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異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


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079 ストロープワッフル

明日の用意をしておこう。


メニューは薄いワッフルにキャラメルシロップを挟んだ「ストロープワッフル」とコーヒー。


生地用の材料を混ぜこねて発酵させる。


「よし。おわり」


アビー「これで終わりか?」


「うん。シロップはすぐだし。焼いてシロップを挟むだけ。売れ行きが良ければこっそりとコピーしつつ作ればいいかな」


発酵させ終わったものをコピーしてインベントリへ。



翌朝は早起きして昨日購入した民族衣装を着て2人の前でクルッとまわってみる。


「どうかな?」


アイク「オランダラの街娘より似合ってる」


アビー「ああ、誰よりも可愛い」


青いストライプと花柄のワンピースに花柄の刺繍入りエプロン、木靴。

私的にはオランダ、スイスみたいなイメージの服でメルヘンチック。


会場へ向かうとお客様はまだいないけれど、店の準備をする人達が沢山いて賑やかな雰囲気。


店主「おっ、時間通りだな。今日はよろしく。委員会の長も昼までには1度顔を出すって言ってた」


発酵後の生地を取り出し焼き始めるけれど、ワッフルメーカーだから楽だ。

こちらには無い魔道具になってしまうから直火用のものにしようと思ったけれど

昨日、アビーに魔道具として開発できるか確認したら、できると言ってくれたので今回は試験品として装い地球産ワッフルメーカーを使う。


根本的な作りはヘアアイロンに似ているから難しくはないようだ。


昨日の夜にワッフルメーカーの使い方をマスターした2人に生地は任せて、私はシロップ作り。


コーヒーはコクのある深煎りブラックが合う。

でも苦手な人や子供にはミルク入りがいいかな。


ゆっくり作りつつ、キープ用のストックの数を減らさないようにコピーしながら提供しよう。


ワッフルメーカーで簡単に作れるので種類は多くした。


イースト版、ベーキングパウダー版、生地は2種類。

①イーストはモチっとしっとり、②ベーキングパウダーは膨らみが弱いのでサクッとした食感。


中のキャラメルシロップは①純粋なキャラメル味、②本場の味のシナモン入り、③塩キャラメル味


見た目は同じなので間違えないように置き場の容器に名前を書き、持ち帰り用の包む油紙も6種類の名前で書いたものを用意。


イーストはこの世界に無いし、重曹はあるけれどベーキングパウダーほど扱いやすくない。


イーストのはワッフル、ベーキングパウダーのはクッキーワッフルにしよう。


ワッフルのシナモンとか、クッキーの塩キャラメル、とか書けばわかりやすいかな。


開店前にはかなりの量を用意できた。

最終日となると9時の開始時間になっても、そこまで多くの人を見かけない。


しかも、朝からガッツリな食事やコーヒーと甘味を求める人はあまりいないようで30分経ってもまだ来客0。


まとめて販売しやすいように全種類6枚を1つの袋に入れたものと、2セット分、3セット分も袋に入れて、コピーしておく。


暇なので試食を持って他の2店舗へ。


「あの、良かったらこれ味見してください」


店主「おっ!ありがとう。これが潰れたパンケーキ?なんか模様が面白いな。モグモグ⋯⋯パンケーキよりウメェ!!なんだこれ!」


「良かった。お口にあって」


店主「家族用にも買いに行く!」


「ありがとうございます」


店主「実際食うとすげえ美味いが、見た目は模様のついた薄いパンケーキ?だからなぁ。売れるといいが」


平たいホットケーキとは違い、細かい四角デザインに型抜きされているワッフルはみんな見慣れないみたいだけれど、隣の店主にも美味しいと言って貰えて良かった。


すぐ隣の店なのにアイクが一緒に来ていて、アビーは留守番していたけれど、まだお客様は来ていなかった。


2人は格好良いバーテンダーやカフェ店員、という感じだから、この2人目当てに女性が殺到しそうだと予想していたけれど、結婚したのがニュースになってるってギルドマスターが言ってたから諦めたのかな?


※諦めたのではなく、気の強い女性冒険者、わがままな貴族女性達は花祭りに来ていないから、というだけ。


少女1「あっ!新しい店!何売ってるの?」


近所の子供達のようで親は一緒にいない3人の子供が話しかけてきた。


「ワッフル、というものを売ってるのよ」


少女2「美味しそうな匂い。でももうお小遣い使っちゃったから買えないわ」


少女3「私も昨日の午前には使い切っちゃったからお母さんに怒られちゃった。クッキー?」


「クッキーとは少し違うかな。ちょっと待ってね」


ワッフルとクッキーのキャラメル味を一口大に切ってお皿にのせる。


「味は同じだけど、生地が違うの。試食、食べてみる?」


「「「うん!」」」


一口だし数秒で食べ終わる子供達。


「「「おいしいっ!」」」


少女3「なにこれ!中の甘いのが美味しいし柔らかいパンみたいなのと、クッキーみたいなのと!」


少女2「こんなの初めて食べた!!」


少女1「お母さん買ってくれるかな?」


少女3「絶対怒られるよ。使いすぎだって怒られたし」


「ねぇ、良かったら、この試食を祭りの会場の人たちに配ってきてくれる?30分くらいお手伝いしてくれたらワッフルを全種類プレゼントするわ」


「「「手伝いするっ!」」」


挿絵(By みてみん)



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