045 2度目のプロポーズ
教会まで歩くからドレスはロング丈ではなく、ボリュームも控えめがいい。
膝下くらいの丈で艶のある白い生地にレースが重なっているベアトップのカクテルドレスを選び、ミディアムベール、ヒールが高すぎないシンプルな白銀のパンプスをネットショップで購入。
双子のタキシードも白、ベストと靴は黒に。
2人ともスタイルが良すぎるからモデルみたいに着こなしそう。
パールには黒い蝶ネクタイを黒いリボンで首につける。
試着する時、嫌そうな表情?なのに尻尾は大きく揺れていて可愛い。
ツンデレ属性なのかな。
ドレスやベール、タキシード選びをしていた間、2人は私がお願いしたブルー系と白色の花探しを兼ねて交代で狩りへ行きながら、イヤーカフを作り上げてくれた。
花はそれぞれ花束にして、2度目のプロポーズをしてくれた。
アイク「ミツキの笑顔を一生隣で見ていたい」
アビー「俺達のいるべき場所をやっと見つけられた」
「私もアイクとアビーの笑顔をずっと見たいし、2人の傍が私のいるべき場所だから、ずっと隣にいさせてください」
青系はヒアシンス、ブルースター、デルフィニウム、サルビア。
白系はクローバー、カスミソウ、レースフラワー、イベリス。
「クローバー、どっちにも四つ葉がある!」
アビー「四つ葉?ああ、確かにどれも3枚ばかりなのに4枚ついているな」
「四つ葉のクローバーって有名じゃないの?」
アイク「何となく聞いたことはあるが、俺達は花に興味はなかったし。花じゃなく葉っぱの方が有名なのは面白いな」
「この植物、遺伝子的には3枚のはずなのに稀に葉が多くなる事があるの。それを見つけられると幸運が訪れるって言われていて。三つ葉の花言葉は1枚1枚に込められていて愛、希望、信頼。4枚目の葉は幸運、私のものになって」
アイク「確かに俺達は幸運だ」
アビー「ああ、俺達の伴侶になって貰えるのだからな」
この四つ葉は押し花にしよう。
花が揃ったのでブーケを作る。
こちらの世界ではブーケという概念はないようだ。
花は持つけれど普通に束ねただけか、軽いラッピングをした花束。
教会で貰ったのは花束なのでブーケとは少し違った。
花束は茎が長めでペーパーに包み正面の見栄えを良く見せるように束ねた物で、私の作るブーケはどの角度から見ても丸になるようにしたラウンドブーケ。
茎をリボンで1本の筒のように固定するので持ちやすい。
ペーパーは使っていないけれど質の良いリボンを使い、水色系、白色の花をバランス良く混ぜた可愛らしい丸いブーケが完成。
同じ花たちで花冠と双子の左胸に飾る小さな花の飾り、ブートニアを作った。
用意が終わり、森を出て街へ向かう。
こちらの世界の結婚の証はイヤーカフ。
地球の結婚指輪の話、教会での交換話を詳しく知った2人が教会へ行く前に結婚指輪を贈りたいと言ってくれていたので、街に到着後、アイスとウインドを預けてから宝石店へ向かう。
オーナーだけではなく奥様も一緒に登場。
オーナー「妻は前回、出かけていまして残念がっていたのです。販売部門のリーダーでもありますので今回は同席させて頂きたいと」
夫人「ルイスの妻のオリヴィアです。ご婚約お祝いの言葉を言いたくて同席させて頂きました。この度はおめでとうございます」
可愛らしい見た目だけれど、オーナーより年上というのでびっくり。
一回り年下の奥さんに見えるのだ。
双子に贈った指輪は結婚指輪のようにシンプルなリングに小さなブラックダイヤモンドが埋め込まれているので普段使いには問題ないけれど、私の婚約指輪は大きなブルーダイヤが付いているので普段使いするのは難しい。
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『ブーケ』
フランス語で「花束」を意味するが、日本では丸みを帯びたコンパクトな形状、持ち運びやすいのが特徴で、どの角度から見ても美しいように作られた花束を指すことが多く、結婚式で花嫁が持つ「ウェディングブーケ」が代表的なブーケ。
昔のヨーロッパでは、ハーブの持つ薬効や香りを利用して、悪いものから守るためのお守りとしてハーブの花束を花嫁が持っていた。
魔除けの意味は薄れ、純潔や華やかさを象徴する花が主流になっていき、花嫁の美しさを際立たせ、新郎新婦の未来を祝福する意味も込められるようになっていった。
『ブートニア』
結婚式で新郎の左胸に飾る小さな花のコサージュのことで、フランス語で「ボタンホール」を意味している。
昔のヨーロッパでは、男性が女性へプロポーズする際に花束を携えて行くのが通例。
女性がその申し出を受け入れるとき、承諾のサインとして花束の中の1輪を抜き取って男性の胸元に挿した習慣が由来で現在は花嫁のブーケと対になるように作られる。




