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異世界の歩き方  作者: ❀雪月風花❀


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104/126

104 ブルーファイヤ 

アビー「炎だったのか」


アイク「ガスが出てるようだから、ここまでにしとこう」


浜辺からは、まるで青い溶岩が流れているように見えたが、ガスが燃えているとわかり、噴火や溶岩ではなく一安心。


朝日が出てきて空が少しオレンジから青に変わっていく。

火口にある湖が、ターコイズグリーンに色づいていてブルーファイアとの不思議で綺麗な光景を少し見続けた。


挿絵(By みてみん)


空が明るくなると火が消えたように見えるけれど、実際は消えていないみたい。


延々と出続けるガスは、いつか尽きる時が来るのだろうか?



移動して4時間くらい経つとダンジョンの所に着いた。

火山は見える距離にあるが気温は少し暑く感じる程度。


ここから先の海岸方面にはフラシルほどの面積はないけれど、熱帯雨林の森があるらしい。

2人はこのダンジョンに来たことがあり、宝箱の世界樹の葉をまた手に入れたいと言う。


ダイ方面へ進むと湯治場が所々あるゾーンになるので、ダンジョンと湯治場の中間付近には宿屋、厩舎、食堂、露店、保存食などの店が多くあり賑やかな街という雰囲気。


その日は森の方へ少し入り、タイニーハウスで宿泊。


朝食を済ませて、良さそうな厩舎にアイスとウインドを預けて、ケンさんに教えてもらった精霊院へ行く前に街の見学。


活気ある市場では果物が多い印象。


フラシルは原色系の服が好まれていたけれど、この地近辺では金色系が好まれているみたい。


洋服店で2人に似合うベストや小物、私も巻きスカートやスカーフなどを購入し精霊院へ向かった。


精霊院とは精霊のための家のようなもの。

はるか昔、アシア地域では規模の大きな自然災害が頻繁に起きてきたが、その地を愛する思いが強く離れられなかった民達。


その地に住む全ての者が女神に何日、何百日、何千日と祈ると精霊が遣わされた。


自然災害が無くなりはしなかったが、理不尽に命を奪われはしないレベルまでに収まるようになり、精霊に心地良くいてもらえるようにと精霊を祀る院を建てた。


ここの地だと水の精霊が祀られているという。


精霊院へは誰でも訪れて祈れるので、近くまでくると精霊院に行っていただろう人達とすれ違う事が多くなった。

ほとんどの人が正装というか格式高い装いになっていて、精霊院の近くには衣装店があったので私達も購入。


「すごい2人とも似合ってる」


アイク「ミツキは精霊そのものに見える」


アビー「ああ、精霊の女王みたいだ」  


時折、2人の視力検査をしたくなるが、愛されている自覚はあるので新婚フィルターの褒め言葉として素直に受け取っておく。


「ありがとう。2人は精霊王にも、どこかの王族にも見えるくらい素敵」


院は大きく分けると「池(お堀)」「一般エリア(庭園や広場)」「本殿エリア(聖域)」の3つのエリアで構成されている。


敷地をぐるりと囲むお堀の池には、水生植物や蓮の花が美しく咲いており、まるで院全体が水に浮かんでいるように見え、敷地内に入ると広い庭園になっていて、手入れされた美しい芝生、東屋、噴水のある小さな池があり、のんびり散策したくなるような庭園になっている。


「美しい素敵な庭園ね」


「「綺麗だな(ミツキが)」」


本殿は敷地奥にあるのだが、その本殿も水路のお掘りが囲んで、更にレンガの壁で二重に守られるようになっている。


本殿敷地内に足を踏み入れてはいけないだけでレンガの壁は低く、本殿エリア内の様子は壁越しでも見える箇所は多くある。




☆☆☆☆☆☆☆


『イジェン山』


インドネシア・ジャワ島の火山(標高約2,799m)。


火口には世界最大級の強酸性(pH 0.5程度)のターコイズグリーンやエメラルドグリーン色のカルデラ湖がある。


ブルーファイヤーは、地中から噴出する高濃度の硫黄ガスが燃焼し、液化した硫黄が青く燃えながら流れ落ち、その様子が青い溶岩流のように見える、世界でも珍しい現象で、雨に降られても常に燃えてはいるが昼間は日の光で見えない。

夜明け前にブルーファイア、夜明けとともに輝く湖面と黄色い硫黄の岩肌が織りなすコントラストが楽しめるが深夜の登山と本格的な防毒マスクが必要。




『タマンアユン寺院』


インドネシア、バリ島中西部にあるバリ・ヒンドゥーの総本山ブサキ寺院に次いでバリ島で2番目に大きな寺院で、かつてこの地を治めていたムングウィ王国の国寺として1634年に建立。


タマン・アユンとはバリ語で「美しい庭」という意味で、その名の通り、丁寧に手入れされた美しい芝生や南国の花々が咲き誇る、庭園のような非常に美しい景観。


寺院の周囲は広いお堀で囲まれており、水の上に浮かんでいるかのように見える独自の建築美が特徴で、境内の最も神聖なエリアには、バリの霊峰アグン山を模したとされる「メル」と呼ばれる茅葺き屋根の多重塔が10基、美しく整然と立ち並んでいる。

メルは神々や神格化された先祖が降臨するための「最も神聖な依代(よりしろ)」で層の数は3~11層の奇数で、最高位の11層のメルが4基も並ぶ姿はバリ島内でもここだけ。


メルが建っている神聖なエリアにはヒンドゥー教の信者、僧侶しか立ち入ることができないが、一般の観光客は、境内を囲む低い壁の周りに造られた遊歩道から、庭や美しくそびえる塔を見学する事はできる。


「水の神殿(水寺)」「王立水上寺院」とも称され、バリ島の伝統的な水管理システム「スバック」に関連する重要な施設として、「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」の構成資産として世界遺産に登録(2012年)




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