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異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


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086 家族になる

挿絵(By みてみん)


朝起きてリビングに行くとパールは起きていたが、黒豹が途中起きて籠から出てパールに寄りかかって寝てしまったみたいで、動けないみたい。


2匹ともかわいい。


しばらく見てからキッチンへ行き朝ごはんの用意。

2人はクライミングトレーニング。


みんなの分はインベントリにストックされているものにしてもらって、黒豹のをネットショッピングで探す。


猫用ミルクだけでいいのか、固形物を食べられるのかパールに聞くと

食べている年齢だと言うので、肉食だろうから肉が良いけど何が良いだろうかと迷って、無難そうな鶏肉を鰹節の出汁で煮込んだ。


パール達の側まで行きご飯のお皿を置くと、匂いがしたのかピクピクと動きながら起きてきた。

餌に気が付きお皿をひっくり返しそうな勢いで食べて、猫用ミルクも気に入ったようで沢山飲んでる。


パールと2人は火竜肉が良いというので焼肉丼と豆腐の卵とじ、たたききゅうりの大根おろし和え、野菜中華スープ。

私は朝から焼肉丼は無理なのでスープに火竜肉を少し入れて、あとはおにぎり。


完食して満足げな黒豹はぽっこりお腹を丸出しの、ヘソ天スタイルになっていてかわいい。


馬車に乗り出発して休憩時に、起きた豹が籠から出てきてパールのお腹に寄りかかる。


ヒールで怪我は治っても寝ている時間が長くて少し心配だったけれど、今はご機嫌そうにパールのお腹をフミフミしている。


想像でしかないけれど、ベアに襲われたのはあの日ではなく何日か逃げていたのではないかと思った。


小さいながらも熟睡してはいけないとわかっていて、寝不足気味な数日間だったのかも。


今は安心していい環境だと思ってくれているなら嬉しい。


なでなでさせてもらうと目を細めて気持ち良さそうな表情になる。

ビロードの様な触り心地でパールのフワフワとは種類の違った魅力的な毛質。


採取も狩りもせず、早めにコテージを出して猫用おもちゃで黒豹とリビングで遊んで過ごすと、あんなに寝ていたのが嘘のように元気にじゃれている。


遊んでミルクを飲ませると寝てしまったので、トレーニングゾーンを充実させよう。


2種類のマシンとランニングマシン、エアロバイクを購入。

2人に説明しながら操作してみる。


夕飯は牛肉に似た肉を使い、すき焼きのタレを少し絡めて卵をくぐらせ皿に盛りつけた。


パールと一緒に寝られるように大きい柔らかラグを敷いておこう。


次の日は朝ごはんを食べてリビングでくつろぎながら、名前が無いと不便なので付けることに。


瞳はオレンジに近い黄色。


「はちみつ、べっ甲、コハク、シトリン、アンバー⋯⋯コハクは?」


手を舐めてくれたので気に入ってくれたようだ。


「従属はどうしよう。私達ずっとここにいる事は出来ないけど、ここに置いていくのも心配。でも育った場所から連れていっていいのかな?」


アビー「もうこの黒豹も離れたがらないと思うぞ。いざとなったら解除できるんだし」


アイク「とりあえず聞いてみたらどうだ?」


「言ってることわかるかな?」


パール「言葉はわからなくても気持ちが伝わり、受け入れられれば平気だ」


「コハク、ここから離れてしまうのだけど、コハクはこの土地を離れて平気?

私達と家族になって、一緒に旅しよう?」


ゴロゴロ喉を鳴らし、おでこを手に擦り付けてくる。


従属の契約を念じるとコハクが受け入れてくれたようで、私からコハクへ魔力が流れたのがわかった。


魔力で繋がったからなのか、今感じている感情はすごく感じる。

ギューッと抱き締め抱っこする。


左耳の内側に従属の印がついていた。


「これで家族だね」


パールがすり寄ってきて、2人も私達を抱きしめてくれる。


今日は移動せずお昼を食べたあと、少し森の中へ入り広場でパール指導のもと、コハクにウサギを狩らせてみた。

サポートされながらでも元々狩りは母親としていたのか、ウサギなら難なく狩れるようで私よりも上手い。

ウサギの動きは素早いのに、それよりも更に素早い動きだったコハク。


コハクにアドバイスしなきゃ!と意気込んでいたのに、すぐ一番下っ端に戻ってしまい、凹むと2人が慰めてくれたのでなんとか立ち直れた。


その夜はコハクが狩ったウサギのコンフィを作る。


コハクは付け合せの野菜で人参が気に入ったみたいなので人参多めのパウンドケーキをデザートに出したら沢山食べてくれた。


アイス、ウインドも人参が大好きで毎日食べている。


次の日、出発の用意をしているとアイス、ウインドがソワソワしている。


?なんだろう?どうしたのかパールに聞くと


パール「ミツキと契約したいみたいだ」


え?でもアイクとアビーはどうかな?


アビー「コハクからミツキの魔力を感じて羨ましくなったんじゃないか?」


アイク「ああ、俺らはトリマー持ってないから契約してやれなかったしな」


「いいの?私が契約しちゃって」


アイク「何も気にすることはない。ミツキと契約することは俺達とも、もっと強く繋がれるって事だ」


アビー「寿命も伸びるしな。俺らも嬉しいよ」


「アイス、ウインド、おいで」


従属の契約を念じると受け入れられたのか魔力が2匹に流れ出し、耳の内側に従属の証が刻印された。


「これで7人家族!大家族ね」




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