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異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


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068 滝裏側の洞窟で魔法銀を採掘

挿絵(By みてみん)


昼間は猿や鳥たちの鳴き声が賑やかに聞こえていたが、夜になると微かに聞こえる虫たちの鳴き声へと変化していて、これが滝の低音と混ざり合い、滝の轟音が漆黒の闇の中に響き渡り、昼間よりも音が圧倒的に大きく鋭く聞こえ、昼とは違う独特の「森の音」の中、夜のモノクロの世界に月と虹だけが色鮮やかに浮き上がっていた。


カウチチェアを出してランタンの小さく温かな光と月明かりだけの中、虹を見ながら晩酌タイム。


「今日の月は1つなのね。2つの時と明るさって違うのかな」


アビー「いや、明るさは変わらないと思う」


アイク「ああ、増えたわけではなく1つだったものが2つに分かれただけだから」



朝はゆっくり起きて、ブランチは外で滝を見ながら食べた。 


火竜の魔石にした結界魔道具をコピーして、アイスとウインドの馬小屋に設置し、私達は洞窟に向かう。


滝の上部付近の高さまで浮遊して、目印の飛び出た岩の屋根下の水の遮断をして、奥へ進んでみる。

広いと思ったけれど少し進むと狭くなったので、浮遊しての移動はやめて徒歩で洞窟内を進む。


5分ほど進むと広さがあるスペースに出た。


「ねぇ、見て、あそこ」


スペースの奥には天井に穴があり、地上からの光が洞窟内を照らして神秘的な光景になっていた。


「パール、魔素は感じる?」


パール「⋯⋯あそこの右手奥からが特に漏れ出てるのがわかる」


アイク「とりあえず少し掘ってみるか」


パールは天井穴から地上に出て森の中の探索に行ってくる、と言うので天井の少し斜め下に跳び箱型のジャンプ台を土魔法で作ってみた。

パールはそこにピョンと飛び乗り、ピョンと地上へと出てすぐに見えなくなった。


パールが言う場所付近で採掘作業スタート、の前にネットで採掘グッズを検索。

2人が持っているのと似ているようなのもあるし、無いのもあるので一通り良さそうな物を購入してコピー。


映画の世界の冒険家のようでワクワクしたけれど、30分もすると疲れたし少し飽きてしまったので、私は料理をしよう。


天井の穴があるから調理するのに問題は無いけれど、火は使わずに煮込み系とかスープ系を作ることに。


食材と調味料を入れてボタンを押すだけで終わる自動調理器、マルチクッカーなどと言われる調理グッズを検索。


炒め物もほったらかせる、とろけるような柔らかさに出来るなど、調理メニューが100種類以上あり、というのに惹かれパナソニックのをポチり。


3個コピーしてそれぞれ違う材料、メニューを選択して調理ボタンをオン。


少し料理雑誌を見て読書タイムしたあと、オヤツのラズベリーチーズタルトを用意して3人で一休み。


「宝石はあった?」


アイク「いや、宝石ではなく魔法銀だった」


「そういえばパールが感知できるのは鉱石じゃなくて魔素だったよね。すごい。魔法銀って希少なのよね?コピー出来なかったし」


アイク「ああ、魔法金属の中でも一番希少だ」


アビー「ダンジョンではなく、自然界で採れるのはあまり聞いたことが無いしな」


「そうよね、元々銀がある所に魔素も濃い場所、2つの条件が揃う箇所は滅多に無さそう」


お茶休憩後、2人は採掘再開、私はさっきとは違うメニューを作る。

クッカーのボタンを押せば暇になるので、拡張したタイニーハウスに置く家具や家電を検索。


トイレとシャワールームの間のスペースには棚を置いていたけれど、広くなったのでドラム式洗濯機を設置したくて検索。


クリーンで済むのだけれど、洗濯乾燥したあとの柔軟剤のほのかな良い匂いと生地の触り心地はクリーンでは味わえないから。


メーカーによって特徴が違うので悩む。

汚れが酷いのはクリーンしてから洗うのを考え、乾燥の機能を見て絞っていく。


低温のヒートポンプ式、高温のヒーター式だとヒートポンプがいい。


シワ伸ばしも惹かれるけれどアイロンかけは嫌いじゃないから、ふんわり仕上がるのがいいかな。


毛布などの大物も洗濯乾燥したい、と、乾燥容量が大きいのもある東芝に決め、購入してコテージ用のと保存用とコピーもしておく。


今日の夕飯のメインは、さっき仕込んだ手羽元と大根のさっぱり煮にしよう。


あっさりしたおかずだからご飯は炊き込みご飯に。


あっ!炊飯器が欲しい。

今までのは3合だったし。 

3合でも炊きたてご飯をコピーすれば問題無いのだけれど、炊き込みご飯におこげがほしい。

これも以前に仕事で知って惹かれたタイガーの炊飯器。


「萬古焼」で知られる三重県四日市市の本土鍋。

土鍋ならではの最高温度約300度での高温炊きあげと、遠赤外線で甘みと旨みを凝縮して、噛めば噛むほど、おいしさが広がるごはんに炊きあげ、おひつで保温しているかのようにしてくれる。


3段階の火かげん調節機能でおこげも出来るし、2人はお弁当だとパンよりおにぎりが好きになったみたいだから、おにぎりに適した炊飯選択が出来たり、お米の銘柄で炊き分けできたりする機能も良い。


色々な銘柄米や炊き方を試して、2人の好みをもっと深く探っていきたい。


炊飯器にセットする前のひと手間でも美味しさが変わる。

冷蔵庫でじっくり6時間以上低温吸水させることで、食感を損なわず、甘みを引き出し、芯までふっくら炊きあげてくれるから冷蔵庫も後で検索しよう。


炊き込みご飯をセットして、2人の様子を見てみると淡々と採掘している。


そこまで魔法銀が欲しいわけではないようだけれど、採掘の作業そのものが好きみたい。


挿絵(By みてみん)



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