125 フラシル国、王都フラシリア
港町レンゾイズから4時間くらいの距離にある王都フラシリア。
建国時はレンゾイズが王都だったが国の発展と共に拡張する為の土地が無かった為、港から山の方へ、遠くはないが何も無い平原地帯に一から作り上げた王都。
レンゾイズから向かう時のルートは2通りあり、険しくは無いが山から行くルートと安定した街道だが距離が2倍近くなるルートがある。
距離が2倍なだけで掛かる時間はそんなに変わらないから、山を選ぶのは冒険者が多い。
木の実やキノコ等は豊かなので採取目的で通る人もいるようだが、王都近くとは思えないほど人の気配が殆ど無い。
私達は他の移動者が少ない山ルートにして乗馬で進むが、採取したりしていたので頂上近くに来るまで3時間かけてしまった。
この山には大きな女神像が建てられていて、王都を見下ろし訪れるすべての人々を、家族を迎え入れるように温かく包み込み見守ってくれている。
「立派な像だけれど女神様よね?前に行った教会でも思ったけれど、似てないわよね?」
アビー「ははは、まぁ本物をハッキリと見た事がある人間は、そうそういないだろうから似ていないのはしかたない」
アイク「俺達も女神に会った後だから違和感があるが、それまではこれが女神だと思っていたからな」
「もし見た事があっても人間には再現できないような美しさだったものね。ねえ、あれって青い鳥?」
王都内の建物の1部の屋根が青い屋根になっていて、それが大きな鳥の羽ばたいているシルエットになっていて、街の上を飛んでいるようにも見える。
アビー「ああ、青い鳥はこの国にとって幸せの象徴だからな」
「あ、この花、かわいいし、いい匂い」
今までの移動では見たことのない黄色い花。
黄色い花はよくあるけれど、中央に鮮やかな赤色の斑点がある。
国名の元にもなっていて、あの木の幹内から赤い染料が採れ、昔は乱伐されて絶滅の危機になったが、他の素材で手軽に染料が採れるようになってからは少しずつ増えていってるという。
山をおりて少しすると街道と合流するポイントになる。
時間的には余裕があるけれど、合流する前に1泊ハウスで野営することにした。
翌日、まだ早い時間なのに馬車、乗馬、徒歩、多くの移動者達が街道にいて、王都から港町方向へ行く人ばかりなので私達とは逆。
時折、すれ違う時に二度見されたりもするけれど、無事に門へ到着。
大きな外壁に囲まれていて港町側の表門、反対側の裏門の2箇所に検問所がある。
並んでいる列は無いのですぐに入門チェック。
2人いた門兵は私達のカードを受け取る前に「えっ?」と時間が止まったように動きが止まった。
アイク「おい」
門兵1「は、はいっ!すみません。カードを拝見します」
門兵2「問題ないです。はい。お通りください」
ーーーーーー門兵の会話ーーーーーー
門兵1「おい、あの話、本当だったんだな」
門兵2「ああ、うちの嫁の妹が冒険者だが騒いでたぞ。あの双子が結婚したって」
門兵1「数回見たことあるが、いつもと違う感じだったよな?」
門兵2「ああ、なんか、甘い雰囲気?」
門兵1「まさか、あの双子があんな感じになるとは。いいな⋯⋯俺も嫁さん欲しい」
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『ブラジルボク』
マメ科の常緑高木で、春から夏頃にかけて黄色い花を咲かせ、花には花蜜が多く、柑橘系の甘い芳香がある
幹から「ブラジリン」という赤い染料が採れ、国名「ブラジル」の由来になったとされる木
材が非常に硬く弾力があるため、バイオリンやチェロなどの弦楽器の弓として珍重されてきたが、乱獲などにより野生個体が激減しており、国際的に保護(絶滅危惧種・ワシントン条約附属書II)の対象
「ブラジル」という名前は赤色染料の原料となる赤い実をつける「ブラジルボク」という黄色い花の木が豊富に採れ、ポルトガル語で「炎のように赤い木」を意味する「パウ・ブラジル」に由来している。
『ブラジリア』
ブラジルの首都
1960年にリオデジャネイロからブラジリアへ首都が移転。
ブラジルのほぼ中心部にあたる中央高原の標高約1,100メートルの何もない高原地帯に一から人工的に作られた計画都市で建設から40年未満という近代的な都市が異例の早さで世界遺産に登録(1987年)
都市計画家ルシオ・コスタが「パイロットプラン」を設計し、上空から見ると翼を広げた飛行機の形で未来へ羽ばたくという意味が込められていて、ニューヨークの国連本部をデザインした建築家オスカー・ニーマイヤーが主要建造物の設計を手掛け、独特で斬新な近代建築群が評価されている。
『コルコバードのキリスト像』
ブラジル、リオデジャネイロ、コルコバードの丘にブラジル独立100周年を記念して1931年に建てられた。
正式名称は「Cristo Redentor」で意味は「救世主(贖い主)キリスト」
高さ40mほどある巨大な白い像で、両手を広げて街を見守りながら街を訪れた人達を歓迎していると言われていて、この像を含むリオデジャネイロの景観全体が世界遺産として登録されている(2012年)




