096 盗賊
お腹がすいたからクリーンしてコンサバトリーで海を見ながらの夕飯はピザ。
インベントリに入っていたマルゲリータに釜揚げシラスを乗せて表面を少し焼く。
サーモンとベビーリーフサラダ、キッシュ、ハニーマスタードスペアリブ、チキンクリームシチュー。
ピザはもう一つあってもいいかな。
プルコギピザにしよう。
たっぷりと乗せたシラスが美味しい。
近いうちにシラスのペペロンチーノを作って食べよう。
移動日、8時少し前に着くと、オーナー達はもういた。
奥様「出発前日に真珠を購入して頂いたのは聞いておりましたが、ご家族お揃いのを作られたのですね、素敵ですわ」
「とても素敵な買い物ができました」
出発して2時間過ぎたくらいのところで小さな泉が見え、獣がそこそこいたので
馬を止め冒険者達と夫達、2匹が静かに近づいていった。
挟み撃ちで攻めて鹿とウサギ数匹の獣を狩って昼ごはんにする。
時間が勿体ないので焼いてスパイスだけが基本らしいが、自作の焼き鳥のタレ、焼肉のタレを何本か出してお好みでどうぞ、と提供したらどちらのタレも気に入ってくれたようで良かった。
残り3時間かからないくらいまで来たけれど、この先はイゼジマから荷物を沢山積んだ馬車や、他の地域からの商会馬車や観光客が利用する街道に合流する地点なので盗賊に気をつけなければいけない場所だ。
岩場が見えてきて警戒を強めていた時、かなり前方だが人の気配があるとアイクとアビーが言い出した。
まだ距離も遠く上手く隠れているみたいで私にはわからないけれど、隠しきれていない殺気をランク高めの冒険者や探索スキルのレベルが高いと感じ取れるみたい。
気が付かれると思っていなかったのか、動きを止めた私達に焦ったようで
大勢の盗賊が岩から出て走ってこちらへ向かってきた!
アイク「パール!コハク!お前ら3人も来い!」
下馬し冒険者3人も連れて、アイクは盗賊の方へ走って向かっていく。
アビー「ミツキ!向こうの馬車へ乗って結界を張れ!」
アビーに手を引かれ走ってオーナーの馬車に乗り込み鍵をかけ、魔道具を取り出し馬車に結界を張る。
なるべく強く防御できるように、私自身の結界は馬車の内側全体、4人をしっかり囲むように張ったが、もし、魔道具の結界を壊されたとしたら、魔道具の結界より弱いだろう私の結界ではまた壊されるかもしれない。
高品質な魔道具と火竜の魔石だから、相当な事が無ければ大丈夫なはずだけれど、闇取引される違法の魔道具を持っている盗賊もいると聞いた。
結界の魔道具を壊したり弱めたりできるものもあるという。
爆発させるような魔道具なので一度きりしか使えないのと、作るのに素材やお金もかかる為、滅多に使われないらしいけれど、もし今回大粒な真珠の事を知っていて狙ってきているなら、そういう魔道具を持っているかもしれない。
アビーはアイス、ウインドに他の馬たちを連れて攻撃を受けない距離まで
行くように指示し、お互いを見渡せるくらいの離れた距離で冒険者3人とアビーが馬車を囲んで防御に備える。
私達と盗賊の中間地点くらいのところでアイクが叫ぶ。
アイク「パールは、ここで戦え!」
少し道が広がりスペースの大きいところでパールを待機させ、アイク達は盗賊の方へそのまま向かって行く。
アイクが一人目を数秒で倒し、横から襲ってきていた二人目を相手しはじめた。
コハクは走っていく勢いのまま飛びかかって相手を蹴り倒し、爪を立て、剣を持っている腕の付け根を噛み切る勢いで牙をめり込ませる。
冒険者3人もそれぞれ相手と戦いはじめた中、抜けてきた九人の盗賊の一人を
パールが飛び蹴りしてふっ飛ばし、すぐ二人目の背中に飛びかかり首付根肩付近のところに噛みついた後すぐに、馬車の方へ向かっていく一人を追いかけ、腰付近に頭で突撃して倒し爪で足首を切り裂いた。
パールから逃れてきた盗賊6人を、馬車を囲んでいたアビー達4人で迎え撃つ。
1人が強い水魔法使いのようで遠距離攻撃してきたけれど、アビーがミラー反射で弾き返す。
凄い勢いで返された水に勢いが弱まった盗賊達。
盗賊「なっ!!怯むな!人数では勝ってる!!」
4人それぞれ戦い出し、その隙に2人が馬車に近づいたが結界に阻まれる。
結界に剣を何度も振るう2人の中の1人が魔道具を取り出し起動させ、離れて数秒後、ボン!!という大きな音と振動が馬車を揺らした。
少しすると結界にピシピシ亀裂が入ったような音がしたあと、大剣で叩き始める盗賊。
するとパールが到着し、その盗賊に飛びかかって、1人倒したアビーが馬車のドア近くにいたもう1人と戦い出す。
身体強化したアイクとコハクが到着し、押され気味な戦いのところへ参戦していると、前線の冒険者3人も到着し、数的有利になり盗賊を全員倒した。
冒険者の1人が検問所へ襲撃の話をしに行ったので、待つ間私達は馬や荷馬車などの点検。
私は怪我人にヒールで治療しながら過ごしていると、警備の人達が到着して生き残った犯人や包んだ死体を収監馬車に乗せていった。




