った。
エルセラムの冒険者ギルドが発行した冒険者証があるがそれは使わない。
王都では、私はリブという名前を使うことにした。
冒険者ギルドで、リブとして冒険者登録した。
カウンターを離れると、案の定、ナンパする奴らが現れたので、地面に電気を流して靴の裏から放電してやったら、全員が髪の毛を逆立てて失神した。
素知らぬ顔でその場から離れた私を引き留める者はいなかった。
午後からの初心者講習会を受けたが、もう私に絡んでくる輩はいない。
依頼ボードで依頼票を確認すると、やはりゴブリン討伐の常設依頼があったので、そのままギルドを出た。
その日は、空間透視で見つけておいた宿屋に行って部屋を取った。
次の日は、朝から、初心者冒険者として活動するためにゴブリン狩りに出掛けている。
今の私はステータスが高すぎる?ので、普通に剣を振るだけで、その勢いで鉄の剣が折れてしまう。まっ、剣は収納に何百本も入っているから折れても問題はない。
ゴブリン狩りをしているのは、力のセーブを覚えるためだ。
狩り過ぎないようにしながら、それでも50匹以上狩ってしまったので、大部分の死体を収納に死蔵することにして、右耳を10個だけ布袋に入れてギルドに持ち帰った。
「はい、リブさん。今回の報奨金です」
「ありがとうございます」
その報奨金は、宿代を払えば無くなる程度の額だ。そんな小銭を稼いでいる私を、周りの冒険者は憐れみを含んだ眼差しで見ているが、初日に絡んできた奴らが謎の攻撃に会ったので、何かの武器を隠し持っていると思って警戒しているのだろう。誰も近寄って来ない。




