092 ワニガメラ
5日後に店へ行くので、その間は買い物や観光。
豆腐を見つけた。
やはり海だとニガリがあるのね。
油揚げ作ってお稲荷さん作ろう!
塩もサラサラしたもの、青っぽい粒が大きめなのがある。
フラシルも塩は何種類かあったけれど、岩塩が多かった。
乾物がたくさんある店で海苔、ワカメ、昆布など試食させてもらった。
海苔は黄緑で違和感があるけれど味が濃くて、わかめは黄色くて分厚い、昆布は青っぽくて波打っていない真っ直ぐな形だ。
鰹節は無かった。
あれは乾燥や燻製、カビもつけたりするから難しいかも。
イカやたくさんの種類の魚を干してあるのもあって、コハクも目はギラギラさせながらも、お利口さんに商品を見てた。
食べたいと思った物の前でお座りして、かわいい目でおねだりしてくるので全て買ってしまった。
市場へ行き、買っていない種類の魚を買っていると大きな海老発見!
色は紺色なので違和感があるけれど伊勢海老と海老の中間的なフォルム。
茹でると赤くなるかな?
毎日は獲れず高級品らしく久しぶりに入ったばかりで、2人も食べたことがないと楽しみにしている。
美味しそうな貝なども買い物し3日目、お土産店へ行こうとしたら浜辺の方向から人が逃げてくる。
街人「逃げろ~!!ワニガメラだ~!」
急いで人の波を逆行して浜辺へ向かい、海を見ると大きな魔獣が。
ワニガメを更にゴツく、トゲトゲさせたものが船をなぎ倒しながら浜辺に上がろうとしている。
前に倒したブルーベアより大きい。
身体全体が浜辺に上がり、パールが近距離にいても敵対心を向けて威嚇してきている。
アイク「ミツキ、雷だ!」
(50万ボルト!!)
ドーン!と頭に直撃して少し痙攣した後、すぐに頭を甲羅の中に引っ込めてしまった。
頭を引っ込めたまま反転して海の中へ戻っていくのをパールが追いかけ、尻尾を噛み引っ張り投げると、距離が近くなった。
「ひゃ!!」コハクに抱きつく。
アイクが氷の刃、アビーが風の刃で手足を切り落とそうとするが、硬い皮膚と甲羅が邪魔で傷をつけるのがやっとで、痛さで暴れ出した。
水魔法が使えるようで、顔を出し口から鉄砲水のようなものを撃ってくる。
私が砂を利用し土魔法でワニガメラの前に壁を作る。
顔が隠れる高さにしたので鉄砲水は壁に当たり、すると、その壁を乗り越えようとワニガメラが立ち上がる。
するとコハクが走り出し、おでこのあたりに飛び蹴りして倒し裏返した。
壁を消し去ると、起き上がれないらしくジタバタとしているのが見えた。
パールが尻尾を抑えてくれてアイクが身体強化して飛び出し向かう。
顔をまた隠したので氷をまとわせた刀で手足を順に切りつけていく。
すぐにアビーも追いつきやっと両足を切り落としたところで力尽きてきたのか、顔が出てきたので柔らかい皮膚の方の喉を2人がかりで切りつけ首を切り落とした。
建物や遠くの物陰から出てきた人達が歓声を上げて近づいてきた。
街人「すごいね!あんた達!倒したのは何十年ぶりだよ!しかも大きさが倍はあるよ!」
バシバシとアビーの肩を叩く食堂のおばちゃん。
コハクがお腹側の甲羅に乗りドヤ顔していて可愛い。
「これって食べられますよね?」
おばちゃん「ああ!血は滋養強壮、肉は煮込むとプルプルした不思議な食感になる。あたいが小さい頃、これより半分もないサイズのを村人総出で半日かけてなんとか討伐できて、少し食べられたけど、すごく旨かった記憶があるよ」
すっぽん?みたいな感じかな。
「じゃあ、ここで鍋してみんなで食べましょう!」
おばちゃん「そりゃ嬉しいがいいのかい?」
コピーするし、いいよね?と双子にアイコンタクト。
アイク「ああ、持ち帰るのは多少の肉、血、心臓と甲羅だけでいい」
土魔法で簡易的な竈を作り、デカい寸胴鍋をコピーしながら5個くらい出し、作り始める。
近所の店や家から野菜や醤油、塩を持ってきてくれたので、私も野菜や足りない調味料は出して、おばちゃん達と味を調整していく。
お皿も各自や数件の食堂から持ってきてくれ、みんなで食べ始める。
パールとコハク、アイス、ウインドのは水分をあまり入れないように皿に盛ると美味しそうに食べている。
「「「「美味しい~♪」」」」
子どもたちにも好評だ。
奥様「ミツキさん、凄いですわね。ワニガメラ倒すなんて」
雑貨店の奥さんが隣に来る。
「運良く倒せました」
旦那さんは双子に話しかけている。
「どうぞ、食べてください」
奥様「ありがとうございます。私は初めて食べますわ」
「明日はお肌ツヤツヤのプルプルになりますね」
奥様「え!?」
「このプルプルしているのは肌にすごく良い成分なんですよ」
奥様「まあ!それは沢山頂かないと。オホホホ」
目を見開き、すごい勢いで食べだした。
奥様「そうそう!あの小瓶達、すごい勢いで売れて完売しそうです」
「そうなんですね。良かったです」
奥様「数日つけただけで髪も肌もいろいろな方に艶を褒められますの。プレゼントしていただいた夫の分も、もちろん私が使いますが、販売されるのが待ち遠しいですわ」
やっぱりオーナーさん用のは取り上げられたのね。
血は気持ち悪くて飲めなかったけれど2人は飲んでいて、その夜はいつも以上に愛された。
美味しいものでは無いけれど滋養強壮の効果は有名らしく、特に男性陣がみんな飲んでいてこの数カ月後、イゼジマで大勢の女性の妊娠が判明してベビーブームがきたとか。




