121 火の鳥
チェンマーイへ戻るための船旅ではルーペの手鏡タイプを作成しているとあっという間に到着した。
すぐにピンクミューリーの丘への船に乗ったので、この港で買い物はまだしていなかった。
魚はイゼジマの方が豊富だけれど「貝天国」と呼ばれているくらい貝の種類は多くて美味しそうなので沢山購入。
次の日は精霊の家へ。
ここは火の精霊を祀っている。
賑やかな港から近いのに細い橋に繋がれた小島のような場所なので精霊の家目的の人しかいないからか数人の人を見かけるくらい。
全体的に赤茶色のレンガで作られていて、高い主塔を囲むように小さな塔がいくつか配置されている。
昔雑誌で見たアンコールワットに似ている気がした。
建物の奥には森というほど広くはなさそうだけれど散策してみるとハーブがたくさんあり、紫蘇に似ているものやバニラに似たものなどフラシルでは見たことのないハーブがあってうれしい。
ランチした後も鑑定しながら沢山採取してタイニーハウスで一休み。
日没の少し前に祈りへ向かう。
港町で購入した民族衣装は布を体に巻き付けたようなデザインでワンショルダー。
双子は高貴ではあるけれど少しワイルドな感じもあり、凄く格好良い。
「格好良い。凄く似合ってる」
アビー「ミツキこそ似合ってる。可愛い姫様みたいだな」
アイク「綺麗なのに可愛い。凄く似合ってる」
昼間には数人見かけたけれど、今の時間帯は見渡す限り他の人は見かけない。
日が沈みだし、建物の向こうにある夕陽が燃えるような色になってきた。
「⋯⋯凄く綺麗」
時間が止まったかのように夕陽に見惚れるミツキだけれど、夕陽に照らされたミツキこそが何よりも美しく、ミツキしか見ていない双子。
そんな綺麗な夕陽を見ていると、一番高い塔の奥から小さな火の塊が数十個、浮かんでいるのが見えた。
私が火魔法を使い、スイカくらいの大きさの塊を夕陽に向かって放ってみると、小さな塊が追いかけだして合体して戯れるように飛んで行った。
その姿はまるで火の鳥のよう。
翌日は港へ戻り、浜辺で潮干狩りをしてみることにしたけれど、時期の問題なのか全く埋まっていなかった。
でも人が殆どいないので2匹と2頭は楽しそうに走ったり土を掘ったりしていた。
森の方へ行く時に露店でランタンが売られていたので購入してコテージを出して次の日はパール達は森へ散策。
私は老眼用メガネを作ってみた。
☆☆☆☆☆☆☆
『タイの珍しいハーブ』
タイは「ハーブの王国」と呼ばれるほど、日本では見かけない珍しい植物や、タイ伝統医学に深く根ざしたユニークな薬草が数多く存在する
【パンダンリーフ】(タイ名:バイトゥーイ / ใบเตย)
「東洋のバニラ」とも称されるニオイタコノキの葉で、熱を加えるとバニラや炊きたてのお米のような甘い芳香を放ち、お菓子や料理の香り付け・緑色の着色料として使われるほか、お茶(薬草茶)としても非常に人気
【シソクサ】(タイ名:パック・カチョーン / ผักกะโฉม)
タイの薬草市場でパクチーやレモングラスと並ぶ人気ハーブ
日本では非常に珍しい野草だが、タイでは日常的に使われており、ひと口食べると紫蘇に似た爽やかな香りが広がる
【ローゼル】(タイ名:クラジアップ / กระเจี๊ยブ)
ハイビスカスの一種で、タイ伝統医学でも古くから重宝されているハーブ
ビタミンCやクエン酸が豊富で、タイでは真っ赤で甘酸っぱい「ナム・クラジアップ(ローゼルジュース)」として、日常的な疲労回復や美容のために広く飲まれている
『ワット・チャイワッタナーラーム』
タイ中部アユタヤ県、チャオプラヤー川の西岸(アユタヤ島の外側)
アユタヤ王朝 第24代プラサート・トーン王が母の菩提を弔うため、またカンボジアへの勝利を記念して1630年建立
アンコール・ワットに影響を受けたクメール様式で高さ約35メートルの中央主塔と、それを取り囲むように建てられた周囲の小塔が見事な調和を見せている
「古都アユタヤ(アユタヤ歴史公園)」を構成する重要な遺跡の1つとして、世界遺産に登録(1991年)
チャオプラヤー川のほとりに佇む、アユタヤで最も美しいとも評される夕日の名所
チャオプラヤー川の西岸に佇むため、夕暮れ時には赤レンガの遺跡をオレンジ色に染め上げ、非常に幻想的な光景が広がる。
大ヒットしたタイの歴史ドラマのロケ地となったことから、周辺には多くのカフェやレストラン、伝統衣装レンタルショップが軒を連ねていて、遺跡を背景に華やかな写真を撮影する観光客でにぎわっている
『ガルーダ』
インド神話に登場する神鳥で、東南アジアの国々において非常に重要なシンボルでタイの国章に使われていて、デザインは異なるが隣国のインドネシアの国章にもなっている
金色の身体と赤い翼、人間の胴体と鷲の頭を持ち、自由自在に空を飛び、疫病や災いを取り除く「守護・魔除け」の神鳥として崇められている
ガルーダ信仰は仏教に取り入れられ、日本へは「迦楼羅」という名前で伝わり、日本の仏教において迦楼羅は「口から激しい火を吐き、その炎で悪や煩悩、毒蛇を食い尽くす神聖な鳥」とされている




