表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/59

16 陽気な国フラシル

アビゲイス「ミツキが素早く動いたのとパールのおかげで、あいつらから逃げられたな」


アイザック「ああ、助かった。ああいう奴らは本当にしつこい」


アビゲイス「女だから下手に攻撃出来ないのがやっかいだしな」


「鳥達、大丈夫かな」


アイザック「基本は中央から出て来ないし、さっきので奥地へ戻ったはずだ」


アビゲイス「あの女達では、あそこより奥地へは行けないから大丈夫だ」


羽根を取り出してよく見てみると、艶やかで濡れているように見えるけれど触ってみるとフサフサと繊細な感触。


アイザック「見ただけで幸運なのに触れるなんて凄い事だ」


アビゲイス「まぁ、俺とアイクは触ったと言うより頭に乗られただけだが。餌付けなんて聞いた事も無いよな」


アイザック「言葉を少し理解している事も国でさえ把握していないだろう。あれは、“フェアリー”って言ってたんじゃないか?」


アビゲイス「そう聞こえた。それにしても4人に対してのあの鳴き方!思いっきりバカにしてて笑えたな、ハハハ!」


「あの4人とは知り合いではないの?」


アイザック「見た事もないな」


アビゲイス「女だけのパーティーでCランクは強い方だが、記憶に無いという事は別の地域から来た奴らなのかもな」


違う地域から来たのに4人が知っているという事は、双子が相当有名な高ランク冒険者なのね。

森の奥に住んでいるから強いとは思っていたけれど、大陸トップレベルみたいな事言ってた。


※実際は4人共に産まれもこの街で偶然会えた3度程、双子に声をかけている。

1度目は街中で歩きも止まらずそのまま無視され、2度目と3度目のギルド内では掲示板の前で声をかけたが無視され、すぐギルドマスターの部屋へ行ってしまったので追いかけられず。

双子はこの街だけではなく国レベルで有名なのと、大陸トップレベルの冒険者なので、数え切れない程声をかけられている為、1度や2度、声をかけてきた人物なんて覚えていない双子※



確かに私は足手まといになっている。

アナコンダから助けて貰ったし、移動するにも手間も時間も取らせてしまう。

パールがいなければすぐに死ぬような力の無さだから、この森からは離れた方がいいのかも。


「2人とも、蛇から助けてもらってからここ数日お世話になりました。本当にありがとう。明日、森を出て街へ向けて出発しようと思うの。簡単な地図と大体の移動時間を教えて貰えるかな?」


アビゲイス「とりあえず、時間も遅いし話は明日にしよう」


アイザック「そうだな。今日はスピードも結構出したし疲れただろう?ゆっくり休もう。」


ゲストルームで明日からの旅の準備で荷物を確認する。在庫が0にならないように多めにコピーしたりネットショップで買い物したり。


翌朝は寝覚めが悪くて少し遅い時間に起きてしまった。 

双子は鍛錬していて、相変わらず早起きしたみたい。


朝食後、話し合う為ソファーに紅茶を用意して簡易的な地図だけれど見せてもらうと、ここは南大陸の中で一番広い面積の国、フラシル。

全大陸の川の20パーセントの水量を占める川や熱帯雨林、大湿地などが点在している。


この森はハンタナル大森林という名前があるけれど、魔素が一番多いので魔の森と呼ばれていて、双子の家は森の中心地と街の入り口の真ん中くらいの位置にある。


双子の家周辺まではソロならランクB以上、パーティーならCランク以上でなければ危険な森。

家から更に奥地は、Aランクでもソロでは無謀なゾーンになっていく。


アビゲイス「出会ったのがここ、今いるのがこの辺りだ。街の入り口はここ、遠いだろ?女の歩きで道を間違えず、最短距離で進めても何週間もかかるんじゃないか?」


アイザック「いくらパールがいてハウスがあっても、何週間も野営は危険だから駄目だぞ。それに街へ行っても宿に泊まる金が無いだろう?」


どうしよう。この世界に来たばかりなのに1000万G以上持ってるなんて変だよね。


「それが何故かインベントリにこちらの通貨が入っていて。向こうの世界で持っていたお金がこちらの通貨になったのだと思うのだけれど、しばらく生活できるくらいは持っているの」


嘘言ってごめんなさい。


アビゲイス「金があってもミツキは黒髪、黒目で目立つ。見た目が良い女は攫われる恐れが頻繁にある。迷惑なんて思っていないし、この世界の事をよく知らないうちは、街で住むのは止めた方がいい。森で狩ったやつや採取したものを売ったり、買い出しに時々街へ行っているんだ。その時に一緒に行って様子を見て、無理なく住めそうだと思えてから街へ移り住んでも良いんじゃないか?」


確かに元の世界でも日本以外は危険な国が多かった。

こっちの世界は、それより危険なのかな。

でもそんなに長い間ここに住むのは申し訳ないし⋯⋯


アイザック「街は森より危険が多いと思った方がいい」


魔の森より!?どれだけ危険な街なの!?

前の世界の外国のスラムより危険なのかな。


「でも、そんなにお世話になってしまうのは申し訳なくて⋯⋯」


アビゲイス「料理の事、教えてくれれば充分だよ。俺の料理レベルを上げたいし」


アイザック「目の届かない所へ行ってしまう方が俺たちには迷惑になるんだ。心配になって何も手につかなくなってしまう」


アビゲイス「魔法を教えてあげたいし、望めば剣も教える。獣や魔獣に対して自分をある程度守れるくらいにはした方がいいと思う」


「ありがとう。しばらくお世話になります。私に出来そうな事はなんでも言ってください」




☆☆☆☆☆☆☆


『ブラジル』


正式名称 ブラジル連邦共和国

首都 ブラジリア

公用語 ポルトガル語


国土の広さは世界第5位、南アメリカ大陸では最大で日本の約23倍の広さ

人口は約2億1,300万人で世界第7位


世界中の川を流れる水量の約20%を占めるアマゾン川、熱帯雨林、大湿地パンタナールなど雄大な自然や、豊富な天然資源を有し、主要産業は農業、鉱業、製造業。


歴史的には特にサトウキビとコーヒーという2つの主要な農産物によって支えられてきて、世界第1位の生産量。


1900年代には日本からの移民も多く、今でも日系人が多く暮らしている。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ