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異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


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090 ヘアオイル、ハンドクリーム、化粧品作り

オールインワンジェルの時に作っていた蒸溜水、抽出油。

これは全ての商品に使える基本的な薬草達を使っているので、今回もこれを使う。


その後、その2つの割合を変えながら用途に向いた別の素材でヘアオイル用には油分、ハンドクリーム用には保湿を加える。


ヘアオイルというと椿油を思い出すけれど、今までの移動では椿がなかった。

次にイメージされるのはバラだけれど、コスト的に高級ラインになるので庶民向けに手軽な素材、採取難易度の低いものや自家栽培しやすいもののみで作りたい。


バラのように傷みのケアや艶やハリまでは期待できないけれど、アプリコットでも良いヘアオイルを作れる。


高い保湿力でパサつきを抑えてくれる。


オイルを抽出すると、甘すぎない少しサッパリした良い匂い。

これは肌に対しては乾燥、シワ予防にもなるので化粧品、ハンドクリームにも使える。


オイル100パーセントで使うのはベタつきも気になるので、

アーロエの粘着物質を2割程混ぜるとベタつきが減り、ジェル的な感触になり触り心地が良くなった。


防腐剤のような効果があるのに肌にすごく良い薬草的効果もあるから、アーロエは万能素材だ。


折角の海で海藻成分もミネラル豊富だし、アミノ酸のエキスが髪に良いから海藻類も使いたい。

モズクやメカブ、ワカメがいいけれどモズクとメカブはないようなのでワカメがいいかな。


飲んで肌に良いドクダミなどは肌から吸収させても飲むより効果は大分薄いが、毎日使えば積み重なるものなので抽出して使う。


試行錯誤し、ヘアオイル、ハンドクリームが出来た。

予定には無かったけれど、思ったより素材が揃っていたので化粧水、保湿液も。


化粧品店店長(マシェリさん)の為に急いでいたから、オールインワンジェルをとりあえず作って登録していたけれど、化粧水→オールインワンジェル→保湿液と使ったほうが断然良い。


オールインワンジェルは化粧水、乳液、美容液が混ぜてあるので、これだけでも問題ないけれど、併用して使うと全然違う。

きっとマシェリさんも喜ぶはずだ。



蒸留していたらウイスキー、ラム酒を作ってみたくなり試してみた。

私はウイスキーが好きなわけではないけれど、料理に使うと手軽に燻製の風味に出来るのと、双子は地球産のウイスキーが好きだから、こちらの世界の素材で作ったウイスキーを飲ませてあげたいと思ったのだ。


前の世界だと個人でお酒を作るのは禁止されていたけれど、こちらの世界に禁止の法律はない。

田舎の村でも、それぞれの家庭でも発酵させてお酒を作っているのが当たり前。


ラム酒はドライフルーツを漬けてパウンドケーキを作りたいのと、サトウキビの生産量が大陸一位のフラシルには、ガラーパと呼ばれているサトウキビの生搾りジュースが露店や店で沢山販売されていて、とても美味しい。


それを発酵させたサトウキビワインもあるけれど、私的には不味い。

青々しい草の香りや土の香りを強く感じてしまう。

醸造酒にするには向かないけれど、蒸留酒にすると劇的に美味しくなる物がサトウキビとサツマイモだと思う。


地球産のラム酒も芋焼酎も美味しいもの。

美味しいお酒を作れる地球で、サツマイモの醸造酒はほぼ無いのに芋焼酎は凄い人気のあるお酒。


もともと、素材によっては異世界の物の方が旨味があったりするのだから、蒸留酒にすると、どれだけ美味しくなるのか、という興味もある。


2人にも手伝ってもらい出来上がった蒸留酒はとても美味しく、味わいが深く感じられたが、本格的な機械ではないので出来上がったのは少量なためコピーしておく。


本格的にプロに作って貰えれば、もっと美味しくなりそうだから特許を申請しようと思ったのに、この街には商業ギルドがないという。


残念だけれど、海の後、ギルドのある街スマドラへ行き登録することにした。


ヘアオイル、ハンドクリームはこの海の街イゼジマの人達を考えて作ったのに、出来上がりまで時間がかかりそう。


ギルドが無い事に凹む私に2人はキスして抱き締め慰めてくれた。



いろいろ考えて、お試し品として小さい容器に入れて数量限定で売ることにした。


特許を取ったあと販売されるときの為の宣伝にもなる。


ギルド管轄の化粧品専門店は無いので、一番大きな雑貨店へ行き、売り込み。


お試し品を出し、実際に使ってもらうがオーナーはイマイチな反応。


「もしよろしければ主に女性の方に向けた商品なので、女性にも試してほしいのですが」


奥にいた女性の店員さん2人に試してもらう。


女性1「すごい!パサついてた髪に艶が!しかも良い匂い!」


女性2「私は家族が多くてお皿をたくさん洗うから手がカサカサになるんだけど、すごいしっとりした手になったわ。それに良い香り」


化粧水は化粧が落ちるのをためらって使えないので、腕で試してもらったが好評だ。


女性2「これ売るのですか?いくらですか?」


女性1「私にも買える値段なら買いたいです!!」


オーナーさんは漁や家事をしないだろうから手も荒れてないし、髪も短髪だから良さがあまり感じられないのだろう。


女性達のすごい勢いに仰け反っている。


騒がしさに奥から女性が出てきて店員2人に話を聞き出し、自分も試しだした。


奥様「まぁ!!艶も出て指触りも良いわね。肌に染み込む心地良さも感じてしっとりして良い匂い。あなた!これは売れるわ!なにより私が使いたいわ。

おいくらかしら?」


マシェリさんに雰囲気が少し似ている奥様だった。


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