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異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


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065 冒険者ギルド

ーーー美月達がいなくなったギルド1階ーーー


「お、おい、イヤーカフしてたぞ。本当に結婚したんだな」


「荒れ狂ってここ数日飲んだくれてた女共は昼まで寝てるから、今日もここにいなくてよかった。いたらすげえ暴れそうだぜ」


「俺のかぁちゃんが婦人会であの3人の変な噂なんかを取り締まるような活動してて、お前も協力しろってドヤられたんだが」


「俺の兄嫁も美の伝道師?発明なんとか?って言って、あの双子に懸想してて性格悪そうな女達の名前を俺に聞いてきてリストアップしてた。もともと気の強い自信家な女達が懸想してたから、性格悪い奴らばっかりで兄嫁ゲンナリしてたぞ」


「ねぇ、うちのお姉ちゃんが商業ギルドで働いてる彼氏に聞いたらしいけど、ドライヤーとかヘアアイロンとか最近人気で話題のものって、あの女の人がギルドに持ち込んだって聞いたわ」


「えっ!?そうなの?冒険者っぽく見えないから魔道具師なのかしら」


「でも飛竜討伐で魔法バンバン使ってるの見たわよ、私」


「ねぇマイク、あのリング見た?可愛かったよね?私もああいうの欲しい♡」


「石は大きく無かったから値段も高くなさそうだよな。付き合って1年の記念に最近はリングを探してたが同じようなのは見たことない。どこで買ったんだろう。双子もしてたリング、数字が浮き上がって見えたよな?凝ったデザインで俺もあんなの欲しいな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー



マスター「おっ、来たか。お前達が来たらすぐに案内しろってサイラスに言ってあったんだよ。お前達が結婚したって大ニュースでな、冒険者はもちろん、うちの職員達まで荒れ狂うのがいて大変だったんだよ」


アビー「婚約は前からしていただろう」


マスター「まだ女神に誓う前だから希望を捨てられなかったんだろ」


アイク「あ?何の希望だ?婚約破棄するとでも?」


マスター「おいおい、殺気を放つなよ。それだけお前達が求められてたって事だ。ただ、婚約時とは違って結婚を祝ってる女達もいたぞ。なんか美の女神?だかなんだか?街の有力な婦人会がすげぇ勢いでお前たちを守るだか、何だかで活動してるってのも聞いたし。まぁ、少し時間が経てば騒ぎも収まるさ」


アイク「そうだな。それで20日後くらいには街を出てアシアやレンゾイズ、王都を経由する旅に出る。今日はこの後ダンジョンへ行く予定だ」


マスター「アシア?何か依頼があったか?」


アイク「いいや、結婚の記念の旅だ」


マスター「記念旅⋯⋯お前達が依頼ではなく旅を楽しむ日が来るなんて、幸せそうで何よりだ。まぁ、何か向こうの地域でしか狩れないものなんかを持ち帰ってくれると助かる。それよりもダンジョンは今は入れないぞ。スタンピードが起きて、あと少なくとも2日は封鎖する」


「スタンピード?」


マスター「まぁ、漏れ出たのがクロックコーチだけで、ダンジョンに来ていた冒険者達だけで処理出来た程度の小さい規模のやつだが、通常より大型で量が凄くてな」


「えっ?!クロックコーチ?大量に?」


クロックコーチってゴキブ⋯⋯だよね?そんなのが大量に?大型って何?普通でも異世界サイズのイメージなのに。

小型犬くらいの大きさくらいはある?怖くて確認はしたくない。


マスター「??あそこの中層にはまあまあいるが、異常繁殖して低層にまで大量に上がってきて外にあふれかえったんだ。まぁ弱いからそこまで危険ではないが」


異常繁殖、あふれた?例え弱くても1匹だけで叫んでしまうよ。


「わ、私はそのダンジョンだめかも」


マスター「あんな弱いクロックコーチが苦手なのか?火竜に雷落とした程の魔法使いなのに。まぁ、確かに苦手にしてる女冒険者は多かったような気もするが」


アイク「それならダンジョンはやめてイグアースへ行くか?ミツキが好きそうな景色が見られると思うぞ」


アビー「ああ、あの辺りは花も咲いてて人も少ないからいいんじゃないか?」


マスター「ふははは。お前達が景色や花を見に行くなんて、中身が入れ替わったのかと思うくらいの衝撃だ。花ならもうすぐオランダラの花祭りがあるじゃないか」


アイク「何だそれは?」


マスター「毎年ある祭りだぞ?何年住んでんだ、お前ら。まぁ、街の中心地さえもあまり来ないお前達が、お前達の家方向とは逆側の端の地区で行う花祭りなんて行った事ねぇよな。でもあれはフラシルの中でも大きな花祭りだ。嫁さんが喜ぶんじゃないか?」


アビー「そうだな、行ってみるか」


アイク「ところでパーティー登録したい」


マスター「ああ、嫁さんはDだからパーティーだとCランクスタートだ。確かお前らは【氷雷のドラゴンスレイヤー】って呼ばれてたよな?チーム名はこれでいいか?」


えっ?呼ばれてるの?ちょっとそれは恥ずかしいからやめてほしい。


「えっと⋯⋯ブルームーンはどうかな?」


「「いいパーティー名だ」」


マスター「それで、火竜の処理やオークションが終わって報酬が確定した。お前たちは最高位貢献者チームに入ってるから1人700万、嫁さんは保管費がプラス70万だ」


あれだけ冒険者がいたのに、そんなに高額な報酬になるなんて竜って凄い。

あれ?そういえば私コピーしなかった?

すっかり忘れていた。


マスターに挨拶してギルド1階に降りてATMでギルドカードから金貨を500万分引き出してインベントリへ仕舞う。


基本的にギルドカードで支払いできるのに何に使うのか双子に聞かれ、ネットショップにチャージする為にと伝えると、双子も同じ様に500万を引き出して、これもチャージしておく様にと渡された。



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