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異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


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098 公爵様と食事をする

料理が運ばれてきた。

コースなので緊張する。


領主「どうぞ、気軽にお召し上がりください」


アイク「アイザックだ。招待頂き感謝する。弟のアビゲイス、私達の妻のミツキだ。ワニガメラはその場に居合わせたのと、護衛は俺達もスマドラに行く予定だったから気にしないでいい。妻が貰った真珠で充分だ。商品はこれからギルドで話すから実現はまだ確定ではないが、実現すれば妻も喜ぶだろう」


領主夫人「ご結婚されたのですね。おめでとうございます。とてもお綺麗な奥様ですね。開発や販売というと、アビゲイス様のように魔道具師なのですか?」


アビー「いや、ミツキは魔道具師ではなく、冒険者で魔道具ではない物でいろいろ開発し始めて特許を何件か最近取り始めたところだ」


領主夫人「まぁ!冒険者ですか?こんなにお綺麗で、わたくしでも守ってあげたくなると思ってしまうような女性が。ワニガメラもご一緒に戦われたのですか?」


「私は遠くから魔法で少し手助けしただけです。あとは夫達や従魔達が」


オーナー妻「奥様、ミツキ様は謙遜していますが、ワニガメラに雷をドカーン!と凄い攻撃をしていたと、その場に居合わせた者たちから聞きましたわ。そして、倒したあとその場で砂のかまどを魔法で作り、ワニガメラをみんなに振る舞ってくれたのですわ。もう、それを食べたあと数日はお肌プルプルで。そしてわたくしのこの髪ご覧下さいませ!ミツキ様の開発されたヘアオイル、というものを塗るとこんなにツヤツヤになりまして。肌のクリームもしっとりする素晴らしいものですのよ」


オーナーの奥様、エミリさんのマシンガントークがすごい。

その間に私達はご飯を食べ終わってしまい紅茶を頂く。


領主夫人「まぁ!本当にツヤツヤでお肌もキレイですわ。ミツキ様も髪や肌が潤っていてお綺麗だと思ったら、その爪は?とても素敵ですが、初めて見ましたわ。フラシル王国で流行っていますの?」


オーナー妻「まあ!本当だわ。素敵。わたくしも初めて見ました」


領主娘「かわいいっ!!」


奥様達の止まらない美容トークに男性陣はタジタジだ。


「これはイゼジマにくる少し前にフラシルのディアマンテで特許を取ったものです。販売はもう少しで始まると思いますが、よろしければこれ、お試しください」


口紅は派手な色のと私の好きなベージュピンク色。マニキュアはベージュピンクとパステルブルー。

オールインワンジェル、ハンドクリーム、化粧水、ヘアオイル、ドライヤー、ヘアアイロンを渡す。


領主夫人「まあ!よろしいのですか?ありがとうございます!」


領主娘「わぁ!これを塗れば爪が水色になるの?嬉しい!」


オーナー妻「わたくしもまた頂いてしまって申し訳ないですが、うれしいですわ!!」


オーナー奥さんは前回までのと合わせ、3セット目をゲットしてすごい喜びようだ。


「マニキュアは薄く塗って乾かして色を重ねると濃い色付きになっていきますが、5度くらいが限界だと思われます。それ以上だと削れやすくなるので」


ヘアドライヤー、ヘアアイロンも説明しておこう。


「これは私が頼んでアビゲイスに作ってもらって販売はもうすぐ始まるものなのですが、髪を温風で乾かすと早く乾くのと艶がでて、癖が出にくくなります。アイロンは熱で髪をまっすぐにしたり、カールさせたりします」


領主夫人「まあ!すごいですわね!ミツキ様は」


娘さんも年頃なのか、美容の話に目をキラキラさせている。


「エレーナ様?少しお髪を触らせて頂いてもよろしいでしょうか?」


恥ずかしがりながらも頷くので近くへ行って侍女にレクチャーしながらアイロンを使う。

髪は緩く癖が少しある感じ。

ストレートを上半分に軽くあて、カールで耳下の髪を巻いていく。


ヘアオイルで毛先に艶を与え、あっという間にゆるふわカールに。


執事が大きめの手鏡を持ってきていたので、見せる。


「わあ!!お姫様みたい!!」


頬を赤くさせて、目をキラキラさせて喜んでくれた。


領主息子「僕も癖が強くて短く整えていたけど、髪を伸ばしてみようかな」


領主夫人「こんなすぐに素敵な髪になりますのね!わたくしも癖があるので、いつも結っておりましたが、楽しみですわ」


「熱を髪に当てるので傷まないように濡れた髪にはしない、週に半分くらい、おしゃれしたいときくらいの頻度をお勧めしております」


奥様達はいろいろ試したくてウズウズしていたので、すぐに解散となった。



食堂に残ったのは私達家族と公爵様。


公爵「いや、妻がすまないね。いろいろありがとう。いつもクリスの奥方との話は長いのだが、今日はいつもよりすごかったな」


あの2人のトークに毎回付き合うのは男性には大変かも。


公爵「それで、さっきはクリス達もいたから話に出さなかったが、ミツキさんは渡り人じゃないかい? 黒髪、黒目の “ニホンジン” というのを父上から聞いた事がある」


!!!


「はい!お父様は日本人を知っているのですか?」


公爵「父の祖父がニホンジンだったと聞いている」


日本人の血が流れている人だったんだ。



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