表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹にだまされ、私を無視する婚約者をすてることにした  作者: みみぢあん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
36/65

36話 告白


 愛する夫に軽蔑されるのを覚悟して、オリヴェ男爵家の音楽会でシャルロットにしかけた罠のことを正直に告白した。



「ごめんなさい、ユベール…… 私が浅はかだったわ。こんなにあなたを心配させるなんて思わなかったの。少しだけシャルロットが恥をかけば良いと……」


 あの時はシャルロットに侮辱され、怒りにまかせて衝動的に復讐を考えてしまったから。


「実の妹を罠にかけるなんて。私を軽蔑したでしょう?」


 私がチラリとユベールを上目づかいで見ると、ユベールは自分の頬をポリポリと指先でかく。


「いや、デルフィーヌ。私の世界の中心は君なのに、軽蔑なんてしないさ」

「本当に……?」

「うん。本当だよ。ウソはついてない」


 ジッ…… と見つめて、ユベールの瞳に私への軽蔑の色は無いか確かめた。

 なぜかユベールは面白そうに笑っている。


「どうして笑っているの?」

「いつも真面目な君にしては、ずいぶん思い切ったことをしたと思ってね」

「あ、あの時は本当に頭に来たの」


「妊娠しているフィーヌには、心身ともに安静が必要だから。こんな大切な時に、妹が醜聞まみれになりそうだと…… 君が心を痛めたらいけないと思ったけど」


「……え?」

「それで、この件について君はどうしたい?」


「それは……」

(本心ではシャルロットが私にウソの醜聞を着せたように、私と同じ経験をして欲しいと思っているわ)


 でも…


「君がこのままでも気にしないなら。正直に言うと私はシャルロット嬢のことなんて、どうでも良いんだ。そこまでお人好しではないしね」


「あら」

(本当に私のためだけに、ユベールは心配していたのね)


「……ただ。このままパスカルがロンスヴォー伯爵家に、婿入りして当主になれば。確実に財産は喰いつぶされてしまうだろうね」


「ああ!」

(そうだわ。確かにユベールのいうとおりだわ!)


「あの男は根っからの放蕩者だ。領地や事業の運営に、真面目に取り組むような人間ではないから」

「セルジュが当主になるよりも、もっと危ないかもしれないのね?」

「うん。最悪の場合、十年前のモンパトワル子爵家のようになるだろう」


「そこまで深く考えていなかったわ」


「政略的にコンブルー公爵家と強固なつながりを持てても。ロンスヴォー伯爵家の内側から、パスカル(害虫)に喰い荒らされることになるからね」


 ……つまり公爵家と縁ができても、利益などほとんど無くなる。ロンスヴォー伯爵家は損をするほうが大きいのだ。


「これは没落の危機なの?」


 シャルロットも幼い頃から両親に溺愛されて育ったから。

 パスカル卿に影響を受ければ、一緒になって好き放題の贅沢をしそうだ。


 そうなれば……




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ