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異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


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026 街3日目、火竜


部屋で夕食を食べソファで話していて眠くなってきた。


抱きしめるだけだからベッドで眠ってほしい、とお願いされベッドへ運ばれた。


ハグなら何度もされているし私も嬉しい。


アビゲイス「ミツキ、愛しているよ」


アイザック「おやすみ、愛してる」


おでこにキスした後、愛してると言った?私を?

2人に抱きしめられドキドキして眠れない⋯⋯と思ったのに半分寝ていたからか、すぐに寝てしまった。


朝ごはんを食べてから、アイス、ウインドの様子を見た後に、防具の店などを見ようと冒険者ギルドエリアへ行く。


厩舎に行った後、防具のお店に入ろうとしていた時、数軒奥のギルドから冒険者達とマスターが飛び出てきて、マスターが私達に気がついた。


マスター「いいところに!!火竜が現れ、まだ距離はあるがこっちに向かってきているようだ。一緒にきてくれ!」


ドタバタと門へ向かうマスター達。

バットマン女性版のようなボディスーツを着て、長いローブをまとった美女が振り返った。


女冒険者「あんた、低ランクでしょ!足手まといは来ないで!」


私を睨みながら言い捨て、マスター達を追いかけていく。


アイザック「なんだ、あの女は。ミツキを1人残すわけないだろ」


アビゲイス「あの女よりミツキの方が遥かに魔力が多いぞ」


「でも戦い慣れていないし、足手まといになりそう」


アビゲイス「大丈夫だ。魔法は練習して使いこなしてきているじゃないか。怪我人もでるだろうからヒールも役に立つ」


アイザック「俺たちの傍から離れるのは危険だし、全属性使えるミツキがいてくれた方が助かる」


3人で走って門から出ると、遠い向こうの先では既に戦闘がはじまっていた。


想像していたより大きな赤い竜は飛びながらこちらへ来ようとしているが、何十人かの魔法使い達が竜を押し留めている。


弓と火、風、水魔法使いが攻撃しても、鱗も強く傷さえつけられない。


あの人たちの魔力が切れる前に何か考えないと。


アイザック「ミツキ、あいつに雷当てられるか?」


「やってみる!」


人気アニメキャラクターの黄色いかわいいモンスターの技をイメージしながら威力はもっと強めに雷を落とす!


〈〈 1億ボルト!!!! 〉〉


バリバリバリ!と爆音を立て、大きな雷が竜に落ちる。

水をまとっていたので、電流が全身に巡っているのか体全体が光って見えた。


「ギャオオオー!!」と叫び高度が下がり、かなり疲弊したようだが致命傷にはなっていない。


アビゲイスが氷魔法で槍のようなものを竜へ向けて飛ばす。


鱗がある体には氷の矢でも刺さらないから眼球を狙うが、動いているから固有魔法が狙撃(A)でも難しいようで、当たらないが連続して撃ち続ける。


8本目くらいで片目に刺さった。


「グオオオー!!」と叫び更に高度が下がるが、まだホバリング中。


パールが竜へ向かって走って行き、ありえないくらい高いジャンプをして尻尾に噛みつき地上へ引っ張り落とす。


ひっくり返した向きに地面に叩き落としたので頭を地面に強打し、意識を無くした様に動きが止まり、硬い鱗が少ない喉や胸元がさらけ出されたので、剣を持った冒険者達が斬り掛かった。


アイザックや皆で一斉に攻撃していると、意識が戻ったらしき竜は首を振りながら火を吹き出したので、素早く竜から離れる冒険者達。


自力では歩けず、支えられ戻ってきた人達を優先してヒールで治療をしていく。


ヒールを扱えるのは私ともう1人だけしかいないみたいだけれど、自力で戻れた擦り傷や軽い火傷の人達は水魔法の人達が治療をしてくれているので、何とかなりそう。


今までで一番大きな火が吹き出され、その火が森の木に引火してしまった。


火魔法を使いすぎたのか、火竜がゼイゼイと荒い呼吸になった事に気がついたアイザックが身体強化をかけて走り出し「アビー!」と叫ぶと、アビゲイスが風魔法で後ろから走力を押し上げた。


ジャンプして大剣を抜き、氷魔法を刃に纏わせ一回転しながら勢いよく落下して剣を胸元へ深く突き刺すと、心臓に刺さったようでビクビクッと痙攣した後、動きが止まった。


シーンと数秒の静寂のあとワアーッと歓声が上がった。


喜んだすぐ後には森の火を消すため、水魔法を使える人達が消火を開始する。


その中でも、あのギルド前で怒っていた美女が一番の水魔法使いのようで、大量の水を操り火を消そうとしていた。


バケツの水をかけているような消火の仕方なので、威力は抑えられてもジワジワと燃える範囲が広がっていく。


魔法はイメージが大事。

私は大きな燃え方をしている場所へは消火ホースのように、圧力を込めた強めの放水を途切れないように、弱火ながらも火が広がっていく場所には雨をイメージして広範囲の消火をしていく。


火が消え、黒い煙を風魔法で流し大地を見ると、広範囲の木や植物が燃えてしまっている。


植物魔法を発動させると、土の中から鮮やかな新芽が出てきて草や花、木が少し生えてくる。

でも、ヒールや水と植物魔法共に広範囲で使って魔力が急激に減った影響なのか、眩暈がしてフラッとよろけるとアビゲイスさんが抱きとめ「もう魔法を止めろ」と言うのでやめる。


「ミツキ!」とアイザックさんが駆け寄ってくる。


魔力ポーションを飲むと身体が少し楽になった。


木はまだ30センチくらいの長さだけれど、草や花は以前からあるかのような見た目になったのも多かった。



挿絵(By みてみん)




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