↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クール系真顔女子×ダイナマイトマッスルボディ高身長女子  作者: 飛鳥井 作太


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/8

見せてよ君の恥ずかしいとこ

 喫茶店《ここ》の季節のパフェは美味しい。

 ふんだんに使われた旬のくだもの。くだものに合う、甘さ控えめのクリームとゼリー。食感の違いが楽しいパフやフレーク。

 どの季節に来ても大当たりだってんだから、その企業努力たるや感服する。

 お店の席はいつも埋まっていて、今日もカップルや友だち同士、家族、あるいはお一人様など、様々なお客さんたちが、おやつタイムを楽しんでいた。

 見渡す限りの笑顔。うん。いいね。

 私も笑顔。

 美味しいパフェと、目の前には恋人。

 恋人は、こちらを熱く見つめている。

 最高だね。

 私の話にも、熱が入るってもんだ。

「っつーわけで、今の私は格ゲー最弱王ではない」

「うん」

「修練に修練を重ね、格ゲー最強王に生まれ変わったのだ!」

「ふむ」

「ついでに、ゲーム前筋トレタイムが増えたために、身体も仕上がってる」

「それは最高。後で堪能する」

「……話聞いてる?」

「聞いてる。お前の筋肉が更に良くなったから、後ですみずみまで確認するって話」

「……そこじゃない、そこじゃ」

 相変わらず、彼女はジーッと私を見つめている。

 だがしかし。何故か微妙に視線が合わない。

 返事も、最後以外は生返事だった気がするし。

「どこ見てんの?」

 そんな妙に真剣な眼差しでさぁ。

「んー……ま、そろそろいっか」

 大社《おおこそ》は頷くと、おもむろにこちらへ手を伸ばし。

「あ」

「ん。んまい」

 指で私の口元を拭って、そのまま己の口にそれを運んだ。

「クリームが付いてたんだよ」

「……そんなん、さっさと教えろよなぁ」

 恥ずかしい。

「さっさと教えたら、お前取っちゃうでしょ。目に焼き付けとかんと」

 ニヤッと彼女が笑った。

「何だよそれぇ……そんなんで人の話を上の空で聞いてたんかよぉ」

「ええ? ちゃんと話も聞いてたって」

「本当にぃ?」

「うん。……格ゲー最強王になったって?」

 何だよ、本当に聞いてやがった。

「そうよ」

 それが、嬉しい反面。

「はっはっはっ、返り討ちにしてやんよ」

 不敵にそう笑う彼女の余裕さとあいまって。

「ぐぬぬぬぬぬ」

 何だか非常に、悔しい気持ちになったのだった。

「ぜってぇ負かす……!」

「ははっ、楽しみにしてる」


 END.




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。